愛を求める中学生の話

もしも魔法を使えたら、皆さんは何をしますか？
箒に乗って空を飛ぶ、火とか水とかを操る！
もしかしたら世界を救うヒーローになれるかもしれません！

でも、今から話す内容はある中学生の消えてしまいそうな人生のお話です。

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実話と逸話、少しの希望を混ぜてるので
要らない情報もあります。
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1.different spot or near spot

2005/11/1 /06:15
ある家庭に元気な赤ちゃんが生まれました。名前は『あお』男の子です。心臓に少し異常を持って生まれましたが、無事健康体になれました。
沢山の愛を受け取り育ったあおは、ごくごく普通の男の子と同じ用に仮面ライダーを好きになり、弟が生まれました。
弟は『たい』完全健康体見た目も完璧その上成長も速かったので、完全にあおとたいは双子の用な存在になりました。
そんなあおには苦手な事がありました。それは運動です。小さい頃から運動を少ししてますが、それでもあまり成長しませんでした。
一方弟はスポーツ万能で、運動能力と運動への意欲は弟の方がありました。その分あおのが勉強出来たりしましたが、明るくて好かれるのは弟の方でした。親にも弟の方が好かれてました。

2.want to love

2019/4/1 /8:10
中学2年生、同じクラスの女の子に恋をしました。
名前はしく。相手は本当に優しくて、かわいくて、歌が上手い人で、沢山好きになる所がありますが、一番は親から貰えなかった愛を感じられた事です。
恋愛は周りに言われて好きになる事はありましたが、自分の意思で人を好きになるのは初めてでした。
しくと出会ってから、中学校生活の毎日がとても楽しくなりました。休み時間は話してくれるし、授業中に一緒に楽しくふざけ合う用になったり。
家に居たくなかったという理由で行き始めた、数学の補習も、しくが来てくれる用になってから楽しみになって行きました。
あおの心はしくに救われたのです。親から貰えなかった愛、友達に求めるのは違うという事も分かっていました。それでも人生が楽しくなる事は2020年になってもあおは全く予想してなかった為、嬉しくて毎日が楽しみでした。
でも、それと同時に下校中が
より憂鬱になりました。

3.what time?

2019/10/26 /3:40　文化祭当日
『最優秀賞は…2年◯組です』
白黒だった景色に色が着きました。この文化祭では、あおはテノールパートのパートリーダー、しくはソプラノパートのパートリーダーをしていました。練習して練習して練習して、それでも緊張して足が震える本番。あおはしくと数学の補習の時間まで歌っていたため、達成感と感動で泣きそうになってしまいました。でも、いつも家では泣いたら怒られるので、その時の感覚が残ってて泣けませんでした。それでも、しくは優しく話しかけてくれました。私は少し申し訳ない気持ちになりましたが、それよりも気を使って話しかけてくれた優しさで思わず涙が出てしまいました。これは、あおが人間らしく生きる為の実感になりました。泣けない、辛いことを隠す、トラブルも、怪我も隠す人生が。やっと生きて良いと教えて貰ったような気持ちになりました。この文化祭はあおの一番大切な思い出で、あおはずっとこの日が続いて欲しいと思いました。
でも、家に帰り親に最優秀賞を取った事を話そうとしても、聞いてくれません。ずっと父親と母親が喧嘩してるのでしょうがないでしょう。でも、どうしても聞いて貰いたかったので『ちょっと話たいんだけど』と言った瞬間『うるせえよガキ』と言われてしまいました。あー、自分はこの家庭では、幸せになれないんだろうなと思い、自分の部屋に戻りました。ずっと続いて欲しかったこの日は、緊張と悲しさで時間が進むのが遅く感じました。
『今何時だろう。速く明日にならないかな』

3.despair and hope

2020/2/20 /1:00
思いもしなかった、そして最悪な出来事が起こりました。
『緊急事態宣言が出たため、学校を休校とします』
1ヶ月も家から出れない？いやなんですけど。
そうして始まった休校期間。親は共働きなので苦が増えた訳じゃ無いですが、それでも誰からも欲されない生活は明らかにあおの精神が壊れそうになりました。来年から受験生なので勉強は頑張るけど本当に出来てるのかすら分からなし、達成感も憎悪も怒りも喜びも、何も感じないこの連続する生活はいつしかループに入ったような感覚におちいりました。
そんな日々が終わったのは緊急事態宣言の解除。ではなく親の在宅勤務の始まりでした。日々弱っていた体はまるで生きた屍みたいになってました。
でも在宅勤務が始まりました。日に日に増える仕事、減っていく睡眠時間、もう自分でも自分の人生が分からなくなってきました。毎日毎日辛い24時間を過ごすごとに、毎日あおに愛を育んでくれたしくがどれだけ大切だったかが分かりました。
そして決心しました。
ﾌﾟﾙﾙﾙ　ﾌﾟﾙﾙﾙ
『ちょっとさ？しくに告白しようと思ってるんだけど手伝ってくんね？』

