見出し画像

【短編小説】人人人人人人人人人人

人人人人人人人人人人人人人

命命命命命命命命命命命命命

愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛

音音音音音音音音音音音音音

丼丼丼丼丼丼丼丼丼丼丼丼丼

うわ!この世の大切な物を押していく音ゲーに、丼がバグで入ってきた!!!
なんだ丼って、何丼だよ、丼単体なんてそんな物はないんだよ
音ゲーも狂い出したな
世の中全てが狂い出して、この音ゲーが最後の拠り所だったのによ

もういいや、この街も燃やして去ろう

そう言って、滝仁志は、たいまつを投げて街を燃やし、別の島に羽ばたいて飛んでいった
その島も狂っていて、人々は目玉をほじくって観覧車に乗せて一周させてから、また目玉を装着する謎の遊びが流行していた
みんながやってるから自分もやる、そんな流行だ
電子レンジの扉を開け閉めしてガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!!しながら、電子レンジを無視して口笛を吹く
そんな遊びも流行していた
この島も狂っていて、だから俺はこの世界が嫌いだ
燃やしてやろう
たいまつを投げて燃やして去った

次の島に羽ばたこうとしたが、その島は俺が生まれ育った島な事に気付いた
入る前に燃やそう
狂ってる世界を観たくないんだ
そうして、たいまつを投げて燃やした
メラメラと燃えるその街が、消えてなくなりながら、スーパーマリオのどれかの音楽が流れた
マリオは、シリーズのどれかによって、流れる音楽が違う
これはどれのだっけ 64のかな
そう思って、燃える街を眺めた
俺はスターを手に入れようとしている

俺は世界一の力を持っている
そうして、俺は街を燃やしていく
俺の気が一番狂っているのだろうか
またあの音ゲーをやりてえな
そう思って、上の入れ歯と下の入れ歯を入れ替えて、ガハハハハハと笑うのであった
俺はこのまま死んでいくのである
情けねえぜ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?