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“でも失敗を続けることに意味がある。僕がいい失敗をして、次に誰かが成功するかもって思えれば、それでいいかなって”

25.中村元気 / ローカルコミュニティオーガナイザー・NPO代表・プロデューサー

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原宿のキャットストリートのクリーンアップを7年前からしているCATsの創業者の1人であり、ゴミを出さない社会を目指すNPO法人530(ゴミゼロ)の代表でもある中村元気さん。
会社に務める傍、日常に存在する環境問題への取り組みを続けられています。

ゴミを拾う活動から、そもそもゴミが出ないように働きかける元気さん。
彼の活動根源などを伺いました。

■中村元気(ナカムラゲンキ)
2014年から原宿のキャットストリートという通り沿いで「落ちているゴミを拾う」地域活動CATsを開始。2018年には、「そもそもゴミを出さない(0 waste)」根本の改善を目指す、NPO法人530(ゴミゼロ)を立ち上げる。

大量にものが消費される原宿の街を中心に活動を続ける中で、「街を良くしたい」という
同じ意思を持った仲間が集うようになり、ひとつのコミュニティを形成している。

Instagram
元気さん: @cats_genki
530: @530week
CATs: @cats_streetfarming

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_今の仕事・活動を始めたきっかけは?
何かきっかけがあるかというと、そういうわけではなくて。目の前の興味に素直に従ってやっていたらこうなったという感じで…。

強いて言うなら、TED×KIDSというローカライズイベントのボランティアを3年くらいやってたんですけど、そこにいる大人が、仕事じゃなくてボランタリーで動くコミュニティのあり方をしていて、すごくいいなと思っていたのはあります。

自分の仕事とかで得たスキルやお金、時間を、仕事じゃない時間で、未来を作るために活動する場を作りたかった。

だから、ボランティアをベースとして、掃除という貢献的で綺麗になるという分かりやすい結果がついてくることから始めました。自分が割と遊んでいた場所を中心に動き出したのが最初ですね。


_ボランティアと仕事の違いは?
ボランティアは、それ自体をやっていても、直接的に食べていけるかを保証してくれる活動でもないわけですよ。

だから生活のためにやるというよりかは、精神的な豊かさを得るものだと思ってます。

CATsは原宿の街を良くしたいと集まった人のコミュニティで、530はNPO法人という形を取っています。
企業は利益を出してその利益を株主のために上場して、配分していくために売り上げていくけれど、NPO法人は基本的に株主は存在しないし、利益が出たら分配する構造ではなくて。基本的にはより実験的で利益の出ない活動をするために、商品開発をして収益を得てます。

でも「いいこと」をするために環境に良くないことで稼ぐ活動をしてたら意味がないから、そこにおいてもしっかり軸がぶれないように意識を向けてます。


▶︎530が商品の企画に携わったビール。ベーカリー『bricolage & co』で余ってしまうパンの耳を原材料の一部にし、長野のブリュワリー『AJB』でビールへと醸される。フードロス問題に貢献しつつ、売上の1%は530へ還元、新たなプロジェクトの支援となるためついつい飲みたくなってしまう。

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