4.give love want love

2020/3/26 16:00
｢告るんでしょ？｣前日友達のわいはそう言った。幼なじみで、楽しい話を沢山してる友達です。先に言うと正直この告白ではわいに相当助けられました。
告白する準備、遊ぶ場所はOK。親には塾に行くと言っておいたので、心配する事は告白の返事位です。
遊んで、二人になって、告白する。そんなありきたりでも思い付いた中で一番ちゃんとしてました。無理に凝ったら引かれると思ったのもありますが、まあ良いでしょう。そして当日へ

次の日　2020/3/27

当日の朝はわいの家で遊んでました。
｢じゃあこの予定で良いんだね？｣わいの質問にあおはしっかりはいと答えました。準備は完璧でした。心の準備は全然で、昼御飯は元から少ないのに全然口に入りませんでした。そうしてコンディションはそこまで良くなかったですが、遊びに、告白をしに行きました。遊びは大富豪、ババ抜き、その他色々をしました。全部あおは弱かったので全く勝てませんでしたが、会うのが久しぶりだったのでとても楽しかったです。
そして予定してた16時になりました。一緒に遊んでた友達もいなくなり二人きりになりました。あおはここで振られたらしくと話せなくなってしまいそうで、学校に行けても誰にも愛を貰えなさそうで、急に怖くなってしまいました。でも、何を言っても嫌いにならないでと言ったら、｢ならないよ｣と言ってくれたので、あおは緊張しながら言いました。
｢クラス替えとかあって、話せなくなるのは嫌だったから言いたいことあるの。ずっとすきでした｣
でも怖くなって｢それだけ知って欲しかったの｣と言ってしまいました。でもしくは｢私もすきだったの付き合ってくれますか?｣と言ってくれました。あおはこの時心の底から安心しました。好きになってよかった、生きててよかった。そう感じました。
この日は私の中で忘れられない最高の思い出となりました。
でも幸せは続かないものですね。

5.hope of despair

2020/5/20 /17:50
親のスマホでオンライン授業を受けてると、間違えてLINEを開いてしまいました。今考えるとすぐ閉じれば良かったんでしょう。でも親は嫌いだったし、色々疑ってたので少し見てみました。まあ、結果としては最悪でした。予想してはいました。でも対応も中身も最悪だったと知ると、そんな人の子供なんだなと思いとても悲しくなりました。でも折角愛せる彼女が出来て、学校ではこれまでに無い位幸せなので、親のLINEは見て見ぬふりをしました。
でも、その事はずっと心の中に残り続けました。でもしくはそれに気づいてくれて、話を聞いてくれました。何があったか、どうして親に話さないか全部話しました。話は聞いてくれるし、親のように寄り添ってくれて、それが心の中で自分の後悔を少しづつ無くしてくれました。言ってしまえば魔法のような感じです。人の不安を取り除く、それは誰にでも出きる事ではありません。
コロナ渦でろくに会うことも出来ない中でしっかりLINEをしてました。昔の話や最近の話などなんでも、一日一回は話してました。まあふざけたりもしましたが、とても仲がよかったです。

6.road

2020/10/20 8:15
塾で自習をしているとしくからLINEが来ました。内容は『ごめんわかれたい』まあ最近仲が良くはなかったと自分に言い聞かせ、『分かったごめん』と送りました。確かに悲しい出来事でしたが、いつまでも人に頼ってたのがいけないと自分でも思ってたので、納得は出来ました。そう自分に言い聞かせただけかもしれませんが。本当に塾の帰りは魂が抜けたみたいになってました。帰りたくなく、土手沿いで黄昏てると、わいから電話がかかってきました。
『悲しいのはそうだけど、一回のミスで人生壊すからな』と言われ、あおは自分に大丈夫だと言い聞かせました。
次の日、学校には普通に行って普通に生活してました。でも音楽の授業の時、歌が上手かったしくを思い出してあおは気を失ってしまいました。その後も文化祭などで色々思い出すところがあり、失った物が大きかったと思いしらされました。そんな中であおは気持ちを紛らわすために始めた事があります。それは配信アプリです。

