マガジンのカバー画像

doodle note

986
読みたいときに訪れる、自分用の本棚。
運営しているクリエイター

#ローカル

寝る前のメモ。

昨日書いていた鞆の浦につづき、ずっと訪れてみたかった福岡県八女市。まちを訪れたかったというよりも、地域文化商社をうたう「うなぎの寝床」さんが目的地でした。 歴史的な建造物が並ぶ福島エリアを中心に巡っていたのだけれど、まち並みに違いを感じたのは妻入りの屋根が続いていたからだと、今更ながらに気づきました。(旧丹波亀山城下町は京都市内(都)の影響を受けているので、平入り状のものを多く見かけます。田舎に行けば妻入り屋根の農家住宅が増えます) さて、話をもとに戻そうか、そろそろ私も

寝る前のメモ。

少し前に訪れた鞆の浦は「崖の上のポニョ」のモデルとなった場所として知られている。現にわたしも「鞆の浦」という地名を知ったのは、ポニョがきっかけだったんじゃないかな。 歴史をさらっと眺めてみると、万葉集には「鞆の浦」を詠んだ歌が八首あるようで、すでにその頃から人の行き交いはあったとのこと。古来より潮待ちの港として栄え、北前船だけでなく、朝鮮通信使、琉球使節、オランダ商館長の一行などが入港した歴史もあるそう。 戦国時代には、織田信長に追放された足利義昭が拠点を構えたり、江戸時

寝る前のメモ。

まだまだ読みはじめたばかりですが、ジョン・アーリ著『モビリティーズ 移動の社会学』のなかで、きちんとメモにしておきたい文章がありました。 「風景は、そのなかに住まい、住うなかで自分たち自身の痕跡を残してきた前代の人びとによる生活と仕事の不朽の記録 -- そして、証 -- として構成される」[Ingold 1993: 152]。したがって、風景は、自然でも文化でもなければ、精神でも物質でもない。風景とは、その場所に住んだ者たち、現在そこに住む者たち、将来そこに住む者たち、そし

Re: 出発の日のことを。

いまの仕事を始める前、【世の中にはこういう仕事があるんだ / わたしが考えていたことがすでに実現している!(大変恐縮ですが)】 と衝撃を受けたことが2つあった。 ひとつは、山崎亮さんの『コミュニティデザイン』に関するプロジェクト。 そして、もうひとつは、東京・谷中にある『hanare HAGISO』というまちやどの取り組み。 前者は、異なる背景をもった人々の コミュニケーションや相互理解の促進に関する調べものをしていた時に、大学の本棚で出会った。 もともとは、日本にい

きょうのメモ。

遠い未来のことを考えると、わたしの目的地のひとつは『玩具づくり』なんじゃないかと思う。【子どもから大人まで夢中になれる遊び】のようなものを、このまちの人たちとつくっていきたいと思っていて。 そのためには、世界のおもちゃのリサーチや、ECサイト、リアル店舗(場)のつくりをもっと勉強していかないとだなぁ。それから、人が夢中になる瞬間をもっと観察する必要もある。 そういった機会を、仕事や趣味でつくらせていただきながら、わたしなりのアプローチを考えていきたいな。 以前、こちらの

だれかと一緒なら、地元はもっとたのしい。

あいにくの曇り空でしたが、涼しくてサイクリング日和。 今日は、先月からゆるゆるはじめたあそびの企画【Kameoka Cycling Tour!】の2回目を開催していました。ルートは第1回目とほとんど一緒ですが、ワークショップの内容を変えて開催していました。 田んぼの水鏡がとにかく美しい。地元にも関わらず、なんども「いいですね〜」を繰り返していました(笑)。 今回は、亀岡在住の陶芸作家・篠原恵さんをお招きして、アクセサリーや小物づくり。以前体験させていただいた時間がとても

映画「かめじん」から、はじまったこと。

このまちに「かめじん」という映画ができて、2年。 青谷明日香さんのように なんども繰り返しては言えないけれど、このまちをもっと好きになりたいと思う理由が この度ひとつ増えました。 このまちが好き このまちが好き じいちゃんとばあちゃんが出会った このまちが好き このまちが好き 父さんと母さんが 恋をしたこのまちが 何年かかっても 何年かかっても 叫び続けてやるさ このまちが好き 何年過ぎても 何年過ぎても ひとつしかないこのまちが好き 青谷明日香 / そこからは

