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日記・46:祈り

今日は仕事を早退した。
若菜が38度の熱があるとのことで、保育園から連絡があったからである。
店長に事情を伝え、心配の気持ちでモヤモヤしながら家路に着いた。
父子家庭の辛いところだ。
しかし何より子供の健康が一番である。
他の事は何とでもなるから。
かかりつけの病院に行くと、風邪だろうとのことで、シロップ状の薬と座薬を処方してもらった。

帰りの車の中で、くしゃみをしている若菜の頭を撫で、おでこや顎付近を触って、このまま熱が下がってくれたらなぁと、何度も何度も心の中で繰り返し思った。


次の日、早番で夕方帰宅すると、瞬が熱があり、吐き気がひどい様子だった。顔も青ざめており、この子も38度以上の熱がある。
異変に気づいた母が熱さましのシートをおでこに貼っていてくれた。
前日とは別の救急外来に対応している総合病院へ連絡しすぐに向かった。
母が付き添いできてくれた。
毛布に包まれ、虚な目をしていて、可愛そうで涙が出てきた。

座薬を入れもらい、点滴をしてもらった。
母には一旦帰ってもらい、若菜の子守りをしてもらうことにした。
明日、また小児科に行かなければならない。

瞬、若菜、早く元気になってくれな。
パパがついてるけん。

早く元気になってほしい。
ただそれだけ。

一年程前、妻の実家にいる時、瞬が突発性発疹で40度を超える熱が出て、真っ赤な顔でうなされている姿を見て、騒がしく走り回るいつもの瞬に戻ってほしいと願った。
半年前、急性肺炎で入院した時も、目が離せないくらいあちこちいたずらしてまわるいつもの瞬に、早く戻ってほしいと願った。

親は子供のことで四六時中、神様に願い事ばかりしているのかも知れない。

だからどちらかと言えば、天国の妻に、この子達を守ってくれ!!と、たくさんお願いをした。
病院の先生の話によると、小学校や保育園で、この病気がはやっているとのことだった。

瞬と若菜を守ってくれ!!

早く二人の笑顔が見たいよ。






私の記事に立ち止まって下さり、ありがとうございます。素晴らしいご縁に感謝です。