はじめまして! 青空野光(あおぞらのひかり)と申します。 note創作大賞2024に以下の二篇の…
エピローグ私たちは会いにいく 床に硬いものが落ちる音で目が覚める。 どうやらソファー…
未来 水守家には門限というものがないそうだ。 それはひとえに模範的な少女時代を送った…
震え 「さっきの人って元カノさんですか?」 少女は助手席から身を乗り出すようにして、唐…
第七章 終わりから始まりへ再会 「お正月はご家族と過ごされるんですか?」 帰りの道中で…
青空 ことし最後の太陽が東の山の天辺から真っ赤な顔をゆっくりと出した、大体その頃。 …
親子 助手席で寝息を立てる少女の、その上等な白磁のような頬をそっと撫でる。 続けざま…
恋人 ファミレスから出た車は元来た方角には戻らず、名ばかりの高速道路を自転車に毛が生え…
終止 よく『渋滞に巻き込まれた』という表現が用いられるが、あれは『渋滞に参加している』…
真相 これがすべての答えだと彼女に手渡されたのは、書類を入れるのに使うような角2サイズ…
第六章 死んだ恋人答え 目覚めと同時に自身の置かれた状況を鑑みた結果、昨夜あれほど大人…
女神 今日に限って普段の倍近くの時間を風呂に掛けてしまった。 そのほとんどは湯船の中…
不治 駅前のファミレスに寄り夕食を済ませ、自室に戻ってきた頃には二十時を少しだけ回って…
強襲 仕事納めとなる十二月二十九日の今日は、弊社の全従業員が一堂に会するという、年にた…
孤独 今年の夏は例年に比べて終わるのが早かった。 それは逆に秋の訪れが早かったと、そ…
第五章 中原叶多記憶 『おまたせ、叶多』 パパおそい! 『かなたん、おしっこは?』 マ…