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【エッセイ】焚き火釣り

焚き火釣りという遊びを思いつきました。
釣り針の先に魚を引っ掛けます。
そして焚き火に向かって竿を垂らし魚を炙って、焦げないように釣竿を引っ張り上げ、いい塩梅に魚を焼く遊びです。

魚はビックリするでしょう。
釣竿を見て「またお前!?俺を捕まえたのもお前だよな!?また俺で遊ぶ気か!?」と。

そう、これは、釣竿を再び使い、魚にとってのトラウマを、再体験させる、恐怖の遊びなのだ。

こうして焼けた魚は、他で焼くよりも苦味が増していて、複雑さを抱えた味となる。
目玉はいつも以上に大きくギョッとしているだろう。

命を失っている食材にも、感情はまだあるかもしれない。そんな不思議さも味わう事となる。

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