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戯言

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自分の道を歩む選択:夫婦別姓事実婚が教えてくれたこと

自分の道を歩む選択:夫婦別姓事実婚が教えてくれたこと

#あの選択をしたから

30年前の誕生日が近づく中、私は運命の分かれ道に立っていました。
その選択が自分の未来を形作り、自分を支えることになるなんて、当時は想像すらしていませんでした。

彼女と一緒にどこに住むのがいいかが、
結婚という言葉より先に頭をよぎっていました。
好きなもの同士が一緒に暮らすそれ以上でもそれ以下でもない自然体がいいと。
思い返せばプロポーズより先に、ドライブしながら「どこに

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あなたの温もり 私のなかに

あなたの温もり 私のなかに

あるがまま
気の向くまま
あなたに出会い
その道を歩みはじめようと踠いていた

あのときそれまでの呪縛から解き放たれることを
カラダは選択し、崩壊という形で教えてくれた

世間的には心が壊れた
その結果、あなたとの物理的な関係も断ち切られる

しかし、あのとき、自らの情動が内発的に覚醒した

ホントに心地よいことに向かうことが心地よい

それを実感してリカバリーした

あれから5年ほど

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何気ない過去の言葉が誰かと自分を救うこともある

何気ない過去の言葉が誰かと自分を救うこともある

いつもの通り事務処理をしていると
「アイティジーの〇〇さんという方からです」と回されてきた電話にでた。

「どうも〇〇と申します。
以前訪問した際に、頑張れよとお声かけ頂き、それが嬉しくて、そのとき仕事をやめようかと悩んでるときだったんですが、頑張ることができて、主任になることができたんです…」

めんどくさそうだなと思い彼の話に被せるように
「あー、そうですか。ご用件は何でしょう」と聞いた

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あなたの中にまだ私は居るのかな

あなたの中にまだ私は居るのかな

雨音が覚めに導いてくれる

微睡みのなかに
あなたが居ました

楽しいも、悲しいも、
夢も、諦めも、
今ここに在るからこそ

命の灯火だけは絶やさない
それだけでいい

どん底の暗闇の中でこそ
その灯火は瞬くもの

色々な事が重なり
心がつらくなってしまいました
本当にごめんなさい

これからは心を強くして
また元気な姿を見て頂けるよう
努力します

自分に蓋をしなければならないなん

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すれ違うのは雨の夜だけじゃない

すれ違うのは雨の夜だけじゃない

雨の夜

車内待機している
彼のひととのやりとりに想いを馳せている間に

対向車や追い越して行く車で舞いあがる雨水が
シャーッと音を立てては追いやられていく
まるで探偵のようだ

人はなぜ同じ言葉を発しても

ぶつかったり、違った解釈をするのか。

そもそも違って当たり前なのに

同じ言語を使うことで

分かった気になってるんだろうか。

言葉は相手(ひと)がいてはじめて意味をなすのに

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傷つく覚悟という戯言

傷つく覚悟という戯言

傷つく覚悟はできていたはずなのに
いま、また鎌首を持ち上げ
行き場のない想いが溢れてしまいそうだ

自分の先入観や文化、経験によって、
同じ時間や空間を過ごしたとしても
どうも感知は多様で単純に比較なんてできない

傷つく覚悟というのは
この比較してしまうことを許すということ
自分と相手を許すこと

5年が経過したというのに
つい先程のことのように
行き場のない想いが体をめぐる

夏目漱石

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