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「ソロ社会」は淋しい社会か?

私のテーマ「50代からのリセット&リスタート」
に行きつくまでには、
いくつかきっかけになる本がありました。
そのうちの1冊について、書いてみたいと思います。


荒川和久「超ソロ社会」


冒頭このように始まります。

はじめに
20年後の未来、あなたは何をしていますか?
20年後の未来、日本はどうなっていると思いますか?

2035年には…15歳以上の人口に占める独身者(未婚+離別死別者)は、男女合わせてほぼ48%に達する。
約20年後、人口の半分が独身という国になる。

この本は2017年に書かれたものです。
順調に予測通りの推移を辿っているようです。

結婚しない選択、子を産まない選択、離婚する選択、家族という共同体をもたない選択。
多様な選択を個人がそれぞれに判断するべき時代となっている。それは、自由でもあり、責任も背負うことになる。

読者のみなさんが、ソロ社会の未来について理解を深め、未婚とか既婚とか、若者とか大人とか、男とか女とか、今まで自分に冠していたあらゆるレッテルや属性を一旦取り払って「自分」と向き合うきっかけとなれば幸いに思う。



荒川和久さんとは


noterさんでもあります。

ヤフーニュースの記事一覧
「ソロ社会」「非婚」「(少子化ではなく)少母化」など
沢山のコラムを発表しています。
タイトルだけでも興味深いです。

先日のこちら、とても面白かったです。

20-49歳の結婚願望のある未婚男女を対象として「あなたが今結婚していない理由」を聞いたものがある。
もっとも多いのは、男女ともに「適当な相手に巡りあえない」で男45.9%、女48.1%と、実にほぼ半分近くがそれを理由としてあげている。
「相手に巡りあえない理由」が男女でまったく違うことがわかった。
男女差分で特に女性に多いのが「そもそも人を好きにならない」という身も蓋もない回答であった。
一方、男性の方は、圧倒的に多いのが「好きな人がいても相手が好きになってくれない」というものである。こちらも身も蓋もない。

それぞれ実割合でいえば、「好きにならない女」は2割、「好きになってもらえない男」も2割存在する。
好きでもない男と無理やり結婚させるわけにもいかない。好きにならない女が2割いる以上、確実に2割の男は余ってしまう。

解決策は特にないんですけどね(笑)

男性で思い当たる方
自分がそうなりたくなかったら、
「何が良くないのか」を研究しましょうね。
間違ってもストーカーにならないように!
親しい人に相談してみてはどうでしょう?
ただし、親身に正直に意見を言ってくれる人に。


多様化、そして自立社会へ


「ソロ社会化」は、良い悪いの話ではなく、選択肢が増えた結果です。

誰でも結婚できた時代が、むしろ不自然だったと思います。
女性は結婚しなければ「食べていけなかった」時代でした。
不幸な結婚生活を送った人も、沢山いたはずです。

荒川さんは、決して結婚できない人を揶揄しているわけでもなければ、
「ソロ社会」を推奨しているわけでもありません。

「超ソロ社会」の最後に、このような記述があります。

すべてが多様化していく。社会環境も、個人の生き方や価値観も、集団としての家族のあり方も多様化する。個人のアイデンティティさえ多様化し、複数の自分を生きるようになるのだ。
社会と個人、集団と個人、個人と個人のつながりは以前にもましてますます複雑に細分化されていく。

「ソロで生きる力」を一人ひとりが持つことこそが、新しい未来しなやかなコミュニティを創造することにつながるだろう。
自分を受容できる者同士つながり合えるコミュニティは、きっと「ありがとう」という言葉が飛び交う世界だ。それはやさしい気持ちの連鎖を生み出し、やがて社会に寛容の気持ちが広がるだろうと期待したい。

いろいろな面での「多様化」は避けられない。
それに伴う自由と責任「自立」を必要とします。
今は過渡期なのかなと思います。
自由で自立した者同士がつながり合う
しなやかで成熟した社会になると良いですね。

ソロ社会とは、そんなやさしさがつながる自立社会なのだ。
国や社会が未来をつくるのではない。
我々一人ひとりのそうした意識と行動未来をつくるのだ。

この言葉に触発されました。
そう。社会が悪いと言ったところで何も変わらない。
私たち一人ひとりが、未来をつくるのです。

(最新刊は「結婚滅亡」。またレビュー書きまーす!)

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