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韓国コスメはなぜ売れるのか?ampuleウェビナーの内容をお届け!


こんにちは、ありすたです!
ampule magazineのVol.5はもう読んでくれましたか?
最近いろいろなブランドからカラーメイク用品が登場していて、選ぶのがさらに楽しいですよね!

一方で、「フォーマルな場ではカラーメイクをしてはいけない」という暗黙の了解があったり、パーソナルカラーに捉われて敬遠してしまったりなど、周りの方とのビューティーレギュレーションの違いに気付けるmagazineになったのではないかなと思います。

Vol.5が、そんなビューティーレギュレーションについて、少しでも考えるきっかけとなりますように…!
 
さて、今回は12月22日(木)に開催した、ampule主催ウェビナーのダイジェストを皆さまにお届けします!
日本の美容市場にも大きな影響を及ぼしている韓国の美容事情について、もっと知ってもらえたら嬉しいです!
 

▼前々回のampule magazineとウェビナーのご案内はこちら▼

 
今回のウェビナーでは、ampuleプランナーとしても大活躍をしている南殷善(なむ うんそん)が登壇!
日本にくるまでは、韓国で美容部員として働いており、美容情報にかなり精通しているうんちゃんだからこそ語れる、2022年のKbeauty事情を解説してくれました。

それでは、早速、ウェビナーのダイジェストをnote記事でも2部構成でお届けいたします。

【1】3つのキーワードでみる2022年のKbeauty


第1部では、2022年の韓国美容事情を以下の3つのキーワードで振り返りました。
①    アート×〇〇
②    ヌード
③    レチナール
 

❶アート×〇〇 
最近、日本でも「韓国っぽ」いものが話題になっている印象がありますよね!
その背景には、韓国の流行が大きく影響していると言われています。韓国では、デザインやアート要素を取り入れたマーケティングが活発になっており、「Z世代」より上の世代である「ミレニアル世代」を加えた「MZ世代」にとって、このアートマーケティングが活発になっているというのです。
 
韓国のMZ世代の場合、経済危機を経験しながら自身が成長してきたため、今後に向けた安定志向というよりも、現在の幸せを求める消費観を持っています。
そこで、普段自分の経験をSNSでシェアしているMZ世代にとって、五感の中で最もSNS映えに直結する‘視覚的要素’としてのアートを取り入れることで、他者との差別化を図っているんだとか。
 
「このブランドの商品を使ってどんな自分になれるんだろう」「どんな素敵な体験ができるんだろう」ということを重視して購買する為、自分の追及する価値観がより実現しやすいブランドの商品を好んで買うそうです。
 
これが「アート×〇〇」というアートマーケティングの形として表れていて、こういった消費をするMZ世代のことを「アートシューマー(アート+コンシューマー)」と呼びます。

例として、韓国のアートシューマーに人気のブランド店舗では、ブランドを体現する世界観を表す美術館のようなストアスペースが9割で、商品体験できるスペースがほぼありません。
 
ただ商品の良さを伝えるだけではなく、
「自分たちのブランドと触れ合うことで、こんな世界観を感じてほしい」
というブランドの願いがそこには込められています。
 
この店舗の作りによって、美容好きだけでない多くのユーザーや、男性も一緒に店舗を楽しめるようになったことが、話題化にも寄与したとか。
 
どのジャンルをとってもたくさんのブランドや商品がある現在、商品力よりもブランド独自の体験価値をユーザーは求めているのですね。
 
❷ヌード
これまでの「韓国メイク」というと、皆さんはどのようなイメージが思い浮かびますか?
陶器のような肌に赤いリップ、濃いめのアイシャドウやキラキラのグリッター…
実は、今の韓国トレンドはこれらの色味を抑えたヌード感が重視されているようです。
 
流行の背景は、「#Y2K」というトレンドです。
「Y2K」とは「Year2000」の略で2000年代ごろの事を指し、清楚でクリアな印象で、素の美しさを出すスタイルとなっています。
今日本で人気のへそ出しやワイドパンツなどもこの流行のひとつ。韓国では、このトレンドが日本より強く来ているそうです。

韓国アイドルもこの「#Y2K」トレンドを意識しており、Z世代にはこれまでと全く異なる新鮮さで、ミレニアム世代には自分のティーン時代を髣髴とさせる懐かしさで、MZ世代に広くうけました。 
現在では、多くの韓国コスメブランドがヌードカラーのメイクを押し出しています。

❸レチナール
皆さんは最近話題の「レチノール」という成分をご存じでしょうか?
レチノールとはビタミンA成分の一種で、皮膚細胞の正常分化や成長の活性化を行い、お肌のターンオーバーを促進させてくれる注目成分です。
 
