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白い雨|詩


「白い雨」

真っ白な便箋に僕は誰をさがす

嘘つきは綺麗な雨を降らせて
あの娘から何もかもを奪っていった

封筒のうら
差出人と書かれた箇所には
そんな言葉だけが残されていた

やがて僕の街にも雨が降るだろう
宛先のない茶色い封筒

真っ白な便箋、そこに僕は
僕のことを捜しているのかもしれない

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