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教則動画の見方。教則を最後まで見れない人へ。挫折ラインの話。(全文無料)

今日も今日とて柔術は楽しい。


1.教則が最後まで見れない要因

SNSで見た好評の教則を買って見てみたものの、最初の数チャプターで理解できなくて最後まで見られず挫折。

こんな経験はだれしもがあるのではないでしょうか?

挫折してしまう要因は3つ

①「やる気(熱意)が足りない」
「自分のレベルと教則のレベルが合っていない」
③「やる気がありすぎる」(見方が間違っている)

③については詳細は後述します。

挫折してしまう要因を「①やる気が足りない」のせいにしてしまう人が多いです。自分もそうでした。やる気も大事なのですが、大半の原因は②③な気がします。

2.①やる気がない

できない理由を簡単に「やる気がないから」としない

やる気がない、教則を見るモチベーションや熱意が湧かない。という理由で挫折してしまうこともあるかもしれません。でも教則を買って見ようとする時点でやる気はクリアしていると思います。

大半は、レベルの合わない教則を見て理解できないのが苦痛で挫折してしまうのではないでしょうか?今の自分のレベルに合った教則なら見るのが楽しくてサクサク見れると思います。

高1で高3の参考書をいきなり読んでも分かりません。偏差値50の人がいきなりハイレベルな夏季講習に出ても効果は薄いです。勉強が苦手な子は「分からないから嫌い」なことが多く、順を追って一個ずつ教えたら楽しそうに取り組むこともあります。大人の柔術も同様です。

もしくは長い動画で学ぶのが合わないタイプの人もいます。そういった人はクラスやスパーリング、打ち込み、ショート動画で技術を練るほうがいいかもしれません。

本当にやる気がない人もいるかもしれません。そんなやつは知らん。やる気のない人を上達させる魔法みたいな教則はねえよ。自分のペースで楽しむのが大事です。無理ない範囲でいきましょう。

教則を挫折してしまう理由を「やる気がないから」としてしまうと解決策が「やる気を出す」しかなくなります。そうなるとキツイです。

3.②レベルに合った教則を

ここまで書いたように自分のレベルに合う教則を選ぶことが大事です。下記の記事に詳しく書きました。

自分のスタイルや知識、体格、やりたい技かどうか、などを考慮して自分に合う教則を見つけていきましょう。

良い教則の見つけ方(全文無料)|柔術哲学(アンディ) (note.com)

4.③やる気がありすぎる(見方が間違っている)

やる気はある、自分のレベルに合った簡単な教則にした、だけど挫折してしまう。そういった人は「やる気がありすぎる」(見方が間違っている)可能性があります。

やる気がありすぎ、間違った見方の例
・動画の内容をすべて完璧に理解しようとする
・隅から隅までめちゃくちゃしっかり見る
・分からない部分があると先に進めない

やる気がありすぎて最初から全部を理解しようとすると挫折の可能性が上がります。教則のテクニックは先生がやってきた膨大な柔術の経験の一部を切り抜いたものなので完璧に理解しようとするのは容易ではありません。先生と同レベルの知識と経験がないと完璧な理解は無理です。

なので、教則の内容を完璧でなくともざっくりとしたコンセプトや一部のディティールだけでも理解できればよしとしましょう。その方が最後まで挫折することなく見ることができます。

挫折ラインの一歩手前のセカンドベストを取る

一生懸命見た方が成果は出ます。当然といえば当然。

でも優先順位としては

最後まで見る > 完璧に理解する

ベスト:最後まで見て完璧に理解する
セカンドベスト:完璧には理解できないが、最後まで見た
及第点:理解度は低いが、最後まで見た
ワースト:見るのをやめてしまう(挫折)

ベストは実質、不可能に近い。

及第点のように深く理解できなくともとりあえず最後まで見れば、スパーのときに「これ教則で言っていたな」みたいなカンジで意外と役に立つことがあります。そのあと再度見直せば深く理解できることもあります。

10あるディティールを最初からすべて理解しようとするとキャパオーバーで脳内がパンクします。とりあえず1個だけでも理解できれば前進。見るのをやめたら前進はゼロになります。

挫折ラインは人によって違う。

やる気も知識も完璧で、たっぷり時間が取れて、睡眠時間も足りて集中して教則を見れる人なら最後まで見て完璧に見ることもできるかもしれませんが多くの人はできません。なので完璧に理解できなくてもいいのでとりあえず最後まで見ることを目指しましょう。

挫折するほどガチガチに見ない、でもできる範囲で集中して理解しようとする。挫折ラインの一歩手前のセカンドベストを目指しましょう。

5.オススメの見方

自分は1周目から完璧に理解しようとして挫折したので、このやり方に落ち着きました。

①1周目。とりあえず流し見で1回通して見る。分からなくても止めない。
②2周目、細部に気を付けつつ見る。1周目より理解できる。
③スパーや打ち込みで試す。できない部分を覚えておく
④3週目を見る、もしくは気になるところを見直す。

以下、③と④を繰り返す

②③④が前後してもOK

1周目から完璧に理解しようとするとしんどいです。1周すると教則全体の流れやコンセプトがなんとなく分かるので、2周目に入ったとき、けっこう理解できます。

それ以降は実戦と振り返りで煮詰めていく感じです。

逆に下記のような感じでやるのは難しくて挫折しやすいです。

①1周で完璧に教則を理解する。1チャプターからじっくりと見る。分からない部分が合ったらそこで止まって何度も確認する。隅から隅まで読み込む
②完璧に理解した状態で実戦投入。

①をそもそも達成できないことがほとんど。

金古先生の教則動画の見方

シュラプネル柔術の金古一朗先生は、練習パートナーとその場で試しながら動画を見ていたそうです。これもかなり効果的だと思います。

ただ、練習パートナーと時間と場所が必要なのでちょっと自分には難しかったです。自分の場合は家で動画を見て打ち込みリストをメモして道場に来て練習後に5~10分くらい技研をするといったカンジです。

6.まとめ

教則を最後まで見られないのはあなたのやる気や能力がないからではない

自分自身がそうだったのですが、教則を買っても最後まで見られなくて「俺ってダメだなあ」みたいになっていました。

でも、「分からなくてもとりあえず最後まで見てみよう」「初心者向けの動画や教則を見てみるか」「よくわからないけどとりあえず打ち込みして試してみよう」とやっていったら少しずつ教則でテクニックが身に付けられるようになりました。

誰でも正しい見方で自分にレベルのあった教則を見れば、最後まで見ることができます。

この記事が、教則を最後まで見られずに「俺は教則向いてないんだ」と感じている人の助けになったら嬉しいです。

2024/7/26 アンディ

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