天野頌子

メインジョブは猫下僕で、ときどき小説を書いています。主な著作は「よろず占い処 陰陽屋へ…

天野頌子

メインジョブは猫下僕で、ときどき小説を書いています。主な著作は「よろず占い処 陰陽屋へようこそ」(ポプラ社)「警視庁幽霊係」(祥伝社)「僕と死神(ボディガード)の黒い糸」(講談社)「四十九夜のキセキ」(光文社)など。趣味はゲームで、今はFFXIとポケモンGOをプレイ中。

最近の記事

春の新刊「晴明の娘 白狐姫、京の闇を祓う」をいろどる実在の人びと

 平安あやかしファンタジー小説「晴明の娘 白狐姫、京の闇を祓う」が4月4日にポプラ文庫ピュアフルから刊行されてからあっというまに1ヶ月がたちました。  今回は安倍晴明をはじめとする実在の人物たちに、主人公の煌子(あきこ)というフィクションのキャラクターが混ざって話が展開していきます。  私はこれを勝手に「ベルばら方式」とよんでいます。  ただ「ベルばら」の18世紀フランスと違って、平安時代を生きた人々に関しては、名前と官職、官位、業績の記録は残っていても、どんな性格でどんな

    • 9才の誕生日

       この春、なっちゃんとリン君が9才になりました。  保護主さんのキャリーに入れられてうちに来た時には片手に乗るサイズだったのに、ふたりともすくすくと大きく育ってくれてありがとう。  それはかれこれ9年前の晩春。  はじめて連れて行った動物病院の問診票に誕生日を書く欄があり、「保護猫なのでわかりません」と答えたら「飼い主さんが決めてください」とのこと。  先生が「この歯だと生まれたのは4月前半くらいですね」とヒントをくれたので、その年の「清明」の日だった4月5日を誕生日と決め

      • なっちゃん定期検診

         あっという間に3ヶ月がたったので、なっちゃんをかかりつけの動物病院へ連れていきました。  今回は心臓の定期検診(エコー)+採血+爪切りです。  今回も心臓のエコー検査は問題なしでほっ。  このまま元気でいてくれますように。  爪は「こんなにのびたの!?」と先生にびっくりされるくらいのびてました。  1日に何回か爪とぎしてはいるのですが、なにせ1回あたり10〜15秒ですからねぇ、とほほ。  うちでも爪を切らせてくれるといいのですが、なかなか。  血液検査の結果は1週間後

        • 猫の嘔吐の原因は食物アレルギーかも

           「週に1回吐くというのは、もしかしたら食物アレルギーかもしれない」 ということで、病院で食物アレルギー療養食のサンプルをもらったというところまで前回の投稿で書きました。 (サンプルの種類などについては前回の投稿をご参照ください)  正直、私はただの吐き癖(体質)なんじゃないのかな?と思っていたのですが、ものは試しで、次の日から療養食のサンプルをなっちゃん(8才の白キジの女の子)に食べさせてみたところ、驚いたことに、ほとんど吐かなくなりました。  あれ、なっちゃん、本当に食

        春の新刊「晴明の娘 白狐姫、京の闇を祓う」をいろどる実在の人びと

          なっちゃん心臓検診

           あっという間に1年がたったので、なっちゃんを心臓専門の病院へ定期検診に連れていきました。  うちのなっちゃん(8才の白キジ)はジャンプが得意なお転婆姫なのですが、心臓の僧帽弁と三尖弁に小さな穴があいているのです。  くわしくはこちら↓を読んでくださいね。 https://note.com/amano_syoko/n/na52ce7a1eef3  さて、なっちゃんは特に変わった様子もなく元気にすごしているのですが、1年ぶりなので、心臓メインで全身をみていただきます。  何か

