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試合出る出ない問題 「競技志向vsエンジョイ趣味勢」なのか?

 今日も今日とて柔術は楽しい。今日は試合に出る話、ガチ勢とエンジョイ勢の話です。


試合の目的

競技=ルール=試合

 「競技はルール」 これは加古拓渡先生の言葉です。柔道と柔術の何が違うのか、ルールです。レスリングとグラップリングの何が違うのか、ルールです。ルールがその競技を作っています。その競技の技術体系を構築しているのです。柔道のルールだと道着の立ち技の投げの技術が発展し、ボクシングのルールだとパンチの技術が発展し、ムエタイのルールだとミドルと首相撲が発展し、柔術のルールだと寝技の技術が発展します。

 その競技を上達しようとするときにはルールを理解して意識して鍛錬することが必要です。そして、ルールを理解して意識するための一番手っ取り早い方法が試合に出ることです。

 試合に出ることでルールを意識して練習する、そのことで柔術の技術の習得が早まります。

 試合に出たことがきっかけで一気に伸びる人はたくさんいます。そしてそれがきっかけで柔術にハマる人も多いです。

試合に出る
→ルールを意識する、試合に向けて練習する
→柔術の技術が上達する、強くなる

試合の目的

 試合に出る目的とはなんでしょうか。答えは無数にありますが答えの一つは「勝つこと」だと思います。そして勝つことを目指す過程やその先に「強くなること」「柔術を楽しむこと」「人生を豊かにすること」があります。

柔術の目的

 柔術は趣味なのでその目的は「楽しむこと、人生を豊かにすること」です。楽しむための方法はたくさんありますが、シンプルに強くなると楽しくなります。

「強い方が柔術は楽しい」
「強くなくても楽しい」はあれど「弱い方が楽しい」はない

 エンジョイ趣味勢は楽しく練習して競技志向勢はガチでやる、「ガチ勢、競技志向」VS「エンジョイ勢、趣味勢」という構図を作りがちですが、どちらも「強くなることを目指して楽しむ」という目的は同じです。対立ではなく熱量に差があるだけです。同じ方向を向いています。


相反するものではない
目指すところは同じ。どっちが上とか下とか、どっちがエライとかもない。

まとめ

 柔術の最終的なゴールは「強くなること(試合に勝つこと、試合に勝てるような技術を身に付けて成長すること)」だと思います。「強くなるだけが柔術ではない」という人もいますが、強さを目指さない柔術とは「魚を釣ることを目的としない釣り」「ゴールを入れることを目的としないサッカー」のようなものだと思います。そもそも競技が成立しません。自然の中で釣り糸を垂らすのが楽しい、仲間と汗をかくのが楽しい、というのもありますが、釣りやサッカーの最終的なゴールではない気がします。そのゴールを目指していく中で楽しみがあり人生を豊かにする要素があるのだと思います。

 試合に出る出ないは自由です。試合に出るか出ないかを考えるとき、試合に出ない柔術人生と出る柔術人生どちらがいいか考えてみましょう。死ぬときや柔術ができなくなった時に「もっと試合出ておけばよかった」となるのか、「試合なんて出なけりゃよかった」となるのか。試合のストレスが大きく、試合で柔術が嫌になってしまうならば出ない方がいいと思いますが、多くの人は「試合に出て良かった」となります。試合に出ることで柔術をより楽しめるかもしれません。

 ガチ柔術も最高、エンジョイ柔術も最高。でもエンジョイ柔術でも「あとちょっとがんばってみようかな」があるとより楽しくなると思います。

 この記事が柔術をより楽しむきっかけになったら嬉しいです。

2023/12/27 アンディ







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