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皆さんは自分なりの「世界観」を持って日々の仕事に勤しんでいますか?

「世界観をつくる」水野学×山口周を読みました。


皆さんは自分なりの「世界観」を持って日々の仕事に勤しんでいますか?
皆さんはどんな世界がやってきたら良いかという自分なりのビジョンを持って仕事に取り組んでいますか?
世の中で働く人は全て「世界という作品の制作に関わるアーティストだ」と言ったのは現代アーティストのヨーゼフ・ボイスでした。
願わくば皆様もまた、このヨーゼフ・ボイスの言葉を胸に秘め、自分なりの世界観を持って日々の仕事に取り組んでいただければと思います。
(はじめに より)

今求められる価値とは何か、「世界観をつくる」をキーワードにして、これからのビジネスの方向性とそのためのデザインの役割についてお二人が対談で深く斬り込んでおられます。

私はビジネスで世界観をつくる側では全くないのですが、消費する側として「自分が何を喜んで消費しているのか」を自覚できて面白かったです。

本の内容の大まかにまとめさせていただきます。
まず今「求められている価値」とは何かについて要約させていただきます。

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何が価値になるのか

価値とは絶対的なものではなく社会の在り方によって変わります。何が過剰で何が希少なのかを見極めることが必要です。
生理的欲求、安全の欲求が飽和した今日では様々な欲求のレベルに対するビジネスが施行されています。が、顧客が価値だと感じていないことにコストをかけ、努力する方向を間違えている企業が多いと山口さんは指摘されます。

価値の2つの方向性

今後、努力する方向性は二極化していきます。

役に立つという価値 (文明)
意味があるという価値(文化)

役に立つという価値を追求すると、一位だけが総取りする厳しい競争に挑み続けることになります。何よりそこにおもしろさはないでしょう。

ここ数年、「モノ」ではなく「体験(コト)」に人はお金を使う傾向が強まっているといわれています。
けれど、「意味があるモノ」自体が存在していなければ、その周辺にコト消費を生み出すことはできないと水野さんは指摘されます。だから、今こそ「モノ」の時代なのだ、と。

日本企業はずっと「役に立つという価値」で戦ってきたけれど、「役に立つという価値」は過剰になってしまい、「意味があるという価値」が希少になった。つまり、「意味がある」こそ価値がある時代に変わったのです。

スターバックス、Apple、バルミューダ、無印良品などのように「意味があるという価値」でブランディングされていれば、値段が低価格品の3倍以上であったとしても売れています。
逆に言えば、低価格品に比べて顧客が1/3でも売り上げは上げていけるということ。
この点でも、人口減の日本は「意味があるという価値」をブランディングしていく方向にシフトしていくほか未来はないと山口さんは断言します。

けれど、この「意味があるという価値」は機能のように客観的でも定数的でもないために、物差しの難しさがあります。そのため、多くの企業が「意味があるという価値」を生み出すビジネスに踏み切れないのです。

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‥‥と、ここまで、今求められる希少な価値は「意味があるという価値」であるということをまとめさせていただきました。
(いや、これでまとまっているのか。。)

本書のなかではたくさんの実例と日本経済の変遷も踏まえて「意味があるという価値(文化)」の重要性を説いておられるので、納得感をもって読むことができました。

「意味があるという価値」をつくるとはどういうことか、それは「世界観をつくる」ことに繋がっていくのですが、それはまた後日改めて簡単にまとめることができればと思います。
キーワードは世界観をつくる、物語をつくる、クリエィティブリーダーシップ、デザインの役割‥でしょうか。

私は水野学さんの関わっておられる、茅乃舎や中川政七商店などがとても好きなのですが、その理由はその商品が世界観をしっかりと体現しているからなのだろうなぁ‥と本書を読んで気がつきました。

皆川明さんのミナペルホネンもまさに「意味があるという価値」、世の中に対する新しい世界観をもったブランディングなのだと思いました。

それにしても、本の内容をまとめるというのは難しいものですね。

難しいですが、一度読んだだけで分かった気にならずに、本の内容を反芻することができるので、謙虚にコツコツ続けていきます。

お読みいただきありがとうございました。











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