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#スキな3曲を熱く語る 私の生きる支えになった音楽たち

noteのハッシュタグ #スキな3曲を熱く語る に参加させていただきます。

3曲…めちゃくちゃむずいけど、がんばって絞ります。色々な世代の名曲があればそれを永遠に聴く傾向があるので、結構聴いているものは偏っているような気がするが。

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1.尾崎豊「シェリー」

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■私にとっての「尾崎豊」

母が好きだった影響で高校生の頃から聴き始めた尾崎豊さんの楽曲たち。

テレビでもたまに聴いたことがあり、しっかりと一番初めに聴いたのは「卒業」だったかと思う。

その時にはすでにもう亡くなっていて、残念ながら新たな曲を聴くことはできなくなっていたけれど、それまでの数々の名曲を何年たっても嚙みしめるように聴いている。

高校時代に聴いていた曲が、今聞くとさらに深く味わい深く聴こえてくる。

自分の人生経験が増えるにつれ、彼の伝えたかった言葉が伝わってくる。

彼の遺した曲たちは、そんな名曲ばかりだ。その中でも一番好きな曲として「シェリー」を選んでみた。

こちらは一度Quoraでも熱く回答したのだけど、それを引用し語ろう。

■シェリーについて

この「シェリー」という曲は、尾崎豊がボロボロになりながらも生きる理由を探し、それが間違っていないか、こんなに這いずり回った生き方だけど、

自分は真実に向かっているか、もうばかにされたくないが、まだされているのか、などと終始「シェリー」に語り続けている。

高校時代は何とも思わなかったが最近になって、シェリーと言うのは固有名詞ではなく「愛しい人」もしくは「自分自身」ではないのかと、私は解釈して聴くようになった。

今まさに自分が、ボロボロになりながらも生きる理由を探しているので時々「シェリー」のような存在に問いかけたくなる。

自分が今していることが正解かなんて、未来にならないとわからない。

だから本当は誰にもわからないことなのだ。

そんなことはわかってはいても闇雲に進んでいる間というのは、明けないトンネルをずっと歩いているみたいで不安で心細く、だから愛しい人に語り掛けて、こう言ってほしいと願う。

「あなたは間違ってないよ」と。

きっと彼もそうだったのではないだろうか。

シェリー いつになれば俺は這い上がれるだろう
シェリー どこに行けば俺はたどり着けるだろう 
シェリー 俺は歌う 愛すべきものすべてに

自分の生きざまにシンクロしているみたいで今、特に好きな曲だ。

シェリーにシンクロするってどんな人生だよって思うが、まあ。あがきながらも生きるしかない。

そんな私の心の生きる支えになっている曲を生み出してくれた、尾崎豊さんのぶんまで。

🔻以下で私も歌わせてもらいました🔻

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2.あいみょん「今日の芸術」

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■私にとっての「あいみょん」

あいみょんを知ったのはマリーゴールドがとても流行ったその少しあと。

なんとなく色々と聴いてみるとどれもとても好きなメロディや歌詞なので夢中になりあいみょんのたくさんの曲を聴いていた。

それまでは「好きな歌手」の1人だったあいみょん。

私がある人との恋をして、その人が去ってから、急にあいみょんの曲の色々な歌詞にシンクロに近いほどの共感を覚えるようになった。

「同じ体験をしているのではないか?」と思うほどに彼女の作り出す世界に自分の世界をあてがわせ、のめり込んでいった。

「ふたりの世界」「あなたのために」「葵」「愛を知るまでは」…

その時その時、たまたまランダムで流れてくる音楽が自分の状況と一致し、その時期はその曲ばかり聴いてしまう。そんな不思議な偶然からひとつ、またひとつとあいみょんの好きになる曲が増えていく。

とても不思議な世界を心に秘めている、それが私にとってのあいみょんだ。

■今日の芸術について

あいみょんの楽曲の中ではあまり知られていないかもしれないこの曲は、私にとっての創造性を引き出す中でとても刺激を与えられる歌になっている。

なんだって芸術になる。なんだって芸術にしてしまえ。

他人のいうこと、批判など気にせず突き進め、掘り起こせ、自分の芸術を。

そんな曲だ。

その中でも、特に好きな歌詞がある。

上手くいきすぎる恋愛なんて 燃え上がりもしないだろう
地獄のような修羅場があるから
生々しく愛し合う
山あり谷ありの人生の方が
山にも谷にもいけるだろ
絵の具が揃ってちゃ 面白くないだろう

あいみょんはこの歌詞の中で「目の前にあるキャンバスに何も書かなくても芸術だ」と歌っている。

私はこれをずっと聴いていた頃、目の前は暗闇ばかりで、持ち合わせているのは白ではなく真っ黒なキャンバスだった。

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「くれよんのくろくん」という絵本がある。

この絵本では、カラフルにお絵かきを楽しまれどんどんと小さくなっていく色々な色のクレヨンたちの中で、「黒」だけが使われずに残っていき、「くろくん」が寂しさや悔しい思いをしているというもの。

