佐々木富美子|「青森Souls」店主

青森魂を心に秘め、故郷青森の食の魅力をたくさんの方々に広めたい想いで、2018年6月に…

佐々木富美子|「青森Souls」店主

青森魂を心に秘め、故郷青森の食の魅力をたくさんの方々に広めたい想いで、2018年6月に江東区亀戸にオープン。こちらでは津軽郷土料理のレシピをはじめ、さまざまな青森の魅力を発信していきます!

最近の記事

津軽郷土料理「さめすぐめ」の紹介と、お家でできる簡単レシピ

見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」店主の佐々木富美子です! 今回は津軽郷土料理「さめすぐめ」について紹介します! すぐめの語源は、酢で包むので、すくめと言い、更に訛って"く"に濁点がついて、『さめすぐめ』と言うようになったそう! 昔は、正月によく食べられていたそうです。なんでも青森の三内丸山遺跡からサメの骨が発掘されたことから、県内では縄文時代からサメが食べられていたとか。 青森県で漁れるサメのうち、9割方漁れるのがアブラツノサメ。このサメの頭

    • なぜか父が赤い部分を削って食べる青森津軽「酢ダコ」の簡単レシピ

      見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」店主の佐々木富美子です! 今回は津軽の「酢ダコ」について紹介します! 津軽の正月料理にかかせない酢ダコ! 子どものころから正月と言えば酢ダコがいろんな料理と一緒に食卓にありました。我が家ではすごい薄切りで切られていました。私の父親は、なぜか赤い部分を削って白い部分だけを食べていて、いまもそう言う風に食べてます。なぜ赤い部分を削るのか未だに父親に聞いていませんでした! そのうち聞いてみなきゃ。 酢ダコが関東以北で

      • 彼岸は過ぎたけど、いつ作って食べてもおいしい津軽地方の「彼岸団子」の簡単レシピ

        見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」店主の佐々木富美子です! 今回は、津軽地方の「彼岸団子」の作り方を紹介します! 津軽地方の彼岸団子は、中に餡子が入るのが定番です! 春彼岸、秋彼岸に作って仏様にお供えします。最近は作る人が少なくなって、買ってお供えする人が多くなってきていますね。 青森県人は、餅が大好きな人がとても多い気がします。以前紹介したしとぎもち、くじら餅や、団子、笹餅ととにかく餅の種類があります。かくいう私も餅が大好きで、昼ご飯で切り餅

        • 青森つがる市のマスコットキャラクター「つがーるちゃん」

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」店主の佐々木富美子です! 今回は、いつもとちょっと趣向を変えて、つがる市のマスコットキャラクターを紹介します! みなさん「つがーるちゃん」はご存知ですか? 「つがーるちゃん」は私の生まれ故郷、青森県つがる市のマスコットキャラクターです! 田畑の妖精「つがーるちゃん」! 身体はすべて、つがる市の特産品で飾られてます。 髪の毛はスイカ模様(つがる市の「つ」の髪型)でヘアピンはりんごの花、頭に稲穂の触覚、メロン柄のワ

        津軽郷土料理「さめすぐめ」の紹介と、お家でできる簡単レシピ

          「青森の食文化を美食と捉える」食材にこだわった青森郷土料理満載コースを提供するレセプションを開催したい!

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」店主の佐々木富美子です! 「青森Souls」は、青森の食材と郷土料理の魅力を地酒とともに楽しんでいただくをコンセプトに、青森県五所川原市出身のわたしく店主が東京都江東区亀戸にオープン。開業して今年で4年目になります。 今回は「noteクリエイターサポートプログラム」応募のための記事となるので、改めてわたしく店主の自己紹介から始めさせてください! 自己紹介青森県つがる市稲垣村に生まれ、豊かな田園風景に囲まれながら育

          「青森の食文化を美食と捉える」食材にこだわった青森郷土料理満載コースを提供するレセプションを開催したい!

          まだあまり知られていない青森食材の魅力「夕顔」について

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回はまだあまり知られていない青森の食材のひとつ「夕顔」の魅力について紹介していきます! 夕顔の花は白く、夏の夕方に花を咲かせますが、翌日の昼前には閉じてしまうので、夕顔と名づけられたそう! ウリ科の食物で、かんびょうの材料としてよく知られています。 青森ではこれを煮て食べるんです! 見た目は冬瓜と似ていますが、食べると全く味が違い、煮るとトロトロとした食感に。 夕顔は水分が多く、食物繊

          まだあまり知られていない青森食材の魅力「夕顔」について

          お家で簡単にできる津軽郷土料理「鮭とキャベツの漬物」の作り方

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回は津軽郷土料理「鮭とキャベツの漬物」について紹介します! 青森津軽地方は昔、車が今のように普及していなかった頃は、雪が多く何ヶ月も出かけることが出来ませんでした。 そのため、冬に食べるために日持ちする漬物を作る風習がありました。 冬の時期以外に大量に取れた野菜をそのときに仕込んだり、雪の下に野菜を保存したりして作るので、漬物の種類がとにかく豊富です。 野菜に魚などを入れて作る漬物もとて

          お家で簡単にできる津軽郷土料理「鮭とキャベツの漬物」の作り方

          お家で簡単にできる津軽郷土料理「身欠きニシンと大根の漬物」の作り方

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回は津軽郷土料理「身欠きニシンと大根の漬物」について紹介します! 津軽は雪国なので、冬の時期は野菜を収穫することができません! なので採れる時期に採れるだけ収穫して、それを漬物や干物にしたりして保存しておく風習があります。 今日は、簡単に作れる身欠きニシンと大根の漬物レシピを紹介します。 本来は麹を使って発酵させて作るのですが、塩麹が発酵食材なので"お家でできる"簡単レシピバージョンです