          なっちゃん心臓検診

          ■注意/ネタバレあり■異世界は異世界だが。

          ☆前回に続いて、同人誌「満月の夜、酔っぱらい娘がひろった黒猫は異世界の呪術師でした」についてですが、今回はがっつりネタバレがあります。  まだ読み終わっていない方はここで閉じてくださいね!  さて。  今回の新刊情報は「異世界ファンタスティック冒険譚」となっています。  なぜ「異世界ファンタジー小説」としなかったのか。  だってこの小説・・・異世界は異世界でも、後半がっつりSFなんですよ、ふはははは。  20年前のおぼろな記憶によると、プロット段階では、ちゃんと、異世界

          ■注意/ネタバレあり■異世界は異世界だが。

          ひょうたんから同人誌

           それは今年の春のこと。  彩戸ゆめさんとランチをご一緒していたら、「ツイッターで同人誌をだしたいってつぶやいてたけど、夏コミに当選したら委託できるよ」と言われたのです。  私はパスタをふきそうになりました。  実は「今年の夏コミには祥明×瞬太本をだしたい」とか「瞬太×委員長も捨てがたいよね」というのは、毎年恒例のエイプリルフールネタなのですが、彩戸さんはまんまとひっかかってくださったご様子。  そう、その日はたまたま、4月1日だったのです。  彩戸さんのお気持ちはありがた

          ひょうたんから同人誌

          なっちゃん定期検診+予防接種

           先月のリン君に引き続き、今月はなっちゃんの予防接種(3種混合)です。  かかりつけの動物病院でまずは爪切り。  最近なっちゃんが私の膝の上で前足ふみふみマッサージをしてくれる時、伸びてきた爪が痛かったのですが、これで一安心です。  続いて心臓のエコー検査。  なっちゃんは心臓の僧帽弁と三尖弁に小さな穴があいていて、三ヶ月に一度の定期検診を受けているのですが、今回もかわりなしとのことでした。ほっ。  あとはお腹の触診など一通りの健康チェックの後、年に一度の注射をチクッとうって

          なっちゃん定期検診+予防接種

          リン君 予防接種と健康診断

           あっという間に1年近くがたち、今年もこの日がやってきました。  予防接種(3種混合ワクチン)と健康診断がわりの血液検査です。  病院ではピキッとかたまってしまうなっちゃんと違って、リン君は全力で逃げようとします。  フーやシャーはしないのですが、なんとか先生の魔の手(汗)から逃れようとするので、途中で採血の針が抜けちゃったり大変でした。    1週間後に血液検査の結果をききに行ったところ、腎臓の数値もよく、今年も病気は見つかりませんでした。ほっ。  指摘された注意点は下記

          リン君 予防接種と健康診断

          ■注意/ネタバレあり■新刊「陰陽屋きつね夜話」こぼれ話その5 王子稲荷神社で肝試し

           ふと気がついたら、「陰陽屋きつね夜話」こぼれ話ではまだキツネのことを全然書いていませんね。 「きつね夜話」なのに。  というわけで、こぼれ話のトリを飾るのは化けギツネのお話です。  ただし、その4(ピンドン事件)に引き続きネタバレな内容になるので「陰陽屋きつね夜話」を未読の方はここで閉じてください。  大丈夫ですか?  さて、「陰陽屋きつね夜話」の「第四夜 金の瞳がハロウィンの宵闇にかがやけば」というお話は、小学生時代の瞬太、岡島、江本たちが王子稲荷神社の境内で肝試しをし

          ■注意/ネタバレあり■新刊「陰陽屋きつね夜話」こぼれ話その5 王子稲荷神社で肝試し

          なっちゃん定期検診

           うちのなっちゃんとリン君はこの春、8才になりました。  猫の8才というと、まあまあ大人の落ち着きがでる頃・・のはずなのですが、きょうだいで気ままに暮らしているせいか、夜中にダカダカかけまわったり、お気に入りのカンガルー肉を奪いあったりとあいかわらずな毎日です。   そんな元気ななっちゃんですが、実は心臓の僧帽弁と三尖弁に小さな穴があいているので、定期検診が欠かせません。  4月下旬にかかりつけの動物病院でいつもの心臓エコー検査をしてもらいました。  その結果、なんと。 「

