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はじめまして。世界自然遺産の島「屋久島」で育ったニンニクです。

はじめまして。
天地蒜(あめつちにんにく)は九州 鹿児島県の離島、
世界自然遺産の島「屋久島」で育てられた、
農薬・化学肥料 不使用栽培のニンニクです。

屋久島の美しい天然水と豊かな土壌に育まれたニンニクは、
"上品で爽やかな香り"と"透明感ある瑞々しい味わい"が特徴。

ひとつひとつ丁寧に育てています。


はじまりのこと


天地蒜は、“耕作放棄地の利活用”を目的としてはじまりました。

屋久島も他の地域と同じように、
高齢化と就農者減によって耕作放棄地が増加しています。

2018年8月に総務省の事業である「地域おこし協力隊」に採用され、
屋久島町に移住した私に課せられたミッションが
屋久島東部楠川地区の“耕作放棄地の利活用”でした。

土地に合っている野菜を探すところからはじめ、
屋久島の特殊な気候や環境、歴史、文化、物流なども調べたのち、
ニンニクの栽培に着手します。

地域の野菜として昔から農家の間で小規模に作られてきた
在来種のニンニクの種を、農家のおばあちゃんに分けてもらい
3年かけ少しずつ増やして行き、
2020年8月に「天地蒜」として立ち上げました。

荒れた畑を開墾するところから初め、
地域の人に手伝ってもらいながら畑を耕し、
屋久島の自然に寄り添いながら、
ひとつひとつ大切に育てました。

屋久島は「薬」の島


屋久島は江戸時代の頃、
薩摩藩が薬草園を設置しウコンの栽培を独占管理していた歴史があります。

古代の記録では屋久島は”掖玖” ”夜句”などの文字で登場し、
「ヤク」とは山や野で取れる「薬=健康に良い食べ物」のことではないか、ともいわれています。

ニンニクが作られている屋久島の「楠川」という土地は、
“薬川”から”楠川”という地名になったという説もあるほど、
ウコンやガジュツ(紫ウコン)など、古くから人々の健康に寄与する作物が作られてきました。

ニンニクも元々は「薬」。
一番古い記録は、紀元前4500 年の古代エジプトの頃、
ピラミッド建設に従事した労働者の滋養強壮の食べ物としてや、
傷や打撲の治療に塗り薬として登場しています。

食材として広く食べられるようになったのは文明開化の明治期以降。
紀元前から近代まで、長らく「薬」として人々の健康を支えて来たのです。

天地蒜も、ここ楠川の地で長く育てられてきたウコンやガジュツのように、
皆さまの健康に寄与する作物として、島の新たな特産品となれば幸いです。


豊かな自然の源は「水」


屋久島は1993年、
世界自然遺産に登録されました。

登録に至った大きな理由は、
縄文杉をはじめとしたヤクスギを含む、多様な生態系と植生が評価されたためでした。
世界的に見ても、豊かな自然が屋久島には残っています。

その豊かな自然の源は「水」

海から立ち昇る水蒸気は、
洋上のアルプスと呼ばれる、屋久島の高い山々にぶつかり雲となり、雨を降らせ、
苔生す森は雨を蓄え、川に流し、大地を潤し、また海へと還って行くのです。

時には厳しく、目まぐるしい天候は植物に強さを与え、
屋久島の「水」は古代より命を育んできました。

自然への"畏敬の念"と"感謝の心"が、ニンニク栽培の基本にあります。



循環型農業を目指しています


天地蒜には、
屋久島の家庭や飲食店から出る
”生ゴミ”から生まれた堆肥「大地」を使用。

生ゴミをじっくり6ヶ月間”発酵”させた肥料です。

原料は、
屋久島の家庭や飲食店から出る生ゴミ、
屋久島の牛舎から出た牛糞、
屋久島の製材所から出たおが屑、
屋久島の天然水のみ。

微生物の力を借りて少しずつ分解して行きます。

また、収穫の際に必ず出てしまう
農業残渣(根や皮、茎などの捨ててしまう部分)についても、
「大地」の原料として使用し、
再び土に還るよう循環する取り組みを行っています。

そしてもちろん、農薬・化学肥料は不使用。

人の手で1本1本雑草を抜くのも、
土の状態を確認する大切な作業です。

ニンニク畑の広がる屋久島の楠川集落、
その土壌の微生物たちとともに
持続可能な循環型の農業に取り組んでいます。



"口にすることで心身ともに健やかになり、
生命力に満ち溢れた日々を"

そんなニンニク栽培を目指し、
自然に寄り添いひとつひとつ丁寧に育てています。

皆さまの元へ少しでも届きますと嬉しいです。


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