2024.09.24 花びら五枚分くらい
小さな公園の南側にあるベンチに座る、ひと組のカップル。
わたしは彼らの向かいのベンチに座って遅刻しがちな友だちを待っていたのですが、その友だちがすでに20分も遅刻していることは、特に気になりません。
あのカップルの右手と左手がもう少しでくっつこうというのを、いまかいまかと、眺めることに夢中だったのです。あそこのベンチ周辺だけは、ふたつ先の季節でした。
彼らが最終的に手を繋いだかのかは、定かではありません。
わたしの友だちが30分遅れてやって来たことはたしかです