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「拝啓、あの日のお月様」

何気ない言葉に浮かんでは沈む日々
痛くも愛しい
もう戻らないのだと
ようやく気づいて泣いた

ずっと続くと信じて疑わなかった
あの日の私

お月様、どうかあなただけでも
離れないでいてほしいの
何年も何千年も
そのまま変わらずそこにいて


何気ない幸せに気づけなかった日々
今さら恋しい
もう戻れないのだと
ようやく気づいて泣いた

知らなかった感情いくつも知れたから
無駄ではなかったと信じたい

お月様、どうかあなただけでも
忘れないでいてほしいの
この恋も私のことも
確かに恋をしていた二人を

変わらないでいること、変わり続けること
どちらも難しいけれど
お月様、どうかあなただけでも
消えないでいてほしいの

あなたを見上げても
泣かずにいられるようになったら
また会いに来るね
だからそれまで、どうか夜を照らしていて


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