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my select50 vol.30「men’s bracelet」

my select50 vol.30 [men's bracelet」
第30回目は、ブレスレットです。
今回はメンズアイテムとしてのブレスレットについて。

まず、前提としてメンズファッションは基本的にアクセサリーを付ける必要はあまりありません。時計だけで十分でもあります。

ここでは、例えばシンプルなコーディネートに一つアクセントが欲しい時などは、シルバーのブレスレットが有効なので、「あくまで主張し過ぎないブレスレット」といった意味で、プランドや定番アイテムをご紹介していきます。

なお、ゴールドのブレスレットはちょっと強すぎるのでオススメしません。また、首元はすっきりしていた方が良いので、ネックレスも個人的には持ってはいないです。

「HERMES Chaine d'Ancre」
チェーンも良いですが、この少し大きめの留め具が、
良いアクセントになるんですよね。

まずは、ラグジュアリーブランドのブレスレットといえば、これ。
「HERMES Chaine d'Ancre」
エルメスのシェーヌダンクルと言います。

お持ちの方やご存じの方も多いと思います。
有名人も使っているのをよく見ます。

いかにもラグジュアリーで、ボリュームもあり、ちょっといやらしい雰囲気はありますが、そこはHERMES、アクセントとして抜群の存在感を示してくれます。

このシェーヌダンクルはユニセックスです。いかついですが、細いのを選べば、男女ともに使える便利なアイテムでもあります。

エルメスは馬具メーカーなの
でこのチェーンも馬具がモチーフだと
思っていました。
見た目以上に頑強に作られています。

エルメスの第4代社長 ロベール・デュマが、1938年に船の錨(いかり) のチェーンを元にデザインしたブレスレットを作り「シェーヌダンクル」が誕生したと言われています。
今から85年前なんですね。もう少し新しいのかと思いました。

エルメスを代表する「ケリーバック」もこのデュマ時代に生まれています。

ちなみに、エルメス自体の歴史は、創業者「ティエリー・エルメス」が1837年に高級馬具を製作する工房をパリに開いたところからスタートします。時計やシルバーアクセサリー、シルクアイテム (スカーフやネクタイ)も有名ですが、基本的にはバッグや馬具を代表とした皮革製品のブランドです。

このシェーヌダンクルの良さは、まず世界最高峰ブランドならではの品質の高さと、その洗練されたデザインにあります。
更に、サイズバリエーションがあり、その人の体格や使いたいシーンによって最適なものを選べるのも人気を後押しする要因となっています。

MMの17コマ
ポピュラーなタイプだと思います。
将来は娘にあげようかな笑

サイズは、1コマの大きさが、PM (1.4x0.8cm)、MM (1.7x1.0 cm)、GM (2.1x1.2cm)、TGM (2.4x 1.4 cm) の4種類
(2023 年現在)

また、コマの数を選べるので、フィット感の欲しい方や、ゆったり感が欲しい方に合わせて選べることができます。

cmにすると大した差がないように思いますが、見た目だとかなり変わってきます。
GM以上は男性向け。TGM なんかは、手首が太い男性じゃないと、アクセサリーに負けてしまうと思われます。

私の場合は、あまり手首まわりの主張を強くしたくないので、細めである MMの17 コマを持っています。PMと MMは女性でも付けれるサイズなので、ユニセックスでいけるタイプですね。

そうはいっても MM でもそれなりの迫力がありますが。

ほどよくキズもついていい感じです。
これは昔から持ってるわけではありません。
おそらく5年くらい使っている感じ。

シェーヌダンクルについては、これで終わりにしますが、最後にもう一つ

最近はかなりの品薄らしいです。
試しに三越日本橋本店と横浜髙島屋のエルメスに入ってみましたが店頭には基本的に置いてなくて、予約受付だと言っていました。しかもかなり待たされるらしい。

このシェーヌダンクルは、中心価格が18万円くらいなので、決して安くありませんが、エルメスの商品の中では安いほう。しかも職人が丁寧に作っているので大量生産できない。
頑張れば買える値段なのと、商品が少ないこともあって、希少性が出ているようです。

もし、店頭にあって、サイズも良い感じなら即買いですね笑

定番であるプレートタイプ
少し太めの男っぽいデザインです。

次は、メンズのブレスレットだと定番のプレートのタイプです。ミリタリーだとIDブレスレットとも言います。
IDブレスレットとは身分証明ができるブレスレットという意味で、このプレート部分に名前などを入れたんですね。
戦時中に亡くなった時に、誰か識別できるように使用されたものです。

まさに男のブレスレットという感じでしょうか。

このタイプは手首の上の部分にプレートがきて、そのプレートをチェーンでつないでいるのが定番の形。
プレートの大きさや、チェーンの太さによってイメージも大きく変わります。これは、太い方だと思います。

このブレスレットは、ノーブランドですが、私の中では、とても大切にしているアクセサリー

と言うのは、このブレスレットは頂き物なんです。日本最古の洋装店「信濃屋」の顧問で、メンズファッション界の重鎮だった故白井俊夫さんからのプレゼント
横浜で一番カッコ良かった方です。

一度、修理がてらキレイに磨いてもらったにも関わらず、
この鈍い輝き感。渋いですよね。
おそらく50年くらい前のブレスレットだと思われます。

どこかのパーティーで私が友人との会話で「プレートのブレスレットを探しているんだけど、良いのがないんだよね。」と話をしていたら、おそらくそれを聞いていた白井さん
別の機会にお会いした時に、「奥ちゃん、プレートのブレスレット探してるんでしょ。これあげるよ。」と、サラッと手渡してくれました。

なんとも粋でやさしい先輩じゃないですか。
かなり古いですが、これからも大事に使い続けていきたいブレスレットです。

※白井さんについては、「vol.28 Panama Hat」の回でご紹介しています。

フランスでかったフェザー(羽根)タイプのブレスレット
こちらはプレートタイプの逆で細くて華奢なデザイン


最期に紹介するのがフェザー(羽根)タイプのブレスレット
フェザータイプも定番中の定番ですよね。
フェザータイプは基本的に留め具がないので、バングルと言った方が正解でしょうか。

このフェザータイプはネイティブアメリカンジュエリーやインディアンジュエリーからきているので、普通はもう少し太く大きい。場合によってはゴールドを施してあったりします。

私の場合は、ハードなデニムスタイルなどよりも、ジャケットスタイルや、シンプルなスタイリングが多いので、あえて細いタイプにしています。
お店の名前は覚えていませんが、パリに出張に行ったときに、街角のジュエリーショップで見つけたもの。
シンプルで華奢な感じがフランスぽいなと思い買いました。

時計をしないで、左右の腕にブレスレット
をするというのもありですね。
ちょっと不良ぽくなってしまいますが。

今回はブレスレットを紹介しました。私はここで取り上げた3つを主に使っています。

夏場はTシャツなどを着ていると腕が露出しているので、ブレスレットなどはスタイリングの中で特に有効かもしれませんね。

メンズのアクセサリーは下手をすると下品にうつってしまうので、あくまでシンプルを心がけると良いかと思います。

もちろん、自分も含めて、気をつけたいと思います笑

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※これは以前掲載したクロムハーツとの組み合わせ。ちょっと派手めです。
私は器が大好きなのですが、陶磁器を見る際は傷をつけないように時計やアクセサリーはつけていない方がいい。だから、最近は使用頻度が減っています笑いm



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