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マルクス・アウレーリウスの名文修行 その2 何年生きても死ぬ時に失うのは現在だけ

 またマルクス・アウレーリウスの名文修行兼ねて、その解釈について書いてみます。

 冒頭からインパクト強めの悟りを語って来ます。 「3000年生きるのも30000年生きるのも、要するに一生は1人1回だから失う生涯は長かろうが短かろうが、1回ポッキリ1生涯で同じだよ。」んーでも長い方が得じゃね。と思いたくもなりますが‥

 マルさんが言わんとしてるのは、
 いざ死ぬ時に自分が立ってる現在は過去の次に来た時間空間でしかない。死んで失う過去の時間や財産や名声を考えると、結局は、今現在マイナス過去は0な訳で、一緒ですな!自己の視点で見るとぜーんぶ無くなって身一つであの世に行くと言うこと。

 じゃあ未来は?死ぬ時持ってけますか?無理っしょ!ということ。

 どんなに名声、富、健康、愛情なんて集めても、死なない者はいない訳で、どんな王様でも死ぬ時はフリ◯んであの世に行くしかない。頑張ったオジさんは3000年くらいは語り継がれるかもしれないけど絶対にオワコンが来て名前すら忘れられるのは確実です。

 なぜか?人類が1万年後の進化を迎え、未来人は今の人間の倍の知能があるとしましょう。人間なんて、今の人間から見たペキン原人くらいの生物です。ペキン原人の英雄の名前って知ってます?としか30000年後の未来人さん(滅びてるかもですが)は思わんでしょう。そもそも毎年タンポポ咲いて、セミがうるさくなって、落ち葉だらけになって、雪降ってさぶなって、毎年一緒やん。何回見ても一緒やで?とも言ってます。先日紹介した吉田松陰の人生の捉え方とも相通じる考え方ですよね。

 進化論とか知らなかったはずですが、不老不死なんて望む愚かさにすでに気付いとるマルさん‥
 すげえ( ゚д゚)

 じゃあこれはどうせ死ぬし生きてもしょうがないとか言ってるのですか?

 答えはノーです。死なんかビビってもしょうがないでしょ。長生きしようとか欲出しすくらいなら「今頑張れや!オレ!」今しかオレらは生きてねえんだよ。「今頑張れや!オレ」そう自らに喝入れてるのです。
 別のくだりですが、マルさんは宇宙に人類が生まれたからには生きることは理にかなってるはずだわ。とも言っております。

 これを読んで感動した私は、今日はしんどいので明日から今から睡眠を頑張ることにしました( ゚д゚)
 おやすみなさい!

 セーラー万年筆のプロフィットレアロで書いてみましたよ。

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