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【公認心理師】 「誰かに必要とされたい」人をカウンセリングする時に注意すること


私の主催するアクアとおんの個人セッションでは、
インナーチャイルドをテーマにカウンセリングを進めていきます。

現在お悩みを抱えている方の多くは、心にブレーキがかかっています。
それは、小さい頃に傷ついた記憶が大きく関わっているのですが、

小さい頃に傷ついた心のブレーキを見つける前に、

「インナーチャイルドを解決したら、【あなたはどんな人になりたいの?】」

この質問で出てきたその先のゴールを重要なステップとしてセッションしていきます。


なぜ、このステップがとても重要かと言うと、

もしなりたい私のイメージが、

「誰かに必要とされる私になりたい、、、、」

という答えであれば、

心のブレーキを緩めることはなかなか難しい道のりとなることが分かっているからです。

なぜ難しい道のりとなるのでしょうか??

それは、
【必要としてくれる誰か】がいないと、なりたい私にはなれないからです。


人生の操縦席のハンドルを、【必要としてくれる誰か】に委ねている状態だからです。

その状態だと、必要とされるために、

「何をするのか?」

「どんな私になるのか?」

「どのような行動をとればいいの?」

「話す言葉はこれでいいのか?」

「相手はこれで大丈夫なのか?」など、

必要として欲しい誰かを中心に、私の考えや行動のすべての選択がなされてしまうのです。

このままでの状態では、

「必要とされるために、
 わがままを言わない私になりたい!! 
 先生、わがままを言わない私にしてください」

とか、

「必要とされるために、
 完璧主義が邪魔をしているんです。
 だから、そのインナーチャイルドを外してください」

と、クライアントさんが言っているそのままを鵜呑みにしてセッションを始めてしまうと、

必要とされるために性格や行動を変えようとしても、

インナーチャイルドは【心のブレーキを強める】だけなのです。

それはなぜか??


必要とされるために私が変えたい性格や行動などは、インナーチャイルドにとっては、とってもとっても必要なことだから(だった)なのです。


例えば《わがまま》を変えたいと思っている人も、心の奥深くでは、

《わがまま》= 自己主張をすることだったり、

《完璧主義》= 事前チェックができるので楽に生きることができる。

などなど、わがままがなくなってしまったら、

「自己主張できないなんて、そんな私は私らしくない!」とか,
「完璧主義がなくなってしまったら、楽にいきることができなくなってしまう!!」

このような感じでインナーチャイルドが判断し、

「そんなの嫌だ〜」と、インナーチャイルドが心のブレーキを踏んでしまうという、心のメカニズムが生まれてしまうのです。


インナーチャイルドのブレーキを緩めるには、

まずは操縦席に自分が座り

ハンドルを握ることが必要です。


【誰かに必要とされる】ことがゴールなのではなく、

誰かに必要とされた私は、そのあと

【どのような私になっているのか?】

【どのような人生を送っているのか?】

その先をゴールにし、

操縦を自分でできるようになるほうが

断然いいのです。


あるクライアントさんは、

【誰かに必要とされたい】と思っていたゴールを、

【理想のパートナーと結婚して毎日笑いの絶えない家族をつくる】

に変えました。


たったそれだけで、彼に必要とされたいと思いながら、ついキツく彼にあたってしまうやめられない癖を、優しく伝えられるように行動面が改善され、結婚へとゴールインしたのです。

また、ゴールを書き換えることで、インナーチャイルドが楽に心のブレーキを緩め、そこからさらに深いインナーチャイルドへとアクセスでき、根っこのインナーチャイルドが発見でき、大きく変化を遂げることができたのです。



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