地域コミュニティからできること。

このまちに新たな「共通言語」をつくること。 それは、このまちを楽しむ人たちの象徴になるようなことばがいいな。そんな風にずっと考えていたけれど、それが象徴になるかどうかを決めるのはわたしじゃない。 ––––––––––––––– 地元の商店街やまちを舞台にした映画に『かめじん』というタイトルがついたことを初めて耳にしたとき、すこしだけ、いや、正直に言えばかなり不安だった。 たしかに、中学生の頃から自分たちのことをそう呼んでいたし、そのアイデンティティがおもしろいなと思っ

Kameoka Cycling Tour vol.1

5月4日(土)に、亀岡でサイクリングツアーを開催しました。 10時にJR亀岡駅へ集合し、『かめまる観光レンタサイクル』でそれぞれ自転車を借りました。亀岡市内に7つほどポートがあり、その後の予定に合わせて好きなポートで返却が可能です。(※ただし、返却時間は16時です) とにかく気持ちのいいお天気! 駅の北側に建設中のスタジアムが、どんどんかたちになってきました。 反対側を見ると、ちょうど『保津川下り』が嵐山へ向けて出発していました。一度は乗ってみたいな〜(実はまだ乗った

山あいの暮らしを訪ねて。

山あいの地域は、自然との距離がぐっと近い。 鮮やかな緑色の山々も、木津川の流れでは微動だにしないごつごつとした岩肌も。そこかしこから、寒くて暗い冬を乗り越えた、春ならではのエネルギーを感じる。 1週間のあいだに、お仕事で京都府南部の【山城】と呼ばれるエリアへ二度ほど足を運んできたので、写真と一緒に地域の様子をお届けしていこうと思う。 加茂駅から先の乗り換えは、ICカードは使えなくなるのでお気をつけて。 ————— JR大河原駅を降りてすぐの風景(南山城村) 村に唯

このまちの人たちと、もっともっと出会ってほしい。

ひさしぶりに、いろんな人たちと雑談しながら1日を過ごした。 朝は木工作家さん。知り合いから彼の元を訪ねたいと連絡があり、ひさしぶりにわたしもお邪魔した。はじめて連絡したのは、ちょうど2年半ほど前になるのだろうか。 たまたま誰かがいいね!をしたかなにかで、Facebookのタイムラインに工房名が流れてきて(現在は当時とちがう名前です)、素敵な名前だなぁと感じてHPへ飛んでいくと、まさかの同じ町内に工房があって本当にびっくりした。 熱意だけは100%! みたいな恥ずかしいメ

Exploring my / your hometown.

「おいでよ」と言えるようになったのは、わたしがこの町のことを知ろうとするようになったからだと思う。 そこにあったはずの景色を、20年以上通過していたのは紛れもなくわたし自身だった。仕方がないといえばそうなのだけれど、家と駅を往復する生活で立ち寄る場所はスーパー、コンビニ、本屋、時々近所の和菓子屋ぐらいだったし、地元で過ごした記憶なんて中学校までのこと。 一番大きなお祭りも、町内が違えば関係のないことで、この仕事に就いた23歳の年にはじめて訪れたんだっけ。そんな感じで、わた

TRAVEL LIKE A LOCAL.

春を迎えた地元をドライブ(仕事)。4月に入ってから、こうやって風景を眺めるのは初めてかもしれない。田畑の緑が生命力を帯びてきて、視界のどこかには常に桜が咲いていて。 【生命】というものを、五感を通して受け取ることができるのは、春の特権だと思う。こういった自然の循環を感じるのは、やっぱりこの国に【四季】というものがあるからだろうな。 そんなことをマップを手にとってくれた方にも感じてもらえたらいいなあ、なんて考えていました。先月完成した『かめおかおさんぽマップ / KAMEO

こねこね。

「土でアクセサリーをつくるなんて、縄文時代みたい!」 最近の興味関心が大幅に【民藝】に向かっているからか、この状況にロマンを感じざるを得ない。じぶんでつくったものを身につけるのは、魔除けとか祈りとかそういう文脈に近いのだろうか。あるいは、太古の昔から装飾品は「ファッション」として位置付けられていたのだろうか。 地元のカフェ「cafe nouka」さんで開催中の、陶芸家さんのコラボイベントにおじゃましながらそんなことを考えていた。 先日、世界の少数民族を撮影するヨシダナギ