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巡礼の道〜モンテリッジョーニ〜①

イタリアへ行って2週間が過ぎた土曜の朝

まだ日本に起きる時間に目覚めていた頃

Novellaはまだ夢の中、私はMassimoに連れられてドライブへ
門の開け方がわからないので、敷地を出て道路でMassimoにピックアップしてもらう

本当に景色の良い場所(路肩に車を停めて写真を撮る人も少なくない)

私が写真を撮るのが好きと知って、写真を撮るのに良さげな「Monteriggioni(モンテリッジョーニ)」へ連れて行ってくれるということでAndiamo!(Let‘s Go!)


☆ローマへ続く巡礼の道が通る「Monteriggioni(モンテリッジョーニ)」


モンテリッジョーニはトスカーナ州シエナ県に属し、フィレンツェからシエナに向かって南へ60㎞にある

英国カンタベリーからローマへ続く巡礼の道「フランチェジナ街道」が通り、今現在でも多くの巡礼者が行き交う村は城塞でぐるりを囲まれている

城壁の上には登れる

小高い丘にいくつもの塔を備えた城塞は、イタリア語の父と称されるフィレツェ出身の詩人ダンテ・アリギエーリにも印象的だったのか、彼は彼の作品「ダンテの神曲(地獄編)」に城塞の名を記している

城塞には2つの門があり、1つはかつての敵「フィレンツェ」に向かって、もう1つは「ローマ」へ向いている(13世紀、フィレンツェとシエナの両共和国は教皇派と皇帝派に分かれて戦争を繰り広げていた)

「ローマ」に向かっている「Porta Franca(フランカ門)」をくぐって入ると

城塞の外から見た「フランカ門」
城塞の内側から見た「フランカ門」

☆城塞の中を散策


目の前に広がる「Piazza Roma(ローマ広場)」(GoogleMapにはPiazza Dante Alighieri/ダンテ・アリギエーリ広場の記載もあり)

なぜか印象的だったのはこの井戸

井戸の向こうの建物はサンタマリア教会
なんか絵になる(笑

特になんの説明もないしGoogleMap上には記載すらないけど気になった
そして後ろを振り返ってドッキリ!

ビビるわ・・・・

なんか人の気配を感じたのよ、、、マネキン、というか兵士!

リアル

飲食店の店先だけど、怖すぎる(笑
城塞の中に住んでいる方は今もいて数十名ほどで、とても小さな集落なのでぐるっと中を歩くだけなら15分もかからないだろう

小さな集落なのに続々と観光客がやってくる

洗濯物がおしゃれに見える(ナポリとかヴェネツィアでも見る光景)

まさか自分の洗濯が写真撮られているなんてね。。。

こちらはアクセサリーショップだった

他にも何か販売しているような建物があったけど数はそう多くない(小さい集落だしね)どちらかというと城塞の上からの周囲の景色、城塞内の雰囲気を楽しんでカフェで一休みするといい感じ

ダンテの名前がついたホールがあったので覗いてみた

「SALA(サーラ)」はイタリア語で「部屋・広間・ホール」の意味

コーヒーやワインで描いた絵や水彩画が展示販売されていて作家さんがMassimoと雑談していた 

どれも素敵な絵だった

そしてすぐに反対側の「フィレンツェ」に向かったもう1つの門「Porta San Giovanni(サン・ジョバンニ門)」が目の前に

外には出なかった

☆城塞の上からトスカーナの景色を一望できる


「巡礼の道」、フランチジェナ街道がモンテリッジョーニの城塞内を横断しているので巡礼者が泊まれる施設がある(もちろん普通の人が泊まれるホテルもある)

黄色い衣装を着た人の看板は巡礼者

門壁に掲げられている看板は巡礼者への宿泊費の案内だ

「PELLEGRINI CON CARTA CREDENZIALE」は
「信任状を持つ巡礼者」の意味

そういえば、イタリアの炭酸水で「San Pellegrino(サン・ペレグリーノ)」ってあるけど、あれって「聖なる巡礼者」って意味???今更ながらだが

と、話が逸れたけどもMassimoが「城塞の上に上がってみる?」と提案してきたので上がることに

修復中の箇所もあって上がれる範囲は限られている

やはり高いところからの景色って良いね〜

鐘楼があるのがサンタマリア教会
ローマ広場

トスカーナらしい景色が目前に大パノラマで広がる

丘陵地帯にオリーブにぶどう畑

Massimoとツーショットも

年下なんですよね・・・

Massimoとは東京で半日アテンドしただけなのに、本当によくしてもらったな

私のカタコトのイタリア語にイライラもせず、話しかける時もゆっくり話しかけてくれて2人でいても全然苦じゃない(笑 「なんか話さなければ!」ということもないし あとは彼も写真を撮るのが趣味なので好きなように撮っていても気兼ねがない

いつの間にか撮られていた

☆「Museo delle Armature(ムゼオ デッレ アルマトゥーレ/甲冑博物館)」


城塞の上に上がるチケットで「Museo delle Armature(ムゼオ デッレ アルマトゥーレ/甲冑博物館)」にも入れるということで行ってみた

前述の巡礼者が泊まれる宿泊施設のある手前
階段を上がると博物館

「甲冑博物館」なんて面白いね
入ってみるといろんな甲冑があって「いつぐらいのどんな時の」とか最初から説明を見るつもりのない私はただただ写真を撮って楽しんだ

マネキンがリアルなのよ

中世の戦士と現代の戦士が睨み合っている!(笑

堀深いなぁ〜Massimo
同じことさせられるの図

ちょっと面白かったのがこちらの甲冑兵士が手に持ってる武器??

右手に握っている棒の先には

「小さなゲンコツ」(笑 これなに?叩くの?
私には「Dr.スランプ アラレちゃん」に出てくる「う○ち棒」か閉じたマジックハンドに見える

調べたけどわからん

何気に面白かった「甲冑博物館」を見終えたら、Massimoが「タバコ買ってくる」とちょっといなくなったかと思ったら、「はいこれ、美味しいよ」と紙包を渡された

A.NANNINI Sienaとあるけどシエナにあるナンニーニの?

「まだ温かいから、温かいうちに食べて」と2つも渡された(笑
流石に2つは入らないので1つは持ち帰ることにした

ぶどうとリンゴのパイのようなもので美味しかった

こういうさりげない優しさってスマートね さすがイタリアーノ!

モンテリッジョーニは城塞に上がったり、博物館見たりで1時間ちょっとの滞在、城塞に上がったチケットは博物館の他にモンテリッジョーニから車で10分足らずの場所にある「Abbadia a Isola(アッバディーア・ア・イーゾラ)」という集落のある考古学博物館も見られるというので移動することに

⇨⇨次回へ続く

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