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図書館の好きなところ
一歩入ると、蝉の声も遠くなるくらい静かな空間。
足音が響かないための、柔らかい素材の床を歩く感覚。
静かに、真剣に本に向き合っている人たちの真っ直ぐな視線。
誰も友達じゃないけど、本というおんなじものを探しにきている雰囲気。
書庫にあるような古い本の、ウエハースみたいな匂い。
こんにちは、天音です。
センチメンタル。ポエットな気持ち。
共感性羞恥を掻き立ててしまったでしょうか。
実にすみません。
みなさんは図書館に行く際、借りる本は決めていきますか?
まあ、大体そうですよね。私もそうです。
しかし最近、私は図書館で新たな楽しみを見つけたんです。
二つ。
返ってきた本の棚を覗くこと。
そして、新しい本の棚を覗くこと。
です!
借りたい本があるから図書館へ出向きます。
でも借りたい本に直行じゃちょっと面白くないから、誰かが借りた本を眺めるんです。あわよくば借りる本に追加します。
返却本の棚にある本も、新しい本の棚にある本も、大体バラバラで統一性なんてありません。
しかしたまに、変な本が新しく追加されていたり、目を引くような面白いことがあったりするんです。
先日面白かったのはミミズに関する本が大量に返却されていたこと。
畑や庭の土質改善かな。花とか野菜育てるのかな。
それとも、夏休みだったし。自由研究に使ったのかな。
つい、こんなことを考えてしまいました。
その棚から普段自分で選ばないような本を見つけるとたまに借りるんですけどね。流石にミミズは無理でした。
高めのお値段の学術書。雑誌。新聞。辞書辞典。漫画や画集、写真集。大衆小説から純文学、ライトノベルまで。
多くの読み物が揃っていて、みんなが平等に読めるのが図書館です。
みんなが平等に、触る場所。
だから、こんなご時世に一番に閉鎖されるのもわかります。
先週の土曜日に、読みたかった本を借りに行きました。
先ほど蔵書検索のためにホームページを覗いたら閉鎖のお知らせが出ていたので、ショックのあまりこんな記事を書いている次第です……。
まさか先日のが今回の対応最後の訪問になるとは……。
なんの気なくうろうろして、たくさんの本と触れ合えるのが図書館のいいところなので、仕方ありませんね。
しばらくはピンポイントで読みたい本しか読めないけれど、また行った時にはじっくり返却本と新しく入った本の棚を眺めたいです。
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