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飽きるまで古本紹介

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家にある本を紹介していくマガジン。 高校3年生から集めた古い本を紹介していきます。 なお、紹介する本を全て読んでいる訳ではないので悪しからず。 一日一冊を紹介していましたが、最近…
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2021年6月の記事一覧

武者小路実篤『友情』(2021/6/26)

武者小路実篤『友情』(2021/6/26)

「【友情】を思い出せ!!!」
懐かしいですねえ。2019年の年末。あの頃は流行病なんてどこか対岸の話で、舞台も何の縛りなく上演されていた。検温も座席一つ置きも役者さんのマウスガードもない。物販に並んで目の前で欲しいものが売り切れたくやしさも、同じ空間にたくさんの特務司書が居るっていう喜びも経験していた。文劇2の大阪公演行って、次の日には友人の家で忘年会。ホールケーキを四人で分けて、くだらない話をぐ

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『文藝』+α(2021/6/19)

『文藝』+α(2021/6/19)

桜桃忌ですね。
文豪一文学忌がややこしい日。
それはそうと、なんか色々追い込まれています。精神を保っていられないですね。

今日紹介するのは『文藝』です。
昭和28年12月。太宰治特集号。
『文藝』の作家特集号は私も好きで見つけたら買っているのですが、なかなか楽しいですね。一冊読めば作家と作品をあらゆる面から知ることができます。

中身はこんな感じ。
これ一冊で志賀直哉「太宰治の死」も釈迢空「水中

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志賀直哉『秋風』(2021/6/13)

志賀直哉『秋風』(2021/6/13)

なんだこの忙しさ!とか言いつつ実習受けて文アルキャラをアイロンビーズで生産している。そろそろ卒論も動かさなければまずい。でもアルバイトで働かないとアカンし、何故か実習毎週あるし、説明会や選考会がある。
実習受けながらモンエナのコーラを飲み、新作のZONeのカフェイン量と比べてモンスター最高だわとか言いながら、高校と何も変わってないなあ。
そして無性に本が読みたい。読みたいから一冊買った。無性に本が

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お知らせ
多忙のためしばらく不定期更新になります。

高浜虚子『霜蟹』(2021/6/8)

高浜虚子『霜蟹』(2021/6/8)

もう今更なんですけど、パソコンで説明会やら面談やらゼミを受けると私の書斎というか本棚が全力で晒されます。

今日紹介するのは高浜虚子『霜蟹』です。
高浜虚子と言えば俳句!ですが、こちらは小品集。

紙が良いですね。こういう紙……ウズラの卵みたいな紙とかが好きです。
蟹。
黄色いな!?

一時期この蟹をZoomのアイコンにしていたら実習の担当の先生に「蟹……?(なんで蟹?)」って反応されました。

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荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』(2021/6/7)

荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』(2021/6/7)

荒木先生のお誕生日だ!
おめでとうございます!

というわけで、少し趣向を変えて。古本ではないんですが、こういうの持ってるよ!ってのを紹介します。

今日紹介するのは『ジョジョの奇妙な冒険』第一部の英語版です。高校の研修旅行でハワイ行った時に買ってきました。(本当はアメリカ本土に行くつもりだったんですけど、テロとかの影響を受けたんですよね)
英語版ならデカい本屋とかアニメイトにも置いてありますが、

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徳冨蘆花『不如歸』(2020/6/6)

徳冨蘆花『不如歸』(2020/6/6)

ナノビーズで永遠に推しを錬成しています。
親指の関節と肩が悲鳴を上げていますがやめられない。

今日紹介するのは徳冨蘆花『不如歸』です。
岩波書店から出たもの。

目を引く赤と擦れた朱。

背の金色も残ってます。

直接判子が押してあるタイプ。裏にそれぞれの発行年が書かれています。
本編の他、「第百版不如歸巻首に」と徳冨愛子「定本不如歸を出すに當りて」があります。

読もうと思ってそのままです。最

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これを買ったので今日の一日一冊休止

『苦楽』(2021/6/4)

『苦楽』(2021/6/4)

今日は私が7年ぐらい推してる声優さんの誕生日。
昨日はアイロンビーズを数時間やって全身が痛い。特に親指。

今日紹介するのは雑誌『苦楽‎』
苦楽社発行、昭和22年8月。第二期にあたるところですね。

表紙は鏑木清方。好き。

薄いけど充実した内容。名作絵物語はカラー。

そういえば、鎌倉に鏑木清方の美術館ありますよね。
行った時、周りに年配の人しか居なくてめちゃくちゃ珍しいみたいな視線を感じた。気

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直木三十五『直木三十五随筆集』(2021/6/2)

直木三十五『直木三十五随筆集』(2021/6/2)

就活の面談を受けた私「控えめに言って気持ち悪い」
就活に対するこの気持ち悪さってどこから?

今日紹介するのは直木三十五『直木三十五随筆集』です。
文アルのイベントで丁寧に沼にぶち落とされたので。それはともかく。

触り心地が良い表紙。綺麗な黒。
直木三十五といえば黒。大阪の谷町六丁目にある「直木三十五記念館」も黒い部屋になってますね。直木が自分で設計した家の内壁が黒一色で統一されてたことが由来。

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室生犀星『杏っ子』(2021/6/01)

室生犀星『杏っ子』(2021/6/01)

6月ですね。
就活解禁前に内定もらってるのってこの世のバグじゃないですか?
大阪では今日から営業再開するところが多いのですが、アルバイト先は予想以上に人少なかったですね。
あまりにも早上がりになったので、梅田で遊んで帰りましょう。

今日紹介するのは室生犀星『杏っ子』です。
犀星の自伝的長編小説。芥川龍之介と菊池寛も出てくる。

昭和32年初版、新潮社。
値札にも書かれていたほど綺麗です。私の元に

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