【エッセイ】右利きでも左利きでも無く、前利き

よく、右利きか左利きかという、この世の難題を突き付けられる事がある。
え？難題？いつも沢山使ってる方を利き腕として言えば良いだけじゃないの？

そうではない。
何故なら僕は、前利きだからだ。

前利きの人は、ハサミを使うのも大変だ。
通常のハサミは右利き用なので、前利きだと使うと必ず人差し指を切ってしまう。
なんとか調子良く紙などを切れたとしても、最後の最後は勿論確実に右の耳たぶを切ってしまう。前利きは辛い。

トイレの、水で流すレバーも、通常は右側に付いている。これも前利きにとっては大変だ。必ず、ウォシュレットが二台機動してしまう。そして、なんとかレバーを回せたとしても、音姫からキーーンという音が鳴って、止まらない。頭が痛くなる。これだから前利きは辛い。

あと一番辛いのは、ノートにシャーペンで文字を書いてたら、文字の跡が付いて手の側面が必ず真っ黒になり、その中央で笑うせぇるすまんが笑ってる事だ。本当に怖くて辛い。受験勉強で一番辛かったのは、笑うせぇるすまんだ。

前利きは辛いが、それでも、前向きに頑張って行きたいと思う(笑笑笑爆笑)