読了『サード・キッチン』

あー、なんと書いたら、この感じが伝わるだろう。

本を抱きしめて、本が好きだー、と思う、この幸福な感じ。

久しぶりに、その世界に誘ってくれたのは、この本。

『サード・キッチン』

前半を読み終えたところで、最高!といったんピークを迎える。高揚する。
でも、中盤から、そこ来るか。。。という、ぐりぐりと、ああ、自分自身にもあったこと、自分自身の中にあるものと向き合わざるを得ない、展開。

誰にでもある、人を分ける感情。それは、決して遠い話ではなくて、そこかしこにある。自分の中にもある。無意識であれ、意識的であれ。

生半可なところで、終わらせない。

そして、着地。

久しぶりだなぁーこの感覚。

続きが読みたくて寝静まったあと、読みふけった。

読み終わったあとに、大事にぎゅっと抱えた。

本が、好きだ。。。

心に残る言葉がたくさんあった。

ノートは、メモした言葉で、いっぱい。

前のページにも後ろのページにもぎっしり。

あ、内容は、楽しかったり嬉しかったりぎゅっと苦しくなったりほろっとしたり、全体的に、楽しくてワクワクする中にグリグリくる感じ!

どんな人にすすめたいかな・・・って考えていた。

差別した経験もされた経験も皆無なひとっているのかな・・・。そう考えると、誰でもが一度立ち止まって、これまでと、そしてこれからとを、考えたり感じたりする時間になるのではないかなと思う。

いや、それもあるけれど、出てきたご飯の数々も、音楽も良かったなー。You Tubeでマライカを再生したり、Sheryl CrowのEveryday is a winding roadもかけたりしながら、読んだものー(懐かしい)

そして!まもなく読書会も、あるという。

楽しみです。世の中の多様性の扉、たくさんの人と開いていくことができたら。

最後に・・・表紙も素敵だけれど、開いた・・・その中がまたとっても素敵なのです。

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