7.understan

2020/10/31 /18:58
あおの家庭の状況は最悪でした。毎日親同士が喧嘩してて、聞いてる側からしたらどっちもどっちみたいな感じだし、止めに入っても無視されるだけだと諦めていたので、自分の部屋にこもってました。でも親の喧嘩の声を聞いてるとあお自身の気が病んでしまっていそうなので、外に出る事にしました。
もちろん親に止められたりしません。いつも11時までスタバに行き、コーヒーを飲んで配信アプリをみていました。値段も高いですが、ゆっくり静にしたかったのでスタバにしました。
そんなある日、親に離婚の話をされました。今さら感はありました。親はもちろん喧嘩してます。弟は私が引き取るのなんのってあおの時も喧嘩されるのかなと思い、憂鬱になってました。でも違いました。父親も母親も、揃いも揃って『あおは再婚する時邪魔だから要らない』です。弟の時より激しい喧嘩をあお自身の前でされて、本当にこの親たち心あるのかなと思いました。｢そんな喧嘩して、失礼だと思わないの？｣久しぶりに怒りました。でも親は無視します。本当に自分はここに居るのか。というか、居なくなっても気づいて貰えるか。そればっかり考える用になりました。答えなんて出るはずも無い。そうやって無駄な時間を過ごしながらあおはいつのまにか父親に引き取られ、沢山の仕事をおしつけられ、もういっそ居なくなりたいと思い始めました。自分さえ居なくなれば親は喧嘩しない。自分さえ居なくなればしくは気にせず生活出きる。自分さえ居なくなればみんなは幸せになれる。と考え始めました。

2021/2/9 0:00

あおはもう悲しんでくれる人が居ないと思い、自殺しました。遺品の中には二通の手紙が在りました。

20歳のあおへ
元気ですか？幸せですか？今の私はとても幸せです。と言いたいところですが、こんなのただの自己満足ですね。今から死のうとしてる自分が未来なんてなんで考えてるんでしょう。
　
死にたいと思う事はいけませんか？だれも悲しんでくれる人は居ない。それは間違っていますか？どうして自分はここまで不幸でなきゃいけないんですか？私には分かりません。答えが無いことなんて分かってます。前を向けとよく言われます。でも諦めたいです。全部終わりにしたいです。道を教えてください。天国で待ってます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　あお

この手紙は自殺の前日に書かれました。

結婚したときのあおとしくへ
まずはおめでとうございます。将来結婚して欲しいと思っていましたが、まさかほんとに結婚してるとは思いませんでした！笑笑
喜ばしいですね～結婚式にはあおの親は来てないですよね？信じてますよ？笑笑
まあ良いです。今日から付き合ったので、本当に将来が楽しみです！この手紙を笑顔で読めてる事を願ってます。
　　　　　　　　　　　　　あお

この手紙はあおとしくが付き合い始めた日に書かれました。両方しくに渡される事になりました。

しくはこの手紙をお墓にお供えに行き、幸せにねと手をあわせました。

あとがき
今回の文章は実話７逸話２希望１くらいで作りました。まあ頑張ったんで是非みてください。笑笑

二通の手紙の概要について

どっちも実際の手紙を元にしてます。一通目は私が自殺しようとした時(怖くて諦めました)の手紙です。今は、悲しむ人が居なくなったら死のうと思ってます。でも、配信アプリで知り合った人に貰った愛をずっと大切にしてるので自分を大切にしてます。
二通目の手紙は書いてある通り元カノに告白した時に書いた手紙です。あー、書いてる時はものすごい幸せでしたね。今は全然ですが。本当に優しい女性で、辛い時も楽しい時もずっと寄り添ってくれました。ただ、私が弱すぎたんですかね。頼りすぎました。他人にこんな重い相談されるのって結構ストレスかかるって事に最近気づき、申し訳ないと思っています。なので、今は抱え込む事にしてます。笑笑

読んでくれた人に伝えたい事

『どんなに人生辛くても、苦しくても前を向いて』
なんて無責任な事言う気はありません。でも、私は理不尽な理由で苦しんでる人達や、他人の優越感のためだけに苦しまされて居る人達には、正しい人生を生きて欲しいと思っています。そういう人は心の声が回りに聞こえてる可能性があります。苦しいって分かってくれてる人が居る。とは言いきれませんが、案外普通にしてても気づきます。死にたいって何度言っても良いです。実行に移そうとしても良いです。でも、一回は考えて下さい。助けてくれる友達は居るかもしれません。綺麗事に聞こえるかもしれません。でもそれが大切なんです。
私はそれに気付く事が出来ませんでした。全部論理的に考えて、周りを置いていってしまいました。ついてきてくれる優しい人が居なかったらもう死んでいました。でも、みなさんはそんな面倒臭い性格じゃないです。奇跡は信じる物です。生きてとは言えませんが、これからの人生を少しでも明るく出きる出会いを信じて下さい。私もそんな人を信じて居ます。

　　　 　　𝓐𝓸♪🌌✨『魔法使い見習い』