見出し画像

IoTでのデータを取引可能にするプロトコル「PTPF」- 暗号屋note

こんにちは! 暗号屋広報です。
今回は暗号屋が開発した IoTデータ取引基盤プロトコル「PTPF」を紹介します。
https://ptpf-protocol.org/

PTPFは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)で使用されたデータを取引可能にし、IoTデータの流通を実現させるプロトコルです。

IoTを扱う事業会社の方々の新規サービスにPTFTを組み込むことで、IoTデータのやり取りがよりスムーズになります。

と言ってもわかりにくいので、まずIoTの説明をさせください。IoTは、実社会で動作するプロダクトとインターネット上のデータを結びつける仕組みの総称になります。 IoTを用いたプロダクトの身近な実例としては、スマートフォンから自宅の照明を点灯させたり、室温を自動調整するものが世の中に普及しています。またそこから発展して、製造業、流通業、農業などさまざなま仕事の現場でも活用され、データとプロダクトが結びつくことによって世の中が便利になるという仕組みです。

このPTPFの仕組みに軽く触れますと、各事業者間のサービスやプラットフォーム間のプロトコルや手順の違いを吸収し、IoTデータ伝送を可能とするDEXPF(データ伝送基盤)と連携します。伝送されるIoTデータに所有権や使用権、価格など様々な取引情報を付加し、データの行先などの制御を可能にしました。

IoTデバイス、およびそのメーカー、プロトコルの違いなど、従来のIoTシステムで課題であった各デバイスの仕様の違いを超えて、データと物理的なモノとの連携を実現し、そこから持続可能な社会を実現するためにつくられました。

このプロトコルの実例としては、2021年に福岡県のブロックチェーン補助金の採択が決定したほか、幕張メッセで開催されたブロックチェーンEXPOへの出展、社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)にてセミナーを開催など、たくさんの方に暗号屋を知ってもらうきっかけをつくることが出来ました。

PTFTの制作は、Linuxサーバー・IoT ゲートウェイの開発製造大手「ぷらっとホーム株式会社」、テクニカルディレクターを中心とした組織「BASSDRUM株式会社」による協業プロダクトになります。

ちなみにこのPTPFは、ぷらっとホーム株式会社によって、データ通信路とブロックチェーンを組み合わせることによるデータ流通の仕組みに関する特許を取得しています。
【特許番号】特許第6694048号【登録日】令和2年4月20日


PTPFが変えるデータ活用の世界

PTPFは、Payload Transaction Platform Protocolの略称です。下記を実現するため、 IoTとブロックチェーン技術をもとに開発されました。

・サイバー空間からデバイスへの、安全かつ自由なアクセスができること
・デバイスから発生するデータを取り扱うステークホルダー間で、利益の配分や契約の履行ができること
・デバイスの移り変わりに左右されず、非中央集権で長期的な運用ができること

その特徴をもう少し詳しく説明すると下記になります。

・「データに共通言語を」データ連携の障壁がなくなり、社会全体で共同にデータ活用が可能に
データの連携にはかなりのコストを要します。バラバラに進んでいたデータ活用でしたが、データにPTPFという共通言語を持たせることにより、開発コストをかけることなくあらゆる分野や都市を横断したデータの活用が容易にできます。

・「データの売買」データに対価が支払われる仕組みを提供
PTPFではデータの売買ができ、価値のあるデータに対価が支払われます。また、売買時にデータの売買に関わる各役割にレベニューシェアが行われ、デバイスメーカーがデータの収益を得ることにより、IoTデバイスの導入コストも下がります。これにより、多くのデバイスが設置でき、より豊富で詳細なデータが取得可能です。

・「プライバシーの尊重」安心で主体的なデータ流通の実現
データは蓄積されずに、取引が成立すると、 データの伝送路でリアルタイムのデータが送られます。データ提供者が承認しなければデータが取引されないので、企業が勝手にデータを利用することなくデータのプライバシーが保護されます。

PTPFの使用例


このようなIoTデータの活用は、スマートシティの実現による社会発展に欠かせないものです。スマートシティの取り組みは各企業や自治体で進められており、現在もたくさんの事例が生まれています。

しかし、そのデータ活用ビジネスは集約型で各企業や自治体に閉じた形で進もうとしており、相互運用性が想定されておらず時間や費用の余計なコストがかかってしまいます。

そのために、誰もが簡単に相互運用可能なデータ活用や、プライバシーに配慮された状態でより緻密で詳細な多くのデータ収集を可能とした、IoTデータの取引ができるプロトコルとしてご活用ください。

PTPFでデータ流通が実現することにより、各事業者の専用領域を横断してIoTデータを活用できるようになり、社会データや都市データなど、既存の様々なデータと組み合わせることが可能となります。

・スマートシティ分野
・モビリティ市場分野
・ライフ市場分野
・インダストリー市場分野
・エネルギー市場分野
・金融市場分野

スマートシティでの活用例

では、スマートシティでの事例を紹介させてください。

「福岡市実証実験フルサポート事業」に採択された実証実験プロジェクトでは、既に福岡市内にあるスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next(以下fgn.)」に設置されたIoTデバイスデータの相互利用とデータ売買の可能性をPTPFを活用して探るというものです。

将来的には都市を超え、交通やエネルギーなどさまざまなデータの連携をPTPFを通して行うことを想定しています。まず本実証実験ではfgn. 施設内のIoTデバイスをPTPF連携してデータのやり取りを行い、自社でIoTデバイスを開発せずにデータビジネスが可能になることを実証します。
また、本実証実験を通して「データがいくらで売れるのか、どんなデータが売れるのか」など、データの価値についても検証を進める予定です(※1)。そして実証実験の発展形として、実験フィールドの拡大や、行政が保有するデータの活用検討、公共施設にあるIoTセンサーの利用なども視野に入れながら、PTPFを活用したスマートシティ化への促進に取り組んでいきます。

※1:データの価値検証に関して、本実証実験内では実際の金銭のやり取りは行わない予定です

福岡市実証実験フルサポート事業とは、AI・IoTなどの先端技術を活用した社会課題の解決や生活の質の向上などにつながる実証実験プロジェクトを全国から募集し、地域の活性化や社会課題の解決を目指すものです。
https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/mirai/fullsupport.html

お問い合わせ&アカウントはこちら

PTPFの活用を推進するために、様々な形でご一緒してくださる企業様を積極的に募集しております。PTPFに関するお問い合わせはこちらになります。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfpdkgwXWrAc9P3LWaUE_Edq6J5KN0x_J10X5ToL_B4lnn5EQ/viewform

暗号屋との業務提携・協業・その他(取材のご依頼など)のお問い合わせは下記になります。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeByuj67cWYtA6FEiY4z7eguO9X32Hf9Vbi1WqT5bDi5It9Yg/viewform

暗号屋の業務内容について、これからnoteで発信していきますのでよろしくお願いいたします。アカウントは他にもありますので、フォローいただけましたら。

Website
https://www.ango-ya.org/
medium
https://medium.com/ango-ya/
Facebook
https://www.facebook.com/AngoyaLLC
Twitter
https://twitter.com/ango_ya
PR Times
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/62107
Wantedly
https://www.wantedly.com/companies/company_4743391

#自己紹介 #はじめまして #はじめてのnote #noteはじめました
#働く #ビジネス #IT #テクノロジー
#web3 #ブロックチェーン #仮想通貨 #NFT #IoT #PTPF


この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?