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#23 思春期より多感

あっけなく、本当にあっけなく
40歳になってしまった。
それが、どうだろう。
結構、いい。

未婚独身。40歳か・・・・。
さすがに脅威に感じ、どうにかしてどうにかして
その日を迎えない方法はないものかと思っていたのに
びっくりするくらいあっけなくその日を迎えた。
それでいて、いざ乗り込んでみたら異常に穏やかなので
当の本人の拍子抜け具合といったら、もう。
むしろ、こんな気持ちになれるなら
5年くらい前からずっと40歳がよかった。
それくらい、35過ぎたくらいから、なんかキツかった。

「何歳までに」という指標を持って生きている人が
ある程度多いこの日本という社会で
わたしは女性だから、つい引っ張られてきたのが
女性ならではの指標ってやつで
30代半ばからは顕著だった。
やっぱり結婚、とくに出産に関しては
賞味期限ならぬ、消費期限が決められているように感じてきた。

本人がなんとも思ってなくても周りからの圧は凄まじく
未婚独身で30代半ばという事実を
まるで「あってはならないことだ」と言わんばかりに
やれ付き合っている人はいないのか?
なぜ結婚しないのだ、そんなに仕事が好きなのか、
子供は産まないのか、どうするつもりなのか、などなど。
どうするつもりってなんだ?

私の親は全くそんなことを言わない人なので
実家に帰っても何にも言われないが
むしろ会社の人、仕事でお付き合いする人なんかは
どろっどろの土足で入ってきて
好き勝手暴れ倒して出ていくからすごい。

「心配してるのよ仮面」を被った悪党。
せめて片付けてから出て行って欲しい。

結婚も、出産もしていない35歳以降には
人として何か欠けているとでも言いたげな人が多いことを
世の中の人たちはどれくらい認識しているのだろうか。

いい会社に入るためにいい学校に入れ
少なからず社会はそう囁いていたのに
働いているだけでは
許してくれなくなる年齢がやってくるなんて
理不尽の極みだ。
放っておいてほしい。
頑張って生きてることは、自分が一番よく知っている。

なんて思いながら
思春期より多感な30代後半を過ごしてきた。
40歳になった今、何かしらから開放された。
わたしは稼ぐ、チャーミングな40代を生きる。
欲しいものは絶対に手に入れる努力をする。
それがモノでも経験でも。
その為に人生の時間と経験をつかう。
不要なモノは手放し、大切にしたいものを見極める。
少なく持つ。
自分の魅力をちゃんと知る。
努力することを選ぶ自分を称讃する。
美しさの基準を上げ続ける。
気持ちが変わることを残念がらない。
いつだって飛び込める自分でいる。
その為に日々準備する。
周りとも、過去の自分とも比べない。
ご機嫌に過ごす。
自分のパワースポットは自分。

そんなこんなで、もう直ぐ転職ですよ。
面白そうな40代のスタート
楽しまなくては、ね。


いつか一冊の本に・・・ どうかお力添えくださいませ。