          なっちゃん定期検診

          ■注意/ネタバレあり■新刊「陰陽屋きつね夜話」こぼれ話その4 ピンドン事件

           というわけで、「よろず占い処 陰陽屋きつね夜話」(ポプラ文庫ピュアフル)のちょこっと裏話、その4はネタバレ要素をふくみます。  まだこの本を読んでいない人は、すぐにこのページから離れてくださいね。  大丈夫ですか?    さて、陰陽屋シリーズ最大の謎、というほどでもありませんが、ちょっとした謎として、ピンドン事件がありました。  これはかつて祥明がクラブドルチェのホストだった頃におきた大事件なのですが・・・ 「秀行は知らないだろうが、実は一昨年、ピンドン事件というの

          ■注意/ネタバレあり■新刊「陰陽屋きつね夜話」こぼれ話その4 ピンドン事件

          新刊「陰陽屋きつね夜話」こぼれ話(3)キツネ取材日記

           4月6日に発売された新刊「よろず占い処 陰陽屋きつね夜話」の巻末に収録されているのが「キツネ取材日記 大学生編」です。  これまで機会があるごとにちょくちょく書いてきた「キツネ取材日記」。  一覧にまとめてみるとこうなりました。 (1)単行本「陰陽屋へようこそ」(2007年)  月刊誌「asta*」の連載原稿をまとめて単行本として刊行していただくことになった時、おまけで書き下ろした短編が「番外編 キツネ取材日記」でした。  内容は番外編の定番、委員長と瞬太の出会い編です。

          新刊「陰陽屋きつね夜話」こぼれ話(3)キツネ取材日記

          新刊「よろず占い処 陰陽屋きつね夜話」とクラブドルチェ(2)

           というわけで、ホストクラブこぼれ話の続きです。  ほとんどのホストクラブは、店の近くに寮があるそうです。  閉店後の掃除やミーティングが終わる頃には電車もなくなっているので、歩いて帰れる寮がないことには、という事情が大きいのでしょう。  といっても、学生寮のようなどーんとした建物ではなく、賃貸マンションを何部屋かホストクラブが契約しています。  部屋の広さは2DKか3DKで、2人でシェアすることが多いのだとか。  寮費(免除制度あり)など、詳しくはこちらのサイト↓にまと

          新刊「よろず占い処 陰陽屋きつね夜話」とクラブドルチェ(2)

          新刊「よろず占い処 陰陽屋きつね夜話」とクラブドルチェ

           4月6日に陰陽屋シリーズ15巻「よろず占い処 陰陽屋きつね夜話」が無事にでました。  今回もちょこっと裏話をnoteに書いていきますね。  ひとつ目は「ホストクラブは意外にも健全だった件」についてです。    元ホストのインチキ陰陽師が主人公のシリーズを15年以上も続けておきながら、実は私はまだホストクラブに行ったことがありません。  いや、興味津々ではあるのですが、さすがに一人で行くには敷居が高くて。  結局、ネットとテレビから最新情報を仕入れたのですが、一番驚いたのは、

          新刊「よろず占い処 陰陽屋きつね夜話」とクラブドルチェ

          リン君の小さなヒミツ

           うちのリン君(白黒の男の子)はまだ7才なのに、左の膝裏に小さなハゲがあります。  最初に気がついたのは年末くらいかな?  あずき粒くらいの小さなハゲでした。  本猫も別に痛そうなそぶりも見せないし、まったく気にしていないようだったので、まあいいか、と思ったのですが、最近になってほんのりハゲが大きくなってきました。  大豆粒くらいになってます。  特に毛づくろいに熱心な子でもないのに、これは一体?  あいからわず本猫は気にしていないようなのですが、検索してみると、「猫の脚の

          リン君の小さなヒミツ