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休学します。1年間の決意表明

都内のある大学に通う薬学部4年のえいみーです。

実は来年9月までの一年間休学をします。

なんで休学するの?
休学して何するの?

などなど色んな人に聞かれるであろうことをこのnoteにまとめて記録しておこうと思います。
薬学部で休学する人かなり少ないので知り合いに特定されそうですが。笑

 なんで休学するの?

理由は2つあります。

理由1. 課外活動と薬学部の勉強をどっちも本気でやりたいから。

薬学部の日常ってめっちゃめちゃ忙しいです!

午前に座学、午後は実験の授業。
必修の授業だけで平日9:00〜18:00は埋まってる。

家に帰ったら実験のレポートと次の日の予習。
年に3回ある定期試験対策は最低1ヶ月は必要。

そして薬学部4年の秋である今、6年の卒業に向けてこれまで以上にやるべきことが増えます。
毎日の研究に加えて12月のOSCEと1月のCBT試験。
これに受かったら、病院と薬局それぞれで2ヶ月半ずつ実習するのが国が決めたカリキュラムです。
(※OSCE,CBTとは5年の実務実習前に受ける実技試験と筆記試験のことです。)

そして卒業論文書いて、卒業試験を受けて、国試を受けて……。
やることがギッチギチに詰まってます。

そんな忙しさが待ってる中、私は、

薬学部はちゃんと卒業して、資格は取りたい。
研究活動もしっかりやりたい。
でも課外活動も就活の前に本気でやっておきたい。


と考え、どれも捨てずに全部やりたい!
…と欲張った結果、「1年間休学」することを選びました。

あえて空白の時間を作り、課外活動をやり切ってから、来年からまた薬学部の勉強を頑張る。
これが私なりの答えなのです。

理由2. 就活前に将来の選択肢を広く考えておきたいから。

自己紹介で「薬学部に通ってます。」というと当然のように周りの人は「じゃぁ、将来は薬剤師になりたいんだね。」と言います。

しかし、この言葉をもらうたびに自分の中で「あれ?私って薬剤師になりたかったのだっけ?」という疑問が湧いてました。

私が薬学部に入ったのは、薬局薬剤師である母が日常的に使ってる薬の意味を知りたかったからです。
なので勉強することには抵抗がないのですが、医療のために働こう!、薬剤師としてのお作法はこちらです!、といった授業が続いたときの違和感が拭えずにいました。

私=薬学部=薬剤師

と安直に表現されてしまうことへの違和感と物足りなさ。


まだ誰もやったことがないような面白いことに挑戦したい!
薬剤師の資格を持ちながらさらにもう一つ専門を持って働けたら希少価値の高い存在になれるのではないか!

好奇心を止められない私にとって、薬剤師や医療のみの世界で自分を終わらせることはもったいないと感じてしまうのです。

だから休学をすることで、薬学部や医療とは別の世界で活躍している方のお話を聞いてみたり、薬剤師国家資格の新しい使い道を模索したいと思っています。

日常の外に出て視野を広げ、たくさんの選択肢を一生懸命考えた上で、納得して進路を選びたい。
これが休学を選んだ理由です。

休学して何するの?

課外活動を本気でやりたいとは言ってけど、何をするのか。
大きく分けて二つ!

やること1. メディア発信

休学している間、色んな働き方や暮らし方をしている社会人の方々にインタビューし、それをブログで発信していきます。

専門知識の活かし方って他になにがあるの?
就職って、スーツ着て企業に入ることしか選択肢がないの?
そもそも働く以前にどんな暮らし方があるの?


などの自分自身の問いを考えつつ、自分と同じように働き方の固定概念に対して疑問がある人にも届いたらいいなと思ってます。

この発想に至ったきっかけとして一番大きかったのは、夏休みの間Living Anywhere Commonsというサブスクを使って日本各地を転々としていたことです。

ワーケーションという言葉を最近聞くことが増えてきたのではないでしょうか。
このLiving Anywhere Commonsには、場所や時間に縛られない働き方をしているクリエイティブな人が集まっています。

この人たちの価値観があまりにも豊かで斬新で、毎日が刺激的でした。

中高一貫の女子校で育ち、当たり前のように大学受験をして、当たり前のように就職するはずだった自分にとって、常識がガラッと覆されることばかりでした。

この感覚をもっと色んな人と共有したい。
目の前に見えてることだけが本当の世界じゃないと伝えたい。
親と先生しか話せる大人がいない状況を変えたい。

そんなこんなで今、ブログを作成中です。
10月中には形にして公開したいところ……!

