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Exploring my / your hometown.


「おいでよ」と言えるようになったのは、わたしがこの町のことを知ろうとするようになったからだと思う。

そこにあったはずの景色を、20年以上通過していたのは紛れもなくわたし自身だった。仕方がないといえばそうなのだけれど、家と駅を往復する生活で立ち寄る場所はスーパー、コンビニ、本屋、時々近所の和菓子屋ぐらいだったし、地元で過ごした記憶なんて中学校までのこと。

一番大きなお祭りも、町内が違えば関係のないことで、この仕事に就いた23歳の年にはじめて訪れたんだっけ。そんな感じで、わたしの生活に「地元」との接点はほとんどなかった。

近所の方に会えば挨拶はするし、時々稀に地元のともだちと遊ぶけれど、なんとなく “住むにはいい町” という認識のまま、ふつうに過ごしていただけだった。


なので、こういった方向に人生が転ぶなんて思いもしなかったし、なんなら、もっと別の仕事に就いていると思ってた。【世界】がいくらでも広いことを知っていたから。


結果的にこういった仕事を選んだのは、これまで何度かnoteに書いてきたような理由からなのだけれど、なにも知らないまま地元を離れるって、本当はすごくもったいないことなんだと思う。

幸い、わたしの場合は、小学校のときに川に入ったりお米や野菜をつくったり、お寺にインタビューしに行ったり、近所の陶芸家さんの元を訪ねたりと、【おもしろい】と思えるものと【町の雰囲気】がマッチしていたから、割といい思い出として残っている。

(ともだちと上手くやれていたかどうかはわからないけれど、バスケをしている間だけはボールと戯れることに夢中だったしね。)

まぁ、人間の脳みそはじぶんに都合のいいことしか覚えていないし、思い出が美化されてしまうこともあるから、そんなものなんじゃないかな。


・・とごたごた御託を並べてしまいましたが、こんなお仕事をしています。そして、これがわたしの地元です。よかったら見てみてください!


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