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失恋しました

思い切り失恋しました。

相手は人ではありません。
国です。てっきり私からの愛は受け止められていて愛されてはいないかもしれないものの、嫌われてもいないとてっきり思っていたのが大間違い。

私はアメリカ人です。日本で生まれ、人生の半分は日本で過ごしました。一昨年までは日本に住んでおり(世田谷区)東日本大震災後の約10年間は被災地でのボランティア活動をしていました。日本が私の母国であり、故郷だからです。日本が好きだからです。好きな人が困っている時には手伝う。でしょう?当たり前。だから震災直後には日本に戻り、約10年間思い切り頑張りました。

でも、このポストは人生を変えた本についてなのでなぜ↑を書いたか。説明します。

昨日読んだ本。英語の本で題名を訳すと「なぜ私が白人に人種差別の話をするのを辞めたか」
結構シビアな内容です。読んで楽しいと思う人ゼロ。言われたくない事しか書かれていない本。読みづらい本です。
でも。
でも、白人は一度は読むべき本です。

今のアメリカ。白人主義が200年以上続いているので白人以外の人種がブチ切れるのは分かる。

差別しているつもりは全くないのに私が言う事、私の行動がどれだけ周りの白人以外の人々を傷つけてきたか。正直言ってそんな事言われたくない。差別しているつもりではない。著者は「それでは済まされない」と。

そっか。言われてちっとも楽しくない事。でも、これが事実だとは。

さすがに痛い。むずむずする。複雑な気持ち。

これと失恋とどう関係あるのか。

私は今日本に入国できません。友達に会いたくても会えない。仕事が出来ない。なぜなら日本では外国人が入国するとコロナが悪化すると思っていた人が国民の8割だったから。今は、その数字が減りつつあるそうです。でも、日本人の8割がこう思っていたそうです。

日本人は自由に日本を出入りできる。外国人はNO。コロナの菌は日本に出入りする日本人には引っ付かないけれどコロナの菌は外国人に引っ付くから?
って言う事らしい。

これって立派な人種差別です。全く科学的な根拠がない。日本で生まれた、日本に尽くしたなど関係なく私のパスポートを見てノーサンキュー。
来ないで。外国人だからお断り。ノー。キッパリN O。

日本にふられました。外国人である以上、「入国お断り」=失恋です。さすがに日本への気持ち。。。変わります。

私を含む白人が人種差別なんてしていない、と思っているのと同じように日本人の8割も人種差別をしていたのです。こう言われてどう思います?ちっとも面白くない。お説教されたくない。そもそもあんた誰?

でしょう?

でも、誰かが言わなくては。

それがこの本です。

もう一枚。

読みづらいかつ読んでよかった本です。

#人生を変えた一冊


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