また、インタビューきっかけに色んな人と出会えないかなー。
ワードプレスを使える取材ライターとしても案件を獲得したいなー。
という裏テーマも実はあります。

やること2. 英語の勉強

英語の勉強は、必要性がわかっていても日常的に触れる機会が少ないため後回しにしてしまいがちでした。

いわゆる受験英語はそこそこ自信があるのですが、SpeakingとWritingへの自信が一切なく英語で話しかけられると頭が真っ白に……。
英語を使う場面になるといつも怯んでしまいます。
でも、

いつか世界一周したい!
英語を理由に諦めることをなくしたい!
せっかく時間ができたこの1年を使わなきゃもったいない!

と思い、英会話の勉強中です。
毎日2,3時間は英語に触れておきたいところです。

そして休学後半の来年の夏頃に1,2ヶ月ほど海外ボランティアや海外インターンができないかと探しています。
何か情報がある方がいたら是非教えていただきたいです。

英語の勉強は、遠い将来のためにだけではなく、休学中にTOEICでスコアを残すことで、就活でアピールに使いたいという戦略的な部分もあります。

休学への覚悟と本音

ここまで偉そうに自分の意見をつらつらと書いてきましたが。
正直、全く不安がないわけではありません。

これまで受験も順調に受かりトントンな人生を歩んできたのに突然、安定思考型あるあるなルートから外れました。
この休学を終えた時の自分がどこに行き着いているかはわかりません。

休学をしないでもいいなら、しない方がいいと思います。
お金と時間もかかりますし、まず社会人になってから考えればいいという人の気持ちもわかります。

ただ、デメリットも十分理解した上で、それでも休学を選びました。
この判断に全く後悔はありません。
あとは、ちゃんと宣言したことを形にして態度でも周りに示すのみ。

不安な気持ち以上にワクワクな気持ちでいっぱいです。
1年後の自分が楽しみで仕方ないです。
1年後の自分はこのnoteを見て何て思うのかな〜。

休学のゴールはあえて決めていません。
しかしスタート地点と助走をつけるルートは見えています。
あとはそこを走ってみてから考えようと思います。

そんな成長記録もちょこちょこ発信していこうと思うので、このnoteやSNSを覗いてくれたら嬉しいです。

最後に:これは水です。

これは休学のことを悩んでいたときに友達がくれた本の冒頭に書いてあった小話です。

若いおサカナが二匹、
仲よく泳いでいる。
ふとすれちがったのが、
むこうから泳いできた年上のおサカナで、
二匹にひょいと会釈して声をかけた。
「おはよう、坊や、水はどうだい?」

そして二匹の若いおサカナは、
しばらく泳いでから、はっと我に返る。
二匹が釣れに目をやって言った。
「いったい、水って何のこと?」

『THIS IS WATER』
デイヴィッド・フォスター・ウォレス/阿部重夫 訳より


みなさんは、水の調子はいかがですか?


このお話でいう水とはなんでしょう。
人間でいう空気といったものでしょうね。もちろん。

でも無機物な空気ではなさそうです。
化学や物理で出てくる、空気の重さや密度といった概念の話をしたいわけではないはず。

ではどんな空気なのか。

普段私たちは何かしらのコミュニティーに所属しています。
家族。会社、学校、サークル、バイト、日本、東京、都市、田舎、車社会、電車社会、自転車社会。
まぁなんだってそうです。

大学生のすることは大体、勉強、サークル、バイト、そんなところでしょう。
出会う人も仲よくなる人も自分と似たもの同士。
だって、それが居心地いいから。


でも、ふと、似たもの同士コミュニティーが窮屈に感じる。
「自分はどうあるべきか」
「自分は今どうするべきなんだろう」
「自分なんて所詮……」


いやいや待って、
その「どうあるべきか」は誰が決めたもの?
本当に大事なのは自分が「どうしたいか」だったはずなんじゃないの?


この”誰か”が決めた「あるべき姿」こそ水の正体だと私は思います。

口癖のように「えーどうするべきなんどろうー」なんて言ってませんか??(私のことですが……。)


水を疑って、水を変えてみる。
自分は今その時にいるのかもしれません。


薬学部で6年間勉強して医療従事者としての倫理を学び、国試を受けて病院薬剤師か薬局薬剤師か製薬会社で働く。
この水を当たり前に享受していました。
どこか違和感を持ったまま。

似たもの同士コミュニティーをあえて離れて、いろんな初めましてコミュニティーに足を運ぶ。
いろんな水を噛み砕いて飲み込んで味わって、飲み比べしてみて、それから自分はこの水が好きって言いたい。


もしも今自分がいる場所が軟水だとしたら、硬水の景色も見てみたい。
それでも自分が、「やっぱり私は軟水がいい」と思ったらそれでいい。

さらには、軟水の中でも、安曇野の水がいいだの、阿蘇の水がいいだの、川の上流の荒々しい水がいいだの、下流でせせらぐ川の水がいいだの。
こだわりがあったらなおさら良い。

21歳の今のうちにバシャバシャと水を浴びてこようと思う。
そして、ちょっとした水屋さんとしてメディア発信もしていくつもりだ。


さぁて、どんな1年になるかな。

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