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日記 02 「フェミババアにはなりたくない」



1月8日 月曜日

祝日。昼に起き、昨日心に決めた通りにランチに出かけた。カレーを食べようと思っていたけど、お店が開いていなかったので、前から少し気になっていたとんかつ屋さんで先日のリベンジをした。先日は新大阪でとんかつ屋さんに出会えずカツ丼で消化してしまったから、リベンジなんて言葉が不意に浮かんでしまった。けれど、自然と上がった期待値を上回ってくるほどの爆発力はとんかつにはない。いつも食べ物は、食べたい!と想像する段階が一番美味しいと思う。
ロースかヒレカ迷ったけど、直観通りヒレにして正解だった。ロースカツは脂身がすごそうで、カウンターに座る一人客のおじさんが一切れ残しているのが見えた。
ハイボールを一杯やりたかったけど、酒類がビールしかない。こういう時、ビールが飲めないことが悔やまれる。とんかつは塩派だけど、運ばれてきたのがしゃばしゃばなタイプのソースだったのでそれも楽しめたのはよかった。

帰宅してから先程のとんかつを思い出しながらハイボールを一杯飲み、心に決めていた服の断捨離をした。一人暮らしをはじめた頃、客人に居心地よく過ごしてもらうためにと客用布団など色々揃えていたけど、最近は出すのがめんどくさく全く使わないので、実家に持って帰ってもらうことにする。空いた収納スペースにラックを押し込み、部屋が広くなった。本命はデスク周りの断捨離だけど、今日はこのくらいにしておく。

夜は、ランチのリベンジ(またリベンジ)でカレーを作った。一時期晩酌を我慢するために、カレーや丼ものなどご飯がメインの晩御飯を作っていた時期があるけど、最近は関係なくご飯でも飲んでしまう。
駅前のスーパーのカレールーは、いつも使っているのよりも辛めで、酒が進んでしまう。


1月9日 火曜日

年が明けてから初めての出社。年末に席替えをしていたので、変な心地だった。最終出勤日まであと5日だが、最後のデザインを作っている。なんだかんだ出社するのはしんどくて、社内にいると色々な問題が目に入るから嫌になる。けれど、社内の子たち(ズッ友四天王)とやっている交換ノートがわたしの番に回ってきてかなり元気が出た。1月末で辞めるのは4人中2人だけど、わたしたちがやめたら交換ノートの受け渡しはどうなるんだろう。やめても集まりたいなぁ。
年末年始家から出てなさすぎて、出社しただけで体力がかなり限界。これはとてもやばいので、明日から本格的に自宅で筋トレやらなんやらがんばる!と心に決めた。もうこれで何度目の決意か。


1月10日 水曜日

ある会社に面談に行ってきた。グランフロントの中のシェアオフィスで働く会社だった。シェアオフィスというものに初めて入ったけど、カフェみたいであれはあれでいいなと思った。
ただ業務の内容が結構ハードで、祝日は休みなし、週2日はライティング業務ではなく会社のための業務をするために2時間残業する。みたいなのが絶対になっていて、よほど会社の考えに賛同してないと厳しなと思った。
ワークライフバランスのことをうたう割に仕事の内容は結構ハードで、どちらかというと仕事を生活の一部にしようみたいな考え方が強かった。
わたしは生活のために仕事をするし、仕事と生活の線引きはしっかりしたい。
かなり成長はできそうだなと思ったけど、寿命も削りそう。ライティングの仕事が嫌になりそうな気がしたのでこの会社はご縁なしかも。

夜からはズッ友四天王たちとの飲み会。サムギョプサル。
スンドゥブチゲが美味しかった。同期は今日が最後。わたしも出勤はあと2日。大変なことばっかりやけど、やっと終わる。


1月11日 木曜日

突然東京事変の「私生活」のワンフレーズが頭に浮かんできて、聴きたくなった。タイトルが思いだせなかったので、検索窓に「東京事変 追い風よさぁ吹いてくれよ」と入れる。歌い出しを聴いて、あ〜そうそう、酸素と海とガソリンとやったね、って思う。印象的なフレーズは山盛りあるのに、一番最初に出てきたフレーズが「追い風」だった自分に笑ってしまった。
寒い季節にすごく似合いの歌。今度カラオケで歌いたい。


1月12日 金曜日

本をショートで紹介するYouTuberがおすすめに出てきた。紹介する本のジャンルがことごとく好みでワクワクしてしまったから、勢いで3冊も買ってしまった。また積読が増える。
「二木先生」というタイトルの本から読み始めると、冒頭から面白い。
AとBならどっちを選ぶ?という質問を受けたら、どうせみんなはAを選ぶんだろ、とみんなが選ばない方を選んでしまうという主人公だった。
私がもし同じ質問をされたら、「こいつ(質問者)はみんながAだと思うだろうと思っていて、で案の定結果はそうで、それから悠々とBの可能性について語り出すんだろうな」という、その先の展開に辟易してしまう。多数に対しなにかを思うのではなく、質問者に対する「はいはい、もういいよ」を感じてしまうから、結局純粋に二択を選ぶ気をなくしてしまうな。と思った。


1月13日 土曜日

競馬の出馬票には、その馬の両親の名前に加えて、祖父にあたる馬の名前が書いてある。なぜ祖母の名前は書かず、父方の方だけ書いているのだろうか?ということを疑問に思って、私に競馬を教えてくれた人にそれを聞いてみたら
「牝馬は一生のうちに産める馬の数が限られてるやろ?でも種馬はいっぱい種付けれるやん。」
と言われた。が、疑問はさらに深まるばかりだった。
酔っ払っていたので日記には「なんで種の方?男ってやっぱりキモ!」みたいなことをその瞬間の勢いに任せて殴り書きしていた。ふと些細なことで瞬間湯沸かし器的に怒りが込み上げてくることがあるけど、馬の話から男女の性差に対してその怒りを持ってしまっている自分はこのままだとフェミババアまっしぐらだなと思った。
でもこれからは牝馬と女性ジョッキーをより一層応援しようとその時心に決めた。自分の中にある厄介な片鱗が見えた気がしたが、今はそっと蓋をしておくことにする。


1月14日 日曜日

一日中本を読んで過ごした。本を読むスピードがかなり遅くなった気がする。昨日散々馬のことを考えていたのに、今日は本の内容のことで頭がいっぱいだったから、馬券は買わなかった。
本の内容に、私も幼少期の頃よく言われたな〜というワードがたくさん出てきたので、読んでいる間ずっと主人公に対してじんわりとした共感性羞恥を感じてしまう。もうじきクライマックス。展開が気になる。



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