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青い空とピンクのユニフォーム🌸セレおじ版【Vol.13】

変わってきたこと

セレ担・かえでがこの一年間、八尾太田での応援会をリードしてくれました…とは言え、最初からうまく行ったわけではありません。

↑こんなふうに準備はしてきましたが、実際、ご利用者様がどのような反応を示されるかは、観戦会をやってみないと分からないというのが実態でした。

観戦会は午後2時からスタートして、ハーフタイム(おやつタイム)を挟み、後半戦へ。大体夕方の4時頃には終わります。

当初、椅子を用意しても、テレビ前にだーれも集まりませんでした。
そこでスタッフが「サッカーの観戦会をやるので、よかったらどうぞ」という声がけをしていました。
ただ、そこは“強制”ではなく、“緩くお誘い”という感じの声がけにしました。

また、ペットボトルメガホンを作ったとて、試合に集中してしまうがあまり、メガホンを叩くことも忘れてしまい、場がシーンと静まり返っていることもありました。

そこで、You Tubeでセレッソの応援歌を流して、“賑わい”を出していましたが、それすら不要になるほど、ご利用者様はサッカーの試合の展開に合わせてメガホンを叩く音が食堂に響いています。
叩きすぎて、シーズン当初に作ったペットボトルメガホンがボロボロになってしまいました。

また、「ピンクのユニフォーム」に関しても、当初は「恥ずかしいわぁ」「派手やねぇ」という声もありました。特に男性のご利用者様からは若干の抵抗も見られましたが、みんなが選手と同じ色のユニフォームに身を包み、一体となって応援するという雰囲気があるため、今ではそのようなこともあまり見られなくなっていきました。

なにより、試合を見る「眼差し」が変わってきました。
試合を見る真剣な眼差し。遠巻きに見ている方も身を乗り出してテレビを見ています。

回を追うごとに「次、いつやるの?」「今日はサッカーの日やね?」と観戦会を楽しみにしてくださる“声”が増えていきました。

また、私が八尾太田で仕事をしているだけで「今日、(応援を)やるの?」と言いながら、メガホンを叩くジェスチャーをされる方がいらっしゃいます。この方は認知症の方ですが、観戦会のことははっきりと覚えているのです。

楽しかったらそれでいい!

この応援会がご利用者様にどのようなことを残せているのかは定かではありません。
でも、なにかに熱中し、興奮し、感動したほうが人生楽しい。
実際、何かが変わってきたはずです。

一部のご利用者様は「推し選手」がいますが、来シーズンはこの「推し選手」をもっと増やしていきながら、黄色い歓声、いや、桜色の歓声を増やしていけたらと思います。


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