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名作「スターリン・グラード」🙆‍♀️ リーダー、上司の方は必見!英雄は作るもの😎「本当の自分」と「周囲から求められる自分」のギャップ

 少し前の映画です。アメリカ、ドイツ、イギリス、アイルランドの合同作品です。といっても、ロシアのスナイパーの話です。実話に基づいていて、主人公は田舎から出てきた若者が英雄になっていくストーリーです😵
 以下、ネタバレの塊ですので、ご了承ください。

テーマと教訓🤗

 テーマは「英雄とは、組織がニーズに合わせて作り出す存在なのだ」であり、教訓は「みんなが必要とする時に、必要な存在をプロデュースする能力は、リーダーや上司に必要なのだ」と感じました。
 これは、現代の職場や学校でも通じるものです。リーダーは、チームや組織が何かを成すとき、誰かを英雄として作為し、全体を盛り上げ、お手本にさせる。そしてリーダーは、その"誰か“を選出し、みんなに成功体験させ、それぞれの能力を高めるのです。
 ましてや国や組織の命運、存亡を掛けた時は、あらゆることを利用するのは当然でしょう。それもリーダーの努めです。

物事がうまくいかないときの打開策として、英雄を作る🤔

 状況が芳しくない時、部下に厳しく指導すると、部下のモチベーションも下がり、悪循環です。
 そんな時にこそ、英雄が必要てあり、この"英雄を意図的に作る”という施策は、発想の逆転です。
 周囲をやる気にさせ、モチベーションを高めることは、組織にとっても重要で有効です。あらゆるものを利用する発想です。

リーダーは、英雄を作れ🤩

 チームや組織は、人が集まって成立しています。そして、人は、達成感や名誉、褒美を求めますし、人から認められ、評価されたいという欲求があります。それが、やり甲斐や存在意義にも繋がります。だから、人は輝いている人に憧れ、また自分も輝きたいのです。
 リーダーや上司は、みんなに"輝く存在"を与えなければいけません。特に部下へ何かを命じる時は顕著です。
 逆に「部下をどうやって動かそうか・・・」と悩むときには、英雄を作り出すことが有効になります。

英雄になる人の葛藤🥺

 主人公は、そもそも、英雄になる事を望んでいません。ですから、組織から英雄として扱われ始めると、「本当の自分」と「周囲から求められるキャラクター」との差に強い葛藤を感じて悩みます。
 しかし、主人公を英雄にすることはチームや組織のためであり、本人の意思など関係ないのです。

栄光や幸せ とはなんなのか?🤫

 映画の最後、主人公は、敵のスナイパーと対峙します。
 この敵は、ドイツの古き偉大な英雄であり、上層部の"死んでは困る"という思惑で、前線へ行くことがてきません。スナイパーとしての能力を実戦で活かせないのです。「みんながが求める人物像」として、長い間、生きてきたのです。
 ですから、この対峙とは、今まで英雄として生きてきた者と、これから同じ道を歩んでいく若者の出会いの場なのです。
 そして主人公に撃たれたとき、ドイツの英雄は不思議な表情をします。まるで戦場で撃たれたことを望んでいたような、何かから解放されたような。また、どことなく主人公を憐んでいるような、主人公に感謝しているような。
 「自分がなりたい自分」と「周囲から求められる自分」は、違うものです。双方にとって、これは悲劇なのか、幸せなのか。

 とても面白い作品です。

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