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#34.結婚前の同棲はあり?なし?

結婚前に同棲をしたカップルは、同棲をせずに結婚したカップルに比べて離婚率が格段に上がるんだとか。これはデータのある論文がそう言ってるんだから恐らくそうなんでしょう。そこに異議を唱えるつもりはありません。じゃあ結婚前の同棲は「なし」という結論でOKなのか?だったらわざわざnoteにはしません。今回は私がこのデータから抜け落ちていると感じる部分を言語化してみようと思います。

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まず、「結婚前に同棲をしたカップル」と「同棲をせずに結婚したカップル」に分けるのって、母集団が「結婚した夫婦の内」って事ですよね?
でも実際には「同棲を経て結婚に至る前に破局したカップル」というのも存在していて、これから同棲するかどうかで迷ってる人達にとっては重要なデータの欠落やと思うんです。
いやいや、そのデータは「同棲しない方が良い」って結論を補強してるだけじゃね?と思った方、果たして本当にそうでしょうか?

私は「同棲を経て結婚に至る前に破局したカップル」というのは、「将来を考えられる程真剣に付き合っていたにも関わらず、同じ家に住む事で上手くいかなくなると早期に判明した人達」もっと言えば「財産分与や子どもの親権、親との関係、結婚式に呼んだ人達への罪悪感などゴタゴタを抱えた状態でバツがつかなくて済んだめちゃくちゃラッキーな人達」やと思ってるんです。

母集団を「結婚した夫婦」に限定してしまうとこの方達はデータから完全に弾かれてしまいますが、これから同棲するかどうかで迷ってる人達に本当に必要なのは「同棲をしたカップル」を母集団とした結婚ルートと破局ルートのデータ、そして数字には表れない当事者の声なのではないでしょうか?

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更に、これまた数字としてはデータに反映されない重要な部分として「結婚している=幸せ」とも「離婚した=不幸」とも限らないという事実があります。

「付き合う/別れる」と「結婚する/離婚する」って、決断のハードルが全然違うと思うんです。
「法的な縛りも子どもを授かれるタイムリミットも家族ぐるみの付き合いも何もない恋愛」なら、「思ってたんと違った」ぐらいの軽い理由で別れる事だって簡単にできますし、ダメージも少ないです。

それに対して結婚/離婚というのは遊びの恋愛と違って決断のハードルが高く、恋愛感情以外の要素も複雑に絡み合って「多大な犠牲を払ってでも離婚したい」と思えない限り、幸せとは言えなくとも結婚生活は続くんです。
逆に「カップルが別れる」より遥かに面倒臭い離婚という決断をわざわざしたという事は、不幸な結婚生活を継続するより今この関係を断ち切る事の方が自分の未来の為に有意義だと判断してのポジディブな一歩なのではないでしょうか?(相手から離婚を切り出されて納得いってない方すみません💦)

「不幸な状態で関係を継続している夫婦」や「離婚して再出発というポジティブな決断をした人達」をただの1データとして「離婚した/してない」という表面的な数値にして良いんでしょうか?
まぁそういうデータもあって良いとは思いますが、「テレビのリアルタイム視聴率」が番組の人気を正しく測れていなくて録画も加味するようになったの同じように、「結婚した夫婦を母集団とした同棲期間の有無による離婚率の違い」というデータも同棲の善し悪しを正しく測れていないと私は思います。

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よく「付き合うなら○○(人名や特徴)だけど結婚するなら△△」みたいな事言うじゃないですか?
あれって本当に核心をついていて、「恋愛」と「結婚」じゃ求められる適性が全然違うと思うんですよ。
もっと細分化したって良い。

これは完全に自慢なのですが、私は小学生の頃から「好きな人」と「一緒に住んで生活を共にする人」と「自分の子どもに受け継ぐDNAの主(精子提供者)」と「セフレ」が全員別の人でも良い、何ならその方が1人の人にあれこれ別の適性を求めてイライラしなくて済むと本気で思っていた天才児だったので、たまたま全部の適性を兼ね備えた旦那に出会っちゃったから既婚者なだけで、結婚願望は0でした!

もう1度言います、私が「全部の適性を兼ね備えた人」に出会えたのは「たまたま」なんです!めちゃくちゃ運が良い。基本的にはそんな事は起こらない。

大体「一緒にいてドキドキするし体の相性も良いけど同じ家に住んだら上手くいかないし良い親になるとも思えない」とか「安心感あって素を出せるけど異性としては全くトキめかないしセックスレス」とか、「子煩悩で家事も得意だけど完璧過ぎて息が詰まる」とか、1人の人にあれこれ別の適性を求める限り、同じ家に住んだり子育てが始まったり、人生のどっかしらのターニングポイントで上手くいかなくなるフェーズを迎える事の方が多いとさえ思っています。

だったら気付くのは早いに越したことはない。
入籍後よりは入籍前、子育てが始まってからよりは始まる前、やり直しがきく内に別々の人生を歩む選択をするのは素晴らしい事だと思います。

だから私は「結婚前に」と言うより「結婚して上手くいく人かどうかの試用期間として」同棲はアリなんじゃないかと思います。
まぁ私はしてないんですけどね、半同棲みたいな感じで住所は実家のまま彼氏の家に帰る日もある的な感じで。あ、それが良いかもですね!「慣れによる特別感の消失」や「全ての荷物を1つの家に集約してしまう事による破局後の引越しの大変さ」を阻止しつつ、何日も連続でお泊まりした時にお互いイライラしないかどうかを見極める。あ、これ結論出たわ! 

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【結論】

・「結婚前に同棲期間があったかどうかによる離婚率の違い」というデータからは、「同棲を経て結婚前に破局したカップル」が丸々抜け落ちており、同棲の善し悪しを正しく測れているとは思えない。

・「婚姻関係が継続している人達」の中でも「離婚した人達」の中でも幸不幸は分かれるのに、数値には表れないから離婚率だけでは判断材料が足りない。

・1人の人間にあれこれ別の適性を求める事は基本的にはストレスの元なので、「人生のターニングポイントでパートナーとの関係が悪化するのはよくある事」と心得て期待しない/依存しない精神で生きる。

・「結婚前に」と言うより「結婚して上手くいく人かどうかの試用期間として」同棲はアリ。

・でも「慣れによる特別感の消失」や「全ての荷物を1つの家に集約してしまう事による破局後の引越しの大変さ」まで考えるなら(実家など帰る家があってダブルで家賃が発生する期間ができちゃう訳でもないなら特に)半同棲がオススメ!

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みんな!
恋人の有無/結婚してるかどうか/離婚歴があるかどうか/子どもがいるかどうか、その全てが「幸せかどうか」の判断基準として不十分なんだから、って子持ち既婚者の私が言ってんだから、自分の人生他人と比べず焦らず楽しく生きていこうぜ!【完】

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