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痛いの痛いの飛んでった。

起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。

昨夜、初めて腕を切った。
自傷行為はこれまでにもあったけれど、いわゆる “リストカット” はしたことがなかった。

何故、腕を切ったのか?

「 無償の愛はもう無い 」ということに気が付いたからだった。


昨夜、交際しているパートナーの言動をきっかけに心が乱れた。
自暴自棄になって、思考は破滅的だった。
けれども、ここまではよくあることではあった。

昨夜、違ったのは “とあること” を思ったからだ。

「 ——— あぁ、お母さんが与えてくれていたような、無償の愛はもう無いんだな 」


近頃はメンタル不調が顕著で、半同棲状態のパートナーにはたくさん迷惑を掛けてしまっていると思う。
私の発作が起こればパートナーは寝ていても起きて、落ち着くまで隣に居てくれるし、ヒステリックに怒っても根気強く話を聞いてくれる。

精神科の通院と、幾つかの薬の服用で対策は取っているけれど、これほどに複雑で大変な人間が彼女なことに、申し訳ないと常々思っている。

その自責と、もういい加減に( 迷惑を掛け過ぎていて )嫌われてしまうのではないか、という不安。

俗に言う “見捨てられ不安” が発動したのだと思う。

見捨てられ不安は、今に始まったことではない。
過去にだって それについて書いたnote もあるし、幼少からの慢性的な孤独感が理由なことも分かっている。

それに加えて、以前は母が居た。
外の人間関係において見捨てられ不安が発動しても、家に帰れば母が居て、嘆く私に無償の愛を注いでくれた。
不器用でも、社不でも、生きづらくても、母だけは無条件に愛してくれた。
しんどいよね、よく頑張ったね、なずは間違っていないよ、って常に味方で居てくれた。

でも、今年の1月に母が亡くなった。

そして昨夜。
これまでに無いほどパートナーに嫌われることを、一人になることを恐れている自分が居た。
もう、私を無条件に愛してくれる人はこの世には居ないのではないかと、
「 良い子で居ないと 」「 可愛い子で居ないと 」「 人の役に立たないと 」そうでないと私は愛されないんだと、幼少期の呪縛が蘇った。

そう思って、パートナーにセックスをせがんだ。
気持ち良くならしてあげられる、なんて陳腐な考えは、性的虐待とビッチの後遺症。
明らかにやけくそで、自傷的に言っていると分かっていたパートナーは『 今はしたくない 』と言った。

どうしよう、どうしよう。
どうしたら良いんだろう、どうしたら愛してもらえるんだろう。

しんどい、心が苦しい、逃げたい、この気持ちから開放されたい。

そう思ったら包丁を手に持っていた。そして、腕を切っていた。


痛かった。でも、和らいだ。
ヒリヒリとする物理的な痛みのおかげで、心の苦しみが鈍化した。

その感覚がクセになってしまって、その後も何度か包丁の刃を肌に沿わせて遊んでいた。


一夜明けた今日、パートナーは酷く泣き喚いた。

「 自分を傷付けさせてしまってごめん 」
「 俺は耐えられるから、俺のことを傷付けて欲しかった 」
「 なずなのことを傷付けてばっかりでごめんなさい 」

そう言って、枕を殴りながら泣いていた。

——— 私は、自分が何をしたのかを理解した。大変なことをしてしまったのだと知った。

パートナーは責任感が強いから、自分のせいで私が腕を切ったのだと思っている。
否定はしたけれど、私の声がきちんと届いていたのかは分からない。


私の心の苦しみは、腕を切って鈍化されたんじゃない。
私の心の苦しみは、腕を切ったことでパートナーに移っただけだ。


愛されたかっただけなのに、一人になりたくなかっただけなのに。

痛いの痛いの飛んでった。

私はこんなの望んでいなかった。

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