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羽生結弦さん離婚発表を巡るモヤモヤ3つ
羽生さんが離婚を発表して以来、ずっとモヤモヤしている。問題提起、という意味で、そのモヤモヤの中身を披瀝しておきたい。
誰が、何をしたのか 1つは、誰が、何をしたのが問題なのか、という事実関係が判然としないことである。
羽生さんのメッセージによれば、「様々なメディア媒体」による「誹謗中傷やストーカー行為」と「許可のない取材や報道」が問題なのだという。
「様々なメディア媒体」とは何か。そも
医療従事者を支えたい
新型コロナウイルスの感染拡大で、検査も含めた医療現場の疲弊が伝えられている。医療機関での院内感染が相次ぎ、重症患者が増える中、医療従事者の緊張と疲労は想像に難くない。過酷な状況の中、医療に携わるすべての方に、心から感謝したい。
そんな中、感染者を受け入れたり、院内感染を公表した医療機関の職員たちが、苦境に立たされている、という。
たとえば、4月14日付読売新聞夕刊は、引っ越し業者から作業を断
神奈川大学国際日本学部に入学されたみなさんへ
入学おめでとうございます。
私は、4月1日付で国際日本学部の特任教授となり、これから「社会と人間」「メディアリテラシー」「ことばとジャーナリズム」などの講座を受け持つ江川紹子と言います。
4月になったら皆さんと会えると楽しみにしていたのに、新型コロナウイルスのせいで、授業開始が5月になってしまったのは、本当に残念です。入学式もなくなり、みなさんもさぞや落胆していることでしょう。
大学が休
安倍晋三のルーツをたどる、青木理著『安倍三代』(朝日文庫)を読んで
青木理著『安倍三代』(朝日文庫)を面白く読んだ。
安倍寛、安倍晋太郎、安倍晋三と3代にわたる政治家の評伝で、3部構成の前2部が特に興味深い。とりわけ、寛を描いた第1部が最もそそられた。それは、たぶん、筆者自身が対象者に魅力を感じ、熱を入れて取材したからでもあると思う。
安倍現首相との関係で言うと、母方の祖父である岸信介とのつながりがクローズアップされることが多いが、父方の祖父安倍寛は非戦を訴
”猛毒言葉”の使い方
この国では、いつから、「死ね」とか「テロリスト」といった”猛毒”の言葉が、安易に使われるようになってしまったのだろうか。
強く激しい言葉も、繰り返し見聞きするようになっていくと、慣れが生じ、使用する際の懸念や抵抗が弱まっていく。ツイッターにも頻出する「死ね」「死ねばいいのに」という言葉には、もちろん具体的殺意は感じられない。お気軽に使われている。
ただ、発する本人の意図にかかわらず、言葉その
末尾「9」の2019年は、歴史的な転換の年になる……か。
「末尾『9』の年には変動が起きる。2019年は、歴史的な転換の年になるだろう」――憲法学者の水島朝穂・早稲田大学教授がご自身のホームページで、そんな”予言”をしているのを見て、改めて世界史の年表と教科書をめくってみた。
なるほど。確かに世界を変える、あるいは現在に大きな影響を及ぼす変動が、「9」の年にはいくつも起きている。
あれから100年 今年は、様々な100周年がある。
1919年6
「死刑の執行猶予」について
先日、Yahoo!ニュース個人に、こういう記事をアップしました。
今年は、オウム事件で13人の死刑が執行され、暮れも押し迫った12月27日に2人の死刑執行がありました。1年に15人の執行というのは、法務省が死刑執行を発表するようになって、2008年と並んで最多とのことです。
それでも100人を超える確定死刑囚が収監されており、つい最近も新たな死刑判決が下されました。
死刑廃止は国際的な潮