あろうことか、ドイツ語原文で、カフカの短編の解読に挑戦しています。
が、短編だと侮ったら痛い目にあっているので報告します(笑)。
今読んでいる作品、タイトルは「Auf der Galerie」。
訳すなら、「観客席で」といったところでしょうか。
※なぜかタイトルも本編も、和訳がまったく見つからないのです!!
「短編」なのですが、短編にもほどがある。
構成はなんと【二文】のみ!
ですが・・・その二文がそれぞれ、死ぬほど長いのです(笑)。
とにかく、以下、見てください!!
わかりますか?
一段落目はたった一文、二段落目もたった一文で構成されております(笑)。
わたくしドイツ語まだまだなんで、わけわかりませんが、なんとか(!!)主語と述語を見つけ出して、ほぼすべての単語を調べながら格闘したところ、
なんとか(!!)一文目まで、理解できました(涙)
ということで、自分の訳文を載せてみたいと思います。
ここまでで一文(笑)。
二文目はすいません、解読できてません。
でもどうやら二文目は、一文目とは真逆の切り口で、
「だが実際はそうではなく・・・
~(略)~
(素晴らしい舞台に)、若い観客は涙した」
ということのようです。
「こき使われ衰弱する女性」が目の前にいる状況で、
見え方が変われば人は全く別の反応をする、
ということを表現している模様。
それを、一文目は勢いよく流れるように、
二文目はひと言ひと言、ためながら、語っているようです(たぶん)。
ちなみに、ドイツ人の義母に、いまこんなの読んでる、
と言って原文を見せたら、
「わけがわからない。なんでこんなに長い文にしなきゃいけないのか全く理解できない」
と憤っていました(笑)。
なんだ!ドイツ人もか!
というか、そういう文学ですから(笑)
ドイツ人も嫌がるカフカの「短編」でした。(でも、嫌いじゃない)