貴方と

女子大生の就活と恋愛とお仕事

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立場が変わって気づくことについて

私が彼に 嫉妬をしてしまって 彼を傷つけてしまいました。 改装工事の看板を見ながら ひたすらに作業をする中で つらくて何度も頭と目を片手で覆って 前髪をぺしゃんこにしながら 泣いてはいけないと堪えました。 前髪は手のひらにちょうど収まりきらない長さになって 目を少しだけ隠してくれるのが なんとなく、ほんとうになんとなく、ひどく、惨めに感じました。 私がかけたあの言葉は、あの嫉妬は、 ほんの少しの弱音とぶりっこと 私のめいっぱいの愛でした。 ああ、あ

    • 四角い部屋の恋人

      私の精神を支えてくれるのであれば もう他に求めません。 あなたの思考が私の中をぐちゃぐちゃに混ぜて 疎通ができるのであれば 貴方が物体として存在しなくても 貴方は貴方として 貴方を心から、心から信頼できるのに。 昔の記憶はあまりにも遠くて そうさせてくれたのは貴方で そこに間違いはないのだけれど。 自分が追い詰められるたびに あの人なら、なんていうだろうと、考えてしまいます。 きっと甘やかすこともなく ありきたりな言葉のあとに ぽつぽつと思考が漏れ

      • 例えば私の話をすると 大事な大事な人を対象に、気軽に身体は触れられなくて もし恋人になってくれるのなら、いつかその時が来るのなら、その時まで大切に、大事な大事な貴方を大切にしたいと思うのです。 もしそんな思考を持ち合わせているのが私だけで、 世間が違うとしたら。 それが大人になるということなのでしょうか。 ならそうだと教えてほしい。 その時 私は初めて心から、貴方を受け入れられるだろうと思います。 今はいつだって初めを思い出して 肺が熱くなる。 例えば自

        • 電車のボックス席

          電車のボックス席、 私の乗る車両は一つ前のターミナル駅でガラガラになった。 目の前にはおばあさんが座っていて、 隣にはおばあさんより少し若いおばあさんが着物姿で喜劇のあらすじを読んでいた。 私はゆったりとカントリーを聴きながら ぼっと窓の外を眺めていた。 前のおばあさんもぼっと窓の外を眺めていた。 ガラガラの車両に取り残された詰まったボックス席は お互いがゆっくりとお互いの時間を過ごしていた。

        立場が変わって気づくことについて

          貴方が私から排出される時

          貴方が教えてくれた優しさだったり 悲しさだったり、孤独だったりを、今でも覚えています。 惚気のような文章や、可愛らしいカップルの写真、 あの場所、あの建物、あの感覚、あの空間、 何をみても貴方を思い出します。 身体を埋めても、心を埋めても、肩書きを埋めても、 ふとした瞬間に必ず思い出す貴方と 勝手に流れる涙があります。 貴方は、私を思い出しますか。 隣に可愛い恋人がいるとして、そんな事はもう、どうだっていいと思っています。 ただ、貴方は私を思い出す瞬間があ

          貴方が私から排出される時

          孤独について

          漠然とした不安を抱えたまま ただただ彷徨っています。 私がなりたかったあの人に 少しでも近づきたかったのだけれど そんな勇気もないまま 私は社会に溶けていくことを望んでいました。 今日、友人と音楽をして 私はまだ、やりきっていないのだなと思いました。 やりたい事がぶれぶれで 寂しく孤独を抱えています。 やりたい事も経験したい事も全部です。 私は全部知りたかった。 みんなが経験した事があるような仕事も みんなが経験した事がないような 社会に沿わない生

          孤独について

          記憶と今後について

          私は 未来が怖くて どうしようもないです。 まだ分からない 子どもの私を 2人の想いが 成長させて かっこよく見えた 19の頃 泣いて 引き止めることも  できないくらい 大人になりました。 涙を隠せる自分は 優秀な音 弾いて 忘れることも できないくらい 幸せでした。 涙がでて  涙が沢山でて 貴方が良いのなら。 貴方が願うのなら。 わたしはいつまでも泣くけれど。 いつまでも泣いて、忘れないでいてあげよう。 幸せだった 最初に会ってれば

          記憶と今後について

          嫌われる

          嫌われることについて 例えば あの子とか あの子の両親とか あいつのペットとか その人の友達 とか 何人も 犠牲にして 学んできた。 よく知らないあの人に 隠していることが多過ぎる でも貴方だって わたしに何も言わないじゃない。 そこはお互い様じゃない。 貴方に言ってない あれとそれとこれと 言ってないこと、沢山ある。 いつから私は自分のことについて 話すことに気をつかうようになったんだろうと思います。 つまらなそうな顔をしないでほしい

