君は
友達に連れられて
バイト終わりの気怠さも一緒に
夜な夜な家の反対方向の電車に乗って
音楽がガシャガシャなって
楽しそうにみんながダンスをして
飲めないお酒を飲みながら
眠たいなあ…
を口癖に
いつもとは少しだけ違う過ごし方をします
誰が好んで夜な夜なお酒を飲むものなのか
肌は荒れるし
彼は少し嫌な顔をする
サラサラの長髪と優しい声が
私を少し傾けて
切ない気持ちにさせました
おごられるお酒は少し不味くて
人混みで繋いだ手が
ベタベタと触る他の手より
ずっと綺麗に感じたから
これは夢にでもしておこうと
少しタバコを吸いすぎて
フワフワ音とぐちゃぐちゃに混ざって
綺麗な匂いが襲ってきて
私が少しナーバスだったのだと
そう思うことにしました
可愛い女の子2人といれるのが嬉しくて
私もさらっと頬をさわって
違和感ないエスコートと
引きつける笑顔を持ち合わせて
もっと綺麗にいられたら
これは異性に対する嫉妬なのかもしれません
私がどう頑張っても埋められない
性差というもの
女の子は淡くて脆くて儚くて、それでいて強くて逞しくて
お酒も男の人より飲めたらいけないし、タバコは夜の誰もいないところでしか吸えないけど、
私だって好きなだけのお酒を飲んで、1番のたばこを吸って、
夜は誰かを持ち帰って
それでいて堂々として、、
なんでも開けられる鍵は
すごいものであるのに
簡単に開く箱は
使い道がない
そんなこと、誰が決めたのか
音楽と煙の中で見た
私の幻覚が
ずるずると苦しめて
音楽をやって忘れるしかないのかもしれない
減った体重は戻らなくて
それでも私の時間は娯楽のために