【地中海ひとり旅】ドアというものはとても不思議なもので、
旅先でドアを見かけると、「このドアの向こうにはいったい何があるのだろう、気になるなあ、気になるなあ」って、無性にドアに取り憑かれてしまうことがたびたびあります。
ドアというものはとても不思議なもので、たった数センチの厚さで、お星さまから見ればおよそ同じ場所であるはずなのに、こちら側とドアの向こう側ではまるで別世界なのではないかと、そう錯覚してしまうことがあります。
ここチュニスには、ドアが多くあります。多くあるというより、白壁に青いドアが目立って見えるのか、ドアが多く感じるのです。だからわたしは頻繁に立ち止まり、「この先には何があるのかなあ」って妄想しながら、決して多いとはいえないここチュニスでの滞在時間のあまたを、「ドア」に費やしています。
地中海ひとり旅日記より抜粋
in Sidi Bou Said, Tunisia Feb.2024
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