見出し画像

「誰かを楽しませたい」と思える理由【アニメ先生Yuukiの生き方③】 #お仕事図鑑(Podcast配信中)

【前回までのあらすじ】
アニメオタクでコミュ障で、繊細すぎて就活に落ちまくり。そんな自分とは対照的で豪快な父が突然に勧めたのは留学。ここぞと一念発起で「誰も自分を知らない地」で「バカを演じ」て「コミュ力の修行」を決意。バンクーバーのOTAKU達に「頼もーーう」と突撃し、見事に友人を得て自分の心のカラを破り始めた、ゆうきさん。

『前前回の第一話、前回の第二話は、こちら。』


アニメ先生 ゆうき(Yuuki)


主に海外からの旅行者向けに秋葉原ツアーを開催。日本のOTAKUカルチャーを味わってもらうツアーガイド。コロナが流行し、旅行者がいなくなった今も、オンラインOTAKUツアー、オンライン個別レッスンでAnimeを題材にしながら、海外勢には日本語の、国内勢には英語の先生としても活躍。そしてツアーも徐々に復活中。

アニメ先生 ゆうき(Yuuki)



人を楽しませたい、びっくりさせたい




今の仕事につながる根底には「誰かを楽しませたい」気持ちがある。そうゆうきさんは話します。
その素敵な気持ちを誰もが持てれば苦労はしない。


なんでそんな気持ちを持てるようになったのか、
きっかけとなる少年時代に注目した第3回です。



キーワードは「転勤族×ちゃんとしなきゃ×奔放」




ー 「誰かを楽しませたい」の精神はいつ頃から思い始めましたか?



「楽しませたいとか、期待や予想を超えたい、びっくりさせたいっていうのは、いつ頃からだろう」



少し悩み、記憶を呼び起こしながら答えてくれた。

 
「小中学生の頃、引っ越しが多い子供だったんです。すると、お別れ会とかがあって。その時に、みんなにその覚えてほしいなって気持ちがありました」

「ある会で簡単なプレゼント交換をすることになって。その時僕は、自分でくじ引きの箱を作って、1人1人引いた番号に応じて違うプレゼントを用意したんです。それで、実際にみんながプレゼントをもらう時の顔が「わぁ」って、ワクワクしてくれてるの見て、すごい、 嬉しかったですね」 



「それが最初はわからないけど、今、そういうことしてたな、と思いました」


「今でも、ラジオをたくさんやってて。1つの相方さんが今風邪気味で、ちょっとお大事にしてほしいなって、 ギフティーでハーゲンダッツの券を送ったんです。やっぱそうすると、びっくりして、ありがとうございます。って言ってくれて。 自分としては300円ですけどね、みたいな。でも、そんなに喜んでくれるんだって嬉しくなります」

 


ー 小さい頃に誰かを喜ばせることで自分が嬉しくなるのを発見したんでしょうか。

 


「そうですね。結局、プレゼントはもらう側よりもあげる側の方が嬉しいんですよね」



「そうして、みんなの記憶に残りたい、みたいなね」




幼少期の転勤族の経験が今のゆうきさんのホスピタリティに繋がっているようだった。
ただ幼少期の一風変わったプレゼント、親御さんの反応は「普通にしておきなさい」とはならなかったのだろうか。


ー プレゼントを作るのは、親御さんの手伝いや反対はありましたか?


 
「手伝いは、なかったですね。でも、言ったら手伝ってくれた気がします」


「でも反対もなかったです、費用とかは出してもらってます。
うちの両親はだいぶ奔放というか、むしろ会社員になることを反対してきましたね。できるだけ自分でやりたいことがあった方がいいんじゃないのって」

 


「その時は僕が反抗してて。「いや、ちゃんとしたとこ行った方がいいよね」って。だから、大学も浪人してまで行きました」



ちゃんとしなきゃっていう子供側の目線と、そんなにちゃんしなくてもいいよっていう大人側の目線。 
 

ー なんか逆じゃないの。って思っちゃいますね

 

「そうなんですよ。僕のベースにあるのは、ちゃんとしなきゃってとこなんです。」



「けど、後からもう圧倒的な留学体験とかで、ぶち壊されて、 それが今ちょっとハイブリッド型になってる気がします。 小さい頃の父の行動が、今なら理解できる。自分もそういうところ結局似てるんだなって思います」

 


ちゃんとしなきゃという自分、サポートしてくれる母、豪快な父。誰かを喜ばせることに積極的になれた幼少期の体験。その化学反応が今のアニメ先生、ツアーガイドというキャリアに繋がっているようだ。



こう見えてくるともう少し聞いてみたくなる。




ー他に今に繋がってるかもしれない、なくしたくない経験はありますか。 




「ちょっとしたトラウマになってることもあります。僕は性格が本当にそそっかしいんです。子供の頃から。そのことを象徴するエピソードがあって」




トラウマ





「中学生の頃、卓球部で。県大に出るぐらいは上手かったんです。チームで部長をやってました。でも、その県大会の当日に時に、 まさかラケットを忘れたんですよ。それをコーチに言ったら「もう ありえん。部長クビだ」って言われて」



「それはトラウマになってますね。」

 



「でももうどうこうしても治らないんですよ。忘れ物が多いとかって」


「あり得ないような忘れ物。今でもあります。これ忘れるか!みたいなの」


 
「だから今となってはそういうタイプの人間なんだなって受け入れてます。もう無理せずに。例えば、財布を持たずに、スマホの裏側にカードケースを付けて、免許とかクレジットカードを入れて、とか、もう割り切って考えるようになりましたね」


「でもやっぱり当時、言い渡された時すごく情けなかった。 周りに迷惑をかけてるなって常に気にしてたはずなのに、だからこそ余計にグサッときました」




この出来事を教育的に見た時、もしかしたら賛否はあるかもしれない。けれど今ゆうきさんがポジティブに捉えられて、自分の癖に対処する方法を考え実行しているのが素晴らしい。



ーーーーーーーーーーー

ここまでがアニメ先生Yuukiにの幼少期を見る第3回。

さまざまな関わりや経験の中でアニメ先生Yuukiが出来上がっていく様子が見えた。

最終回となる次回はいよいよ、アニメ先生のおすすめコンテンツを伺います。

ぜひお楽しみください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


Podcast

こちらの内容はPodcastの内容を元に文字起こし、編集を加えたものです。

人を喜ばせたいと思うようになった原体験とは


お仕事図鑑について


生き方を広げるラジオ。お仕事図鑑。
「今頑張ってる人を取り上げる情報はあっても、その人が学生時代どんなだったかを取り上げる情報って少ないよね?」
「どんな経験がその仕事の興味につながったのか」
「どんな経験が仕事に役立つスキルになったのか」
「今働く自分から見て、学生にかける言葉は何か」
人生の”きっかけ”や”学び”の「点」を紐解いて、今につながる「線」を明らかにする。そのストーリーから、これから仕事を始める人に「明日実践できるナニカ」を提供する。
憧れの職業がある10代が聞けば、今の自分と比べて具体的なアドバイスに。お父さん・お母さんには、子供たちと比べて今後の道しるべに。誰もが、自分の過去や今と比べて、これからの未来を考えられる。キャリアが社会でも教育でも注目されてきた今の時代に、小さな1例をシェアする番組です。
それぞれが少し生き易くなる様に。パーソナリティは「小中高大世代とつながる受験先生」オオスミと、「世界とつながるアニメ先生」ユウキ、受験とアニメ2つの目線でお送りします。

お仕事図鑑、始まりの第0話

書き手 おおすみ


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?