          嫌われる

          2/19〜20

          私に言ってないことがあるなと感じたら悲しくなるし 自分も言ってないことがあるともどかしくなる。 言わなくていい事ではなくて、 なんとなく言わないでおく事があるのは悲しい。 そういえば 元カレに言われた、 そういうすぐ泣く癖も やめた方が良いよ って言葉は 生きてて1番辛い言葉だった。 唯一弱いところを見せられる貴方を。 唯一弱いところを見せられる存在を 時間を 場所を 全部失った気がした。 信頼している空間も 失って 落ち着ける場所も 失って

          無性

          ぶつかることこそないけれど この不完全燃焼な気持ちが いつかこのまま体に溜まって 辛くなったらどうするのか 自分に聞きたくなりました。 私は頑張ってるよ。 貴方は頑張ってるよ。って どんなに沢山言われても 私を呼ぶ声が減って ああ、と思い出しました。 私は愛せない。 優しさが伝わるから 気持ちが伝わるから 好きと言えるのです。 私の 私の過去で鍛えられたこの精神に 今の貴方は追いつけない。 私は貴方に対価を求めているのです。 家族のような愛は

          欲しいもの

          愛されている写真と 愛されている文章と 色んな人の 色んな出来事が見られるこの時代で 私はただ本当に 損得なく丁寧な 孤独を感じないための緩やかな愛が欲しかった あなたが隣にいて あなたは笑っていて 私の最後と 色んな出来事を思い出す時間で 私はただ本当に 2人だけの細々とした 孤独を感じないための緩やかな愛が欲しかった

          欲しいもの

          20秒も待てずに

          誰にも言えない彼との話は 対して好きでもない 誰もが知ってる あの 女優と という歌詞の あの曲を思い出させた 遠くで聴こえるあの洋楽と わたしが見惚れるあの子のダンス、 あなたが鳴らすあの音は 正反対の場所と時間で 会いたいと距離を感じた 私のいる場所が きっとあなたと違うから 私は必死にそれを隠して あなたと一致できる場所を探して ねえ 今日は寒いね 秘密の中にある貴方との事。 一途な私の隣には いつも知らない人がいる。

          20秒も待てずに

          これからのこと

          22の私は 今夜なぜか眠れない 昨日は夜遅く、朝は早く。 明日の7時になるアラームを思うと憂鬱だなあ。 パンクしている就活生を横目に、私も毎晩泣いています。 私が手に入れた努力の証の数々は 社会の大人に評価され、社会に出るための切符を渡してくれます。 私は職に就くために、生きてきたのではないのだけれど。 何も実らず、何も得られず。 かといって、夢を追い続けるための勇気も力も、 私には残っていませんでした。 挑戦する力は 収入の時間でしか発揮できず 粘り強さは 報わ

          これからのこと

          外観

          私の奥深くにある 自分ではどうすることもできない 苦しい感情のそのものは 何が起きても拭えないものです 私の綺麗な髪の毛と 細い腕と 浮き出た肋骨 水が溜まる鎖骨 ノースリーブから見える肩の骨と 成長が止まった背 ミスを起こす脳みそは いつか荒れた時代の名残 短い手足が私を象徴し 全体を小さく小さく見せるのは 私の中の歪みになって あなたが好きなのではなく 私を好きな こんな私を好きな あなたが好きで もっと広い世界を 狭く見せているの

          音楽

          私の脳裏に焼き付いたものが 私の種になりました 後悔している排除跡が 私の深くにじんわり馴染んで そのままストンと背中にたどり着いて 呼吸が深くなります 私も彼も笑っているし 音楽はよく聞こえるし アイスは美味しいし すごくすごく偏った 私と彼の寄り添えない価値観が 笑顔でいる姿に翻弄されて 少し楽になるのです 戻らない関係をどうしても繋ぎ止めたくて お互いの言葉が詰まって それを感じ取って 悲しくなって それでも音楽が良く聴こえる間は 気持ち

          君は

          友達に連れられて バイト終わりの気怠さも一緒に 夜な夜な家の反対方向の電車に乗って 音楽がガシャガシャなって 楽しそうにみんながダンスをして 飲めないお酒を飲みながら 眠たいなあ… を口癖に いつもとは少しだけ違う過ごし方をします 誰が好んで夜な夜なお酒を飲むものなのか 肌は荒れるし 彼は少し嫌な顔をする サラサラの長髪と優しい声が 私を少し傾けて 切ない気持ちにさせました おごられるお酒は少し不味くて 人混みで繋いだ手が ベタベタと触る他の手よ