思考｜ハエを払う左手のウェーブ

全然、大した話ではないのです。


今朝、マクドナルドでコーヒーを飲みながら本を読みつつ、ふと思ったことなどを紙のノートやらスマホのメモなどに入れていました。

私はカウンターの端に座っておりまして、並びにはこれから出社という男性客が朝食を取っています。
そこへ一匹のハエがやってきて順番に男性客に絡んでいきました。
無言でハエを払う左手。それが次々連鎖して「ウェーブ」しているみたいで面白かったのです。
誰も笑ってはいません。迷惑そうな顔でウェーブ。

なぜか私のところにハエはやってきませんでした。あのハエは寂しがり屋の女のハエなのかな、などと思いつつコーヒーを飲みます。

店内には絢香の「三日月」が流れています。顔を上げると月見マフィンの広告。
秋だな、と思いました。

今日は金曜日で、明日から三連休。
来週からなにかと予定があり忙しく、ゆっくり出来る休日は最後かもしれない、などと思いながら、どこかへ出かけたいという気持ちもあったりして。
それなりに平和です。


食材搬入の時間なのか、マクドナルドの入口のドアは開けられたまま、背中にぬるい空気を感じます。だけど不快ではない。確実に季節が巡っていることを感じます。


今、私の手元には生き死にに関する本があります。
生きることと死ぬことを常に考えていたいのでこういう本を好んで読みます。

コーヒーを飲み、ハエを払うウェーブを横目に生死について考え、想像を膨らませる。

「この先もずっとこんなふうに生きていきたいな」と思いました。


とても穏やかにそう思った自分の気持ちを噛み砕いてみると、つまりは「生まれて良かった」と感じているということではないかなと思いました。

私は親に「生んでくれてありがとう」と思ったことがありません。
育ててくれたことにはものすごく感謝しています。だけど、生んだことに関しては親の勝手だから、世間の皆様がよく述べられている感謝の言葉を口にすることには抵抗があるのです。

今なにかを感じて、ここに在ること自体が(親に対して)感謝に値することだという考えに未だ納得出来ずにいます。

その点で、私には何かが大きく欠けているのではないかと常々思います。
もちろん、それでいいのです。その欠けているものを地道に探す生き方をしていきたいと思っています。

だけど今朝は、ふと「こんなふうにずっと生きていけたらいいな」と思ったことが「生んでもらえて良かった」「生んでくれてありがとう」に繋がった気がして涙が滲みました。


悔しいです。

この、僅かに「悔しい」と感じた気持ちに関しても、これからじっくり考えていきたいと思います。

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なんのはなしですか
#エッセイ
#思考

今週のシロクマさん🐻‍❄️✨️