そして今後は「レチナール」にも注目が集まりそうです。
レチナールは、レチノールの仲間で、レチノールよりも効果発揮が早いことがその特徴です。

レチノールより1段階変化が入っているため、肌に浸透してすぐにレチノイン酸に代わり、お肌に働きかけてくれるそうです。
既に韓国では製品化されており、ドクターズコスメの安心感から、美容オタク層を中心に徐々に広まってきているとのこと。
日本でも、もうすぐレチナール配合製品が店頭に並ぶかもしれませんね。

【2】日本でも参考に出来る、各ブランドの動き方


それでは、第一部でご紹介した各トレンドから、私たちは何を参考に出来るのでしょうか?
各トレンドごとに見ていきましょう。
 
❶アート×〇〇

MZ世代から支持を得るアートマーケティングでは、「ブランドイメージ設計×接点作り」がキーポイントだと言えます。
今後はユーザーが自分の考え方と合致しているブランドの商品を好んで買う傾向にあることから、ユーザーから「〇〇はこんなブランドだから、私に合っている。欲しい!」と考えてもらうことが重要となります。
 
そこでまずは、自分たちがユーザーに「〇〇はこんなブランドなんだ」と様々な角度からの接点で認知してもらい、ニーズが生まれた瞬間に「この商品は、自分と世界観が合っている〇〇で買おうかな」と考えてもらう事が大切です。
 
例えば、ユーザーが足を運ぶたびに様々なブランドとコラボした商品を出していれば、「ブランドAはいつ行っても最先端のトレンドを提供してくれる」という認知をしてもらえるため、トレンドを追うアイテムを買う際に「ブランドAはどうかな」と頭の引き出しに入れてもらうことが出来ます。
 
❷ヌード

ヌードというトレンドは、2000年代に一度流行したものの再熱でした。
これまでの流行の変遷でユーザーは同じ情報に多く接触してきたため、その情報から一味違ったものを見ると「新鮮!」と感じます。
 
あえて流行の原点に戻ることで、かえって新鮮なイメージを与えることが出来たり、これまでになかった新しい概念を打ち出していくと、ユーザーのマンネリ化を防げるかもしれません。
 
❸レチナール

美容オタクでも、ユーザーにとってはまだまだ知らない成分もたくさんあります。
レチノールという成分は知っていても、「なんか肌によさそう」という認知で使っているユーザーも多いかもしれません。
 
基本から丁寧に伝えていくことで、「だから肌にいいんだ!」と新しいインパクトを与えられる可能性がありますね!
 
また、最近の日本は「レチノール」「CICA」など、1回に1つの成分で流行することが多いですよね。
ただ流行に乗って「レチノールを入れた製品を出そう!」ではなく、「レチノールはA反応が出ることがある」「レチノールよりも浸透しやすいレチナールを配合してみよう」など、隙間に注目することで、より他社との差別化を図る製品がユーザーにとどけられるかもしれません。

Q&A一部ご紹介


最後のQ&Aも非常に多くの方からの質問をいただき、ウェビナーは大盛況に終わりました!今回は特別に、Q&Aの内容も一部お伝えいたします^^

Q:韓国の口コミサイト「ファヘ」「グロウピック」「パウダールーム」の3つは、役割など違っているのでしょうか?参考のされ方に違いがあれば、教えてください。
A:もちろん、プラットフォームによって特色が変わります!
ファヘはスキンケアに強みがあり、成分を重視している20~40代のユーザーに人気です。

グロウピック・パウダールームはともにスキンケアだけでなく、ヘア・ボディ・メイクなど、ジャンルの幅広さに信頼があります。
グロウピックは比較的一般ユーザーに広く使われています。
一方のパウダールームは美容メディア歴が長いものの、独自のプラットフォームを持っているためにSNSの拡散性は少なく、美容オタクが集まっている印象です。

Q:レチナール以外にも、韓国で今後流行しそうな成分があれば知りたいです!
A:植物由来のレチノールと呼ばれている、バクチオールが次に来るのではないかと思っています!

美容オタク層にはじわじわと波が来ていますが、レチノールの流行が爆発的だったので、まだ少し埋もれている印象です。
バクチオールは、レチノールの副作用が軽減できる成分なので、今後に期待です!

最後に


いかがでしたか?
今回は「3つのキーワードでみる2022年のKbeauty」と題して2022年の韓国トレンドを解説いたしました。
ウェビナーを見ながら、私自身初めて聞くことが沢山あり、とても勉強になりました^^
成分が個人的に気になるので、レチナールとバクチオールの勉強を進めてみたいと思います!
 
今回もお読みいただきありがとうございました。
また、今年も多くの記事を通して皆さんと接点を持てたこと、とても嬉しく思っています!
2023年も1月から盛りだくさんでお届けする予定なので、お楽しみに!♡
 
 
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