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短歌

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#自転車

短歌:秋の香

短歌:秋の香

夕闇に自転車で抜ける秋の香
金木犀やコーンスープや

保育園のお迎えのために、
夕方に自転車を走らせていました。

すると、金木犀や
美味しそうなコーンスープの香りが
次々と漂ってきました。

夕方で暗くなっているので、
どこに金木犀の木があるのか、
どこでコーンスープを作っているのか
よく見えませんでしたが、

秋の訪れを感じることができました。

短歌:とんぼと自転車

短歌:とんぼと自転車

あきあかね自転車とならび飛んだのち
離れていった右旋回で

自転車を走らせていたら、
あきあかね(赤とんぼ)が近づいてきました。

あきあかねは自転車と並んで、
しばらく飛んでいました。

「しばらく」といっても実質的には
おそらく2秒くらい。
でも、とても長く感じられました。

その後、あきあかねは
右旋回して離れていきました。

あきあかねには何の意図もなかったのでしょうが、
何だか気持ちが通

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短歌:子どもの声

短歌:子どもの声

「あったかくなったね」という子の声は
自転車の風に洗われてゆく

自転車の後部座席から、子どもが「あったかくなったね」と話しかけてきました。
しかし、自転車が風を切る音で、少しかき消されてしまいました。

私「風でよく聞こえなーい」
娘「えっとねー、あったかくなったねって、いったのー!」
のやりとりが心地よかったです。

短歌:親子自転車とにわか雨

短歌:親子自転車とにわか雨

にわか雨親子自転車の後ろから
「急げ急げ」とムチを打たれる

娘を乗せて親子自転車に乗っていると
雨が降ってきました。
娘が後部座席から急かすので、
馬車馬のように自転車をこぎました。

焦りすぎて、危うく自転車が転倒しそうになりました。