          お家で簡単にできる津軽郷土料理「身欠きニシンと大根の漬物」の作り方

          お家で簡単にできる津軽郷土料理「ねりこみ(ねりごみ)」の作り方

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回は津軽地方の「ねりこみ」について紹介します! ねりこみとは、精進料理で野菜をくず寄せにしたもの。 昔、弘前禅林三十三カ寺の和尚が托鉢(出家者が家々を巡って、食べ物や金銭を乞うこと)して、野菜のほどこしを受けたもので作ったのが始まりだそうです。 弘前地方では、冠婚葬祭のときにお客様に振るまわれるそう。 昔は砂糖が高価だったために、砂糖を大量に使い、甘く仕上げおもてなししたのだと思います。

          お家で簡単にできる津軽郷土料理「ねりこみ(ねりごみ)」の作り方

          まだあまり知られていない青森食材の魅力「嶽きみ」について

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回はまだあまり知られていない食材「嶽きみ」の魅力について紹介していきます! とうもろこしのことを津軽弁で”きみ”と言います! 「嶽(だけ)きみ」とは、青森県弘前市にある岩木産の麓にある嶽高原で栽培、収穫されたもののこと。 標高400〜500メートルのため、昼夜の寒暖差が10度以上あります。 そのため甘みが増していき、糖度が18度以上(メロンと同程度!)あり、とっても甘いんです! 平成1

          まだあまり知られていない青森食材の魅力「嶽きみ」について

          まだあまり知られていない青森食材の魅力「赤~いりんご」について

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回はまだあまり知られていない食材「赤~いりんご」の魅力について紹介していきます! 青森県五所川原市特産である赤~いりんごは、その花も赤ければ、中の果肉まで赤いんです! 普通のりんごより、アントシアニンが4倍、ポリフェノールが3倍、カルシウムが3倍も多く、ペクチンも含まれています。 食べた食感も味も普通のりんごとはぜんぜん違います! 酸味が強く、味は桃とりんごを足したような味で、食感は梨

          まだあまり知られていない青森食材の魅力「赤~いりんご」について

          お家で簡単にできる青森下北半島の郷土料理「イカ寿司」の作り方

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回は、津軽郷土料理ではなく、下北半島の大畑地域の郷土料理である「イカ寿司」を紹介します! 「イカ寿司」は、常連のお客様に下北の方がいて、リクエストで作ったことがきっかけで知りました。 一般に販売されてるのは甘過ぎるらしく、家庭で食べていたのとは違うとのことでしたので、私なりに改良したものを提供したところ、そのお客様はこの味!と喜んでくれました。 他のお客様にも召し上がっていただきましたが、

          お家で簡単にできる青森下北半島の郷土料理「イカ寿司」の作り方

          まだあまり知られていない青森食材の魅力「ジュンサイ」について

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回はまだあまり知られていない食材「ジュンサイ」の魅力について紹介していきます! ジュンサイといえば、なんとなく知っていても、食べたことがない方もいるのではないでしょうか。 秋田産が有名ですが、じつは青森つがる市の平滝沼でも生産されていることをご存知でしたか? ハゴロモモ科に属する多年生の水生植物で、水のきれいな沼でのみ生育でき、7月上旬から下旬までの短い間しか収穫出来ないとても貴重なも

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          鯨餅?久慈良餅?お家で簡単にできる青森銘菓「くじら餅」の作り方

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回は青森の銘菓「くじら餅」について紹介します! 青森にはくじら餅という銘菓があります。 鯵ヶ沢町と浅虫という地域の銘菓です! 昔、鯵ヶ沢に北前船が寄港していたときに京都から伝わったそうです。 名前の由来は、日持ちがするので久しく持つ(久持餅)という説と、 見た目が塩鯨(皮付きの鯨肉の脂身を塩漬けにした食べ物)に似ていたからという説がありますが、どれがホントなのかはわからないそうです。

          鯨餅?久慈良餅?お家で簡単にできる青森銘菓「くじら餅」の作り方

          お家で簡単にできる津軽郷土料理「甘い赤飯」の作り方

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回は津軽地方の「甘い赤飯」について紹介します! 津軽では、赤飯はお祝いごと、田植えや稲刈り、お正月、お盆などによく作られます。 特徴は、なんといってもお菓子のように甘いこと! 津軽人は、甘いものが好きな人が多く、昔は高価だった砂糖を使った赤飯でお客様をおもてなしをする風習があったのだと思います。 私の家は農家ではなかったので、田植え前や稲刈り前になると、親戚などご近所の農家の方から頂く赤

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          お家で簡単にできる津軽郷土料理「しとぎもち」の作り方

          見に来てけでめやぐだな~! こんにちは!「青森Souls」の佐々木富美子です! 今回は津軽地方の「しとぎもち」について紹介します! 津軽では、12月のことを数え月と言います! 今はほぼそのような風習はなくなっていると思いますが、今日はほにゃららの神さまの日だと言って日を数えるので数え月というのだそう。 その月に神様にあげる行事食のひとつが「生しとぎ」でした。 昔から不浄火が混じるのを嫌ったので、生のしとぎもちをお供えしたそうです。 このお供えしたものを鉄の鍋で焼いたの

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