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寝る前のメモ。


少し前に訪れた鞆の浦は「崖の上のポニョ」のモデルとなった場所として知られている。現にわたしも「鞆の浦」という地名を知ったのは、ポニョがきっかけだったんじゃないかな。

歴史をさらっと眺めてみると、万葉集には「鞆の浦」を詠んだ歌が八首あるようで、すでにその頃から人の行き交いはあったとのこと。古来より潮待ちの港として栄え、北前船だけでなく、朝鮮通信使、琉球使節、オランダ商館長の一行などが入港した歴史もあるそう。

戦国時代には、織田信長に追放された足利義昭が拠点を構えたり、江戸時代には、近代海難裁判の先駆けとも言われる、坂本龍馬らが乗った「いろは丸」と紀州藩の軍艦「明光丸」が衝突する事件が起こったり。あとは、1934年には国立公園に日本で初めて指定されているみたいですね。

場所によってはすれ違いができないほど道が細く、まちが形成された頃からずっと変わらない地割なのではないか、と勝手に想像して楽しんでいました。


保命酒の生産がこの地にだけ続いた理由とか、主産業が漁業から鍛冶に移った話とか、もっともっと調べてみたらおもしろいこともきっとあるはず。宮崎駿さんが実際に滞在していた場所も、もし可能だったら行ってみたい。2日間だけでは全然足りなかったので、今後はもう少しゆっくり訪ねられるといいな。さくらホームさんの福祉×まちづくりのお話ももっと聞きたい。


新旧入り交じるところはあるものの、これだけ街並みが残っていると当時のことも想像しやすくなる。アスファルトで覆われてしまった場所も、めくってみるとさまざまな人たちの足音が聞こえてくるだろうし、息づかいも感じられるのだと思う。そこに絶対的なロマンがあるかどうかはわかりませんが、わたしの場合は「人の生活がそこにあった」という痕跡を見るだけで十分楽しめるので、割とどこへ行っても楽しいよね。

もちろん、今の人たちがちゃんと暮らしている場所も好きです。今度は山好さんの天ぷら食べるぞ〜!


最近は訪れる先々に少し目的を持ちすぎていたのだけれど(今回も半分仕事)、目的をもたずに旅に出たくなるよね。目に見えないウイルスたちのせいで、なかなか無目的な行動がしづらい状況は続きますが、今しかできないと思えば、目的だらけの日々を過ごしてみるのもひとつかも。と言いつつ、それをやりながら早速息切れ気味です(笑)


ヨガをしている友人たちが、今日は新月だから何かを手放す日だと言っていた。たくさんある煩悩を少しでも手放せたら・・・とでも言いたいけれど、そんなことはまだまだできないので、目の前にある集中すべきことに集中することを選択しようと思います。iPhoneを眺める時間は減ってきたんじゃないかな。

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