そこで、みんながカラフルに描いていたものを黒が全て塗りつぶしてしまうのだ。他のクレヨンたちは驚いたり、怒ったりしていたはずだ。

真っ白な紙に彩られた、カラフルなクレヨンで描かれた1枚の絵はくろくんによって、真っ黒になった。

だけど黒く塗りつぶされた絵は、「削りだす」ことにより、再び色々なところに他のみんなのカラフルな色が蘇ったのだ。

真っ黒の紙の中、まるで花火のように美しく。

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私が「今日の芸術」を聴いていた時にふと、この絵本のことを思いだした。

私には今、真っ黒なキャンバスしか持ち合わせていないけれど、過去を思い返してみると楽しかったこともあったし、愛し愛された記憶もある。

私のこの今の真っ黒なキャンバスには、本当は色々なカラフルやきらめきが埋もれていて、それを自分で塗りつぶしてしまっただけだ。

真っ黒なキャンバスで描く私の文章も、それはそれで芸術だった。

だけどまたきっと、きらめきや彩りが蘇るような、そんな世界を生み出せるようになるはずだ。黒の奥に、それらはきっと隠れている。

今は使い切ってしまい黒しか持っていない私のカラーを、また少しずつかき集めて、削り出して、黒の中から光を描こう。

それはきっと、私の中の光り輝く芸術になるのだから。

あいみょんの「今日の芸術」はそんなことに気づかせてくれる、私のお気に入りの曲のひとつだ。

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3.手紙~拝啓 十五の君へ~ アンジェラアキ

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アンジェラアキさんのことは他にも名曲があろうことと思うけれど、思い入れがあるこの歌でしか知らないので、これをピックアップする。

以前にこちらの記事にも書いたので、ここからこの曲への想いを引用していこうと思う。

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8月31日になると、若者に向けてたくさんの大人たちの注意喚起が随所で見られる。嫌なことを抱えている子供たちが、人生を終わらせないように。

今、私は大人で何度も何度もつらいことを経験したけれど、学生時代のうちの苦しさは、大人に話すと解決することも多い。

いじめや嫌がらせをしている人は心が乏しいのだということも、大人になれば容易にわかる。

「手紙~拝啓十五の君へ」は、まさにそのことを物語っている。

拝啓ありがとう 十五のあなたに伝えたいことがあるのです
   自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる
   荒れた青春の海は厳しいけれど 明日の岸辺へと夢の船よ進め
   今負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな声は
   自分の声を信じ歩けばいいの
   大人の僕も傷ついて 眠れない夜はあるけど
   苦くて甘い 今を生きている
   人生のすべてに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて

大人にならなければわからない答えがあった、だけど子供にしか見えないものもあった。

私が学生時代に抱えていた悩みも、大人の私が聞けば「なんだそんなこと、好きなように動けばいいだろう」と言っただろう。だけどそんな私だってこの間までずっと、憂鬱で苦しい答えが出ない場所にいた。

大人になったって、色々な悩みはある。

だけど子供たちが抱えている悩みを、解決してあげられる術は、きっと同じ年齢の子供たちよりもはるかに持っているだろう。

苦しい思いをしている子供が、憂鬱になるという8月31日に、世界をまだ終わらせないで、もう少ししたらまだ道は拓けると、それを知っているのは同級生の友達じゃない。

その時間を経験してきている、大人だ。

大人に助けを求めることが、何も恥ずかしいことじゃないんだと、わかってほしい。気づいてほしい。

すぐ近く、周りに居なくてもどこかにいる。必ずいる。

高校時代にチアをしていた頃のように、それが心の「応援」になるのならば、私だってたくさん話を聴いてあげたい。

そんな大人は、この世にたくさんいるよ。

大人の存在意義は、そんな悩む子供たちを応援し、守ることでもあるのだから。

チアは「応援をすることしかできなかった」けれど、もっと具体的な解決案で、苦しい現状からひょいと救い上げられることが、きっとできるかもしれない。

夏休みの終わりの日を全ての子供たちが健やかに、過ごせますよう、そしていつでも大人は頼ることができるということを、知ってほしい。

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この曲への想いは初めは自分に向けられていた。しかし次第にこの曲の「本当に伝えたいこと」がわかると、このように私じゃない、悩んでいる子供たちへ届いてほしいと願うようになった。

大人ができること。

大人が伝えなければならないこと。

この曲を聴きながら、私はそれを最近よく思うようになった。子供だと思っていた自分が、少しずつ大人になり周りが見えるようになり、未来を担う子供たちへ想いを馳せるようになった、そんな思い入れがある曲だ。

🔻以下で私も歌わせてもらいました🔻

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3曲どれも熱く語り過ぎてこんなにも長くなってしまったが、この記事をハッシュタグへノミネートさせていただきます。


山口葵

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