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続・全くの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する<構想編>

さらなるバージョンアップを目指して


藤井風フィギュアも完成し、ホッと一息…と思ったのも束の間。風さんもヒゲをたくわえてみたり、キャップをかぶってみたり。以前からやりたかった歯列矯正も始められたとのこと。

歯列が整えば嚙み合わせが改善するだけでなく、発声や発音もしやすくなります。これから、ますます素敵な歌とピアノを聞かせてくれることはもちろん、健康的で美しい笑顔をみせてくれる風さんにも期待しています。


風さんの進化とともに、藤井風フィギュアも新しいスタイルに挑戦したい


ファンの間では定番だった緑ジャージからライダーズスーツまで、次々と新しいスタイルに挑戦し、進化していく藤井風さん。そんな彼を見ていると、この輝くような美しさを、もっとリアルなフィギュアで再現できないものかと考えるようになりました。

そこで、さらにリアルに作る方法を知りたいと、さまざまな造形物やフィギュアを作成するサイトや動画を片っ端から見ていました。

マダム・タッソーの公式YouTubeチャンネルでは、等身大フィギュアを作るための計測箇所の多さと、撮影写真の枚数に納得した次第です。プロの彫刻師の技術やこだわりにも驚くばかりでした。



(詳しくはこちらの記事で↓)


どうすれば、今にも動き出しそうな躍動感を出せるのか


眉毛やまつ毛の植毛、浮き出た血管など肌の質感を再現するには、何を使えばいいのか


さまざまなサイトや動画、プロの作品を見ていても、具体的にわからないこともありました。そこで購入したのがこの本です。


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「アナトミー・スカルプティング」 片桐裕司著

ハリウッド大作映画の特殊造形を手がけるトップアーティスト 片桐裕司さんの著書です。


藤井風フィギュアでわたしの作りたいものは、アニメのキャラクター的なフィギュアではありません。もっとリアルで人間に近い姿です。片桐さんの作品を見て、その今にも動き出しそうな躍動感のある美しさに驚きました。

noteでも、通常ならお弟子さんでないと聞けないようなノウハウや勉強法が、惜しみなく公開されています。時間を忘れ、夢中になって読みました。

1. 人をよく観察する
2. 形をなぞって記憶する
3. とにかくインプット・アウトプットを繰り返す

引用:片桐裕司 「普段から出来る人間の顔の勉強方法」

この記事を読むと、音楽の勉強法とよく似ていると感じました。

音楽も、とにかく構造を理解することは基本です。


1.楽曲をよく聴き、楽譜を読み込んで分析する。

2.コピーする時はフレーズやコード進行、リズムを完璧に記憶する。

3.とにかくたくさん聴いて(読んで)、たくさん弾く


要はこれの繰り返しです。そして理論だけではなく感覚的に理解する必要もある。こうして完全に再現できれば、それは自分の血肉となっていくわけです。

美術の知識や経験が無いわたしにも、とても共感できることばかりでした。まだ全部を網羅できていませんが、作曲も造形も文章を書くのにも「きちんと物事を見る」ことは大切なのですね。勉強になることばかりでした。


何より一番共感したのは、この記事です。


「好きだったから続けられた」

これにつきました。

「好きこそものの上手なれ」。すべての原動力は「好き」なんですね。


この本を入手した直後に「まったくの素人が彫塑(ちょうそ)で藤井風フィギュアに挑戦する」の記事をご覧になった片桐さんから、コメントをいただきました。予想だにしなかったのでとても驚きましたが、とてもうれしい出来事です。まったくの素人の作品もフラットな視点で見てくださるお人柄、世界的に活躍するアーティストの器の大きさを感じました。ありがとうございました。


圧倒的な躍動感を、藤井風フィギュアで出してみたい。まるで歌声が聞こえるような、リアルな質感や表情を追求してみたい。

そういう気持ちが、どんどん膨らんでいます。


今回作った和紙の張り子の上に布を貼る人形は、全体的なテクスチャーがマットな感じです。柔らかく優しい雰囲気なのが特徴で温かみがあります。

ただ、布貼りだけに肌の質感まで再現するのはなかなか難しい。ポージングや彩色するのにも限界があります。

原型となる彫塑用粘土の素材を樹脂粘土に変えて、焼成して磨きを掛けた上に彩色すれば、もっと本格的な藤井風フィギュアになるのでは…?

そんな風に思うようになりました。

それにはまだ資料も勉強も不足しています。なので、しばらくは残りの頭部2体に色々追加しつつ、必要な物をそろえていく予定です。


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閑話休題。

ベートベン風さんの頭部にメガネを作ってみました。

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アルミ製のワイヤーをペンチで成形 フラワー用ワイヤーは紙コーティングが剥げてくるのでボツに

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これはこれで悪くないのですが

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黒縁メガネの印象が強い藤井風さんだけに、アルミ縁はなんだか…

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メガネ縁は黒マニキュアで塗ってみては?というお声も。あいにく持ち合わせておらず、黒いアクリル絵の具で塗ってみました。

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メガネの形が丸メガネなので、なんだかちょっと…

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にじみ出る文豪感(笑)



「やりたい事をやってみる」というのはどんなに未知数であっても、とても楽しくワクワクするもの。まずは家族をはじめ、やりたいことができる環境にいられることに感謝です。

この半年間ほどは藤井風フィギュアを作るにあたり、300枚以上スクリーンショットを撮り、風さんのお顔を見つめてきました。試行錯誤する事はあっても、美しいものを作る作業は楽しい時間です。

彼の表情が、これからどのように変化していくかも、しっかり見つめていきたいと思います。


2021年1月~6月まで、定期的に”藤井風フィギュア”が完成するまで、全22回の記録を綴ったマガジンはこちら。

藤井風さんのこと、いろいろ書いてます。


画像引用:藤井風公式YouTube


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