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日日に漕ぐ舟。

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朝、昼、晩、暗闇の真夜中。なにげない時間のなか、暮らしから見つけた不思議な葉っぱ。
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2022年4月の記事一覧

40. 「二流でいいのよ。二流がいい」厳しい母の言葉とは思えなかった

40. 「二流でいいのよ。二流がいい」厳しい母の言葉とは思えなかった


自分らしさとは、なんだろうと考える。それはいちばん好きな自分でいられる時間ではないだろうか。無理をせず(気持ちがラクで)、好きなことを好きなようにやれているとき。もしくは、やってみたい目標にむかって邁進できていると思えるときだ。

思うように書けない、思うように本が読めていないと、イライラする。


自分がたどってみたい道から外れて、「やらないといけないこと」「お願い、と頼まれること」「責

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39.  おしゃべりなお嬢さんたちのおはなし

39.  おしゃべりなお嬢さんたちのおはなし

 花といえば切り花一辺倒だったわたしが、アネモネのつぼみがついた苗を買った。帰宅してすぐに食事の準備をするために、台所のカウンターに置く。澄んだ紫。お嬢さんを連れてきたように、いつもの空間が、精気に満ちる。ほっておくと、2輪の花がくっつこうとするので、微笑んでしまう。茎が細くひょろっとした花が、緑の濃い頑丈な首をもつ花の側にいっておしゃべりをしているのだ。

「こしょこしょこしょ」「ふ、ふ、ふふ」

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