あお

こんばんは

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最近の記事

わたしのアフターダーク

村上春樹のアフターダークを読み終えたので、わたしの夜中について書こうと思う。 わたしは家にいて、今日もハイボールを飲んでいる。業務用サイズのティーチャーズウイスキーを少し入れすぎたハイボール。サーモスの400mlくらい入るステンレス製のタンブラーの内側が、心なしか薄いさび色に変わってきたのをながめる。毎日使っているので劣化が早いのかな。これが今日何杯目のハイボールなのかはもうわかっていない。 ノートかPCを開いて何か書かねば、と思っているけど、惰性で開くのは手元にあるスマ

    • 日記 04 「頭の左側ばかりが凝る」

      1月22日 月曜日 右を向いて長時間寝転がった後に、寝返りを打って左を向くと、右に溜まっていた脳みそが反対側に流れるような感覚になることがある。あれは血液の流れなのだろうか。それとも脳みそって半分液体みたいなものなのだろうか。脳みそはデリケートなのに、頭蓋骨の内壁にぶつかってショック受けたりしないのだろうか、とかいうことを気がつけば本気で考えていた。また眠れなくなった。 最近夜に全然寝付けなくなり、また朝に起きれなくなった。 行きたかった朝マックもモーニングも全然行け

      • 日記 03 「たまこ 198円」

        1月15日 月曜日 最終出勤日。 よく相談に乗ってくれていた上司から、「最後に色々と回答していただきたい質問があります」とDMが来た。私が辞める理由だったり、会社に対して思うことだったりを尋ねる内容だった。少し迷ったけれど、その方にはお世話になったし、私から見えていた会社の最悪な部分を文章にまとめた。約3800字になった。 定時に退勤し、いつものズッ友四天王にデザイナーの女の子を1人足した5人で飲みへ。今までにも散々言っていたのに、今日もやっぱり愚痴は尽きない。彼女らと

        • 日記 02 「フェミババアにはなりたくない」

          1月8日 月曜日 祝日。昼に起き、昨日心に決めた通りにランチに出かけた。カレーを食べようと思っていたけど、お店が開いていなかったので、前から少し気になっていたとんかつ屋さんで先日のリベンジをした。先日は新大阪でとんかつ屋さんに出会えずカツ丼で消化してしまったから、リベンジなんて言葉が不意に浮かんでしまった。けれど、自然と上がった期待値を上回ってくるほどの爆発力はとんかつにはない。いつも食べ物は、食べたい!と想像する段階が一番美味しいと思う。 ロースかヒレカ迷ったけど、直

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          日記 01 「喉が痛いとグラビアアイドルが見たくなるらしい」

          1月1日 月曜日 CDTVをみながら年が明けた。そばを食べたのはその30分後くらいだった。どのタイミングで食べるのが正しいのかわからなかったけれど、今年の汚れは今年のうちに、と言ってギリギリまでお風呂に入っていたので、調べようとは思わなかった。今すぐ食べろ!とか、もうタイミングすぎてる!とかで新年早々がっかりするのはごめんだ。 というわけで年明けて、初の食事はそばの上のかき揚げ(ライフで購入)だった。 CDTVをそのまま流し続けていたので、初SingingはINIのFa

          日記 01 「喉が痛いとグラビアアイドルが見たくなるらしい」

          だらしない

          酔っ払っていた。窓があいていた。 発した声が目の前の人に積もっていくのではなく、どんどん外へ出ていくのが奇妙だった。 テーブルの上には私が絶対に飲まないビールの空き缶がいつまでも置いてあった。 箱ティッシュのカバーは、いつの間にか箱ティッシュの横に添えられるだけのものになった。 洗濯が追いつかなくてバスタオルは後一枚しかなかった。 興味のないアニメが、テレビではずっと流れていた。 ジェルネイルの液がこぼれて固まっているカーペットに、また新たに染みを作った。 自分

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          同棲ってなんなん。

          2年前に一人暮らしを始めようとした時、母親から「あんたが一人暮らしなんてできるわけないやん」と言われた。友達にも「一人暮らしwww嘘やん、できるん?www」と言われた。有り得へん事やと周りから思われていたけど、私はなんでそんな無理やと思われてるんか逆にわからんかった。だって私がしたいと思ってるんやから、頑張れるに決まってる、という気持ちがあった。 1か月前に同棲する、と言った時、母から「いいやん。やってみたら」と言われた。友達からは「おめでとう!」と言われたけど、私は「これ

          同棲ってなんなん。

          なかむらくんのこと

           中村くんには、何を撮らせてもエロい。専門学校のときの同期で、身長が182cmもあって、顔も整っているのに何故か女性経験は少なかった中村くん。かわいい女と写真と建築が好きで、Instagramにはお高いカメラで撮られた素敵な写真が沢山並んでいた。私は中村くんとインスタで繋がった時から、ずっと彼に下心を抱き続けていた。  直接女の写真を撮っているわけではない。むしろ女の写真なんか1枚もない。建物の写真、風景の写真、なのに何故か、フォーカスを当てる部分や加工や色味全てが変態的で

          なかむらくんのこと

          可哀想な夜 寄り道に出かける

           そこそこに酒を巡らせながら、目の前の身体を寝かすまいと構い倒す。私の中に燻る熱の存在を、無視させまいと少しばかり意地になっている。 ベッド行こう、というようなことを明確に口にはしてくれないけれど、顎先の僅かな動きだけを読んで、半ば引きずり込むように横になった。期待を、私だけがずっとしている。今日会った瞬間から、否、今日会うことが決まった瞬間から。  流れに乗るように接触は始まる。あまり乗り気とは言えない手が正解の手順を辿ろうとするけれども、今日もやっぱり段々と私の上でひと

          可哀想な夜